TikTok撮影の完全攻略|バズる動画の機材・設定・撮影テクニック

TikTok運用
3本の木の棒が上で合わさり、三脚の形を作る
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「良いカメラを買ったほうがいいでしょうか」「毎週の撮影が負担で、担当者が続けられません」――撮影についてのご相談は、この2つが典型です。

結論からお伝えすると、必要なのは高いカメラではなく三脚・照明・外部マイクの3点です。合計2万円ほどで揃います。TikTokは縦型でスマートフォンから見られるため、画質の差はほとんど伝わりません。

solezoreでは、撮影は月に1〜2回にまとめることをおすすめしています。1本ずつ撮っていると、準備の時間が毎回かかる。まとめて撮れば、半日で3週間分の素材が確保できます。

この記事では、撮影で押さえる要点から、揃える機材、撮影日の段取り、画角と明るさと音の作り方、出演者の立て方、外注する場合の相場までを、実際に制作している立場から解説します。

撮影で効くのは3つ
01
明るさ
窓か照明1灯。いちばん効く
02
マイクを近づける。映像は直せるが音は直せない
03
寄り
顔が小さいと伝わらない

TikTokの撮影で押さえること

結論: 撮影で押さえるのは、縦型で撮る・明るさを確保する・音を確認するの3つです。この3つが満たされていれば、機材の差は結果にほとんど表れません。

優先順位をはっきりさせます。

縦型で撮る

TikTokは縦型の画面いっぱいに表示されます。横向きで撮った素材を後から縦にすると、両側が切れるか黒帯が入ります。

最初から縦で撮る。これが基本です。横向きの素材しかない場合は、拡大して使うことになり、画質も落ちます。

あわせて、画面の上下と右側には表示が重なることも意識します。アカウント名、説明文、ボタン。この部分に重要なものを置くと隠れます。中央の8割に収める意識を持っておきます。

明るさが最優先・音を確認する

暗い映像は、それだけで見られません。何が映っているか分からないためです。

対策は単純で、明るい場所で撮る。窓際で日中に撮れば、照明がなくても足ります。夜や暗い店内で撮るなら、照明が必要になります。

「高いカメラなら暗くても綺麗に撮れる」と思われがちですが、光がない場所では何を使っても限界があります。カメラより先に、光を用意するほうが結果は変わります。

話す動画では、音の質が視聴の残り方に影響します。

スマートフォンの内蔵マイクは、周囲の音を広く拾います。エアコンの音、外の車の音、店内のざわめき。撮影中は気にならなくても、後で聞くとかなり入っています。

撮影の前に、10秒だけ試し録りをして再生する。この習慣があると、撮り直しが減ります。

機材は3つで足りる

先に買うものと、後でよいもの
先に買う
三脚
外部マイク
照明1灯
後でよい
カメラ
レンズ
大きな照明
背景の機材

結論: 三脚・照明・外部マイクの3点で、合計2万円ほど。この3つを揃えるほうが、10万円のカメラを買うより仕上がりは変わります。

必要なものを挙げます。

機材費用の目安役割
スマートフォン用三脚3,000〜8,000円手ぶれを消す、画角を固定する
リングライト・照明5,000〜1万5,000円顔色と商品の色を安定させる
外部マイク3,000〜1万円声を明瞭に録る
予備の照明(あれば)5,000円前後影を消す
レフ板(白い紙で代用可)0〜2,000円影を和らげる

まず三脚、次に照明とマイク

最初に買うべきものです。手持ちの映像は、見る側が疲れます。

高さが調整できるもの、スマートフォンをしっかり固定できるものを選びます。3,000円台から十分な品質のものがあります。

顔色と商品の色を安定させます。日中に窓際で撮れるなら、優先度は下がります。

リングライトが1万円前後。夜の撮影や、店内での撮影が多いなら必須です。

話す動画では、効果が分かりやすい機材です。5,000円台のもので十分な差が出ます。

襟元に付けるタイプが扱いやすい。撮影者と話し手が離れている場合でも、声だけを拾えます。

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撮影の段取り

まとめ撮りの進め方
1
台本を並べる
その日に撮る本数分
2
服装と場所でまとめる
撮り直しが減る
3
通しで1本撮る
最初の1本は捨てる前提
4
その場で音だけ確認する
映像は直せるが音は直せない

結論: 撮影は月に1〜2回にまとめます。1回の撮影日に10〜20本分を撮り、編集と投稿は別の日に回す。この形にすると、担当者の負担が大きく下がります。

続けるための段取りです。

撮影日をまとめる・台本を前日までに書く

1本ずつ撮っていると、準備と片付けの時間が毎回かかります。この時間が、続かない最大の原因です。

月に1回の撮影日を決めて、その日に12〜20本分を撮る。衣装を変え、場所を変え、まとめて撮ります。支援先では、半日で3週間分の素材が確保できています。

現場で考え始めると、その日の本数が半分になります。

撮る内容を前日までに書き出しておきます。1本あたり3行程度で構いません。冒頭の言い回しだけは決めておきます。

1日の流れ

  1. 前日まで:台本を全本分書く、衣装と小物を用意する(2時間)
  2. 当日の準備:三脚と照明を設置し、試し撮りで明るさと音を確認する(30分)
  3. 撮影:1本あたり10〜15分。休憩を挟みながら進める(4時間)
  4. 確認:その場で数本を再生し、明るさと音を確かめる(15分)
  5. 片付けとデータの整理:ファイル名を付けて保存する(30分)

このうち、2番目の試し撮りを省くと危険です。設定がずれたまま12本を撮り、全部が使えなかった事例があります。

まとめ撮りで変化をつける・素材の保存

同じ日に12本撮ると、全部が同じ見た目になりがちです。同じ服、同じ場所、同じ光。並べたときに、量産したことが伝わってしまいます。

対策は3つあります。衣装を2〜3着用意して途中で着替える、撮影場所を2か所に分ける、画角を引きと寄りで切り替える。

この程度でも、投稿を並べたときの印象が変わります。用意するのは前日で構いません。当日に考えると、時間が足りなくなります。

撮った素材は、日付とテーマが分かる名前で保存します。半年後に探すとき、この作業をしていたかどうかで時間が変わります。

編集で使わなかった素材も残しておきます。後から別の切り口で使えることがあり、撮り直しの手間が省けます。

画角と構図

縦で撮るときの3つ
01
縦で構える
横で撮って後から切ると寄れない
02
中央に置く
上下と右は隠れる
03
寄る
顔が小さいと何を見せたいか伝わらない

結論: 画角は、被写体の全体が見える引きと、手元が見える寄りの2つを撮っておきます。編集で切り替えると、テンポが生まれて視聴が残ります。

構図の考え方です。

引きと寄りを撮る・背景を整える

同じ内容を、2つの画角で撮ります。全体が見える引きと、手元や商品が見える寄り。

編集で交互に使うと、場面の切り替えができます。1つのカメラでも、撮り方を変えれば変化を作れます。

散らかった机が映っているだけで、印象が落ちます。

壁1面だけを片付けておけば、撮影場所として使い回せます。白い壁が理想ですが、無地であれば色は問いません。

商品を撮る場合は、背景に余計なものを置かないことが特に重要です。

手ぶれと動き

三脚を使えば手ぶれは消えますが、まったく動かない映像は単調になります。

寄りの画をゆっくり動かす、被写体が動く場面を入れる、途中で画角を変える。この程度の変化があると、視聴が続きます。

歩きながら撮る場合は、手ぶれ補正の機能を確認してください。補正を入れると画角がわずかに狭くなるため、余裕を持って撮ります。

撮影中の確認・目線とカメラの高さ

12本を撮り終えてから確認すると、問題が見つかったときに全部が使えません。

3本撮るごとに1本を再生して、明るさ・音・画角を確かめます。この習慣で、丸ごと撮り直す事態を避けられます。

人を撮る場合、カメラの高さは目線の位置に合わせます。

下から撮ると威圧的に、上から撮ると見下ろした印象になります。三脚の高さを調整して、目の高さに合わせてください。

明るさの作り方

明るさを作る順番
1
窓の光を使う
顔に当たる向きに立つ
2
足りなければ1灯足す
正面よりやや斜め上から
3
逆光を避ける
窓を背にしない
4
実機で見る
撮った直後にスマホで確認

結論: 光は被写体の正面から当てます。逆光になると顔が暗くなり、表情が見えません。窓を背にせず、窓に向かって立つのが基本です。

光の扱いです。

正面から当てる・影を消す

窓を背にして撮ると、逆光になります。顔が暗く落ち、何を話しているか伝わりません。

窓に向かって立つ。これだけで、日中は照明なしでも十分な明るさになります。

正面からの光だけだと、片側に影が出ることがあります。

反対側に白いものを置くと、光が反射して影が和らぎます。専用の道具がなくても、白い紙やタオルで代用できます。

時間帯を揃える

日光で撮る場合、時間帯によって色味が変わります。

午前と夕方では、映像の印象がかなり違う。同じ日に撮った素材でも、朝と夕方が混ざると統一感がなくなります。撮影の時間帯は、なるべく揃えてください。

曇りの日は、光が柔らかく回るため撮りやすくなります。晴天の直射日光は影が強く出るので、レースのカーテン越しに当てると和らぎます。

音の録り方

音で困るとき
声が聞き取れない
距離が遠い
マイクを近づける
部屋が響く
布や家具のある場所で撮る
外の音が入る
時間帯を変える。窓を閉める
音量がばらつく
編集で揃える。撮影で近づけるほうが早い

結論: 静かな場所を選び、外部マイクを使います。撮影の前に10秒の試し録りをして再生する習慣があると、撮り直しが大きく減ります。

音の実務です。

静かな場所を選び、10秒の試し録りをする

エアコン、換気扇、外の車、他の人の話し声。これらは、撮影中は気にならなくても録音には入ります。

可能なら、エアコンを一時的に止めます。窓を閉める、扉を閉めるだけでも変わります。

本番の前に、10秒だけ録って再生します。イヤホンで聞くと、雑音がよく分かります。

この30秒の作業で、12本分の撮り直しを避けられることがあります。

話す動画でなければ、現場の音そのものが価値を持つことがあります。

調理の音、袋を開ける音、機械が動く音。こうした音は、音楽より内容が伝わります。飲食や製造の動画では、あえて音楽を入れない選択も有効です。

出演者の立て方

決めておくことと、任せること
決めておく
出演の範囲
退職後の扱い
二次利用
断れる形
任せる
言い回し
表情
間合い

結論: 社員が出るか、外部の出演者を立てるかで費用が変わります。まずは社員で試し、続かない場合に外部を検討する順番が現実的です。

人の問題です。

社員が出る場合・外部の出演者を立てる場合

費用がかからず、商品知識もあります。最も現実的な選択です。

ただし、本人の負担になります。人前に出ることが苦手な担当者に強いると、続きません。

顔を出さない形もあります。手元だけ、後ろ姿だけ、声だけ。この形でも、十分に伝わる動画は作れます。

費用は1人1回3万〜15万円が目安です。拘束時間と実績によって変わります。

利点は、慣れていること。表情も話し方も安定しており、撮影の時間も短く済みます。

一方、商品知識はこちらが渡す必要があります。台本を用意し、使ってはいけない表現も伝えます。

顔出しの範囲を決める・一般のお客様が映る場合

社員が出る場合、退職後の扱いを先に決めておきます。

退職した社員が映った動画を、そのまま公開し続けてよいか。本人の同意をどう取るか。この点を曖昧にしておくと、後で削除することになります。

書面で残しておくのが安全です。公開の範囲と期間を、入社時か撮影前に確認します。

店舗の撮影では、来店客が映り込むことがあります。この場合も、事前の確認が要ります。

撮影中であることを店頭に掲示する、映り込む位置を避けて撮る、顔が判別できる場合は許可を取る。この3つのどれかで対応します。

後から気づいて動画を削除するより、撮影の設計で避けるほうが確実です。混雑する時間帯を外す、営業前に撮るといった判断も含めて考えます。

外注する場合

結論: 撮影を外注すると、半日で15万〜30万円が目安です。10本分を撮る場合、1本あたり1万5,000〜3万円の計算になります。まとめて撮るほど単価は下がります。

任せる場合の相場です。

費用の目安

半日の撮影で15万〜30万円、1日で30万〜50万円。この中に、撮影者の人件費と機材が含まれます。

10本を半日で撮れば1本あたり1万5,000〜3万円。20本を1日で撮れば1本あたり1万5,000〜2万5,000円。まとめるほど単価は下がります。

移動費や場所の使用料は、別途になることが多い項目です。見積もりの段階で確認します。

現場感が薄れることもある。教わる期間として使う

プロが撮った映像より、スタッフが撮った映像のほうが反応が良いことがあります。

とくに飲食や小売では、日常の空気感が伝わるほうが結果に繋がります。整いすぎた映像は、広告に見えることもある。

撮り方の基本だけ最初に教わり、あとは自分たちで撮る。この形が、費用と質のバランスとしては現実的です。

初回だけ外注し、その日に担当者が同席して手順を覚える。この使い方があります。

機材の置き方、光の当て方、画角の決め方。実際の現場で見ると、文章で読むより早く身につきます。半日15万円を、研修費として考える形です。

支援先では、この方法で2回目以降を内製に切り替えた例が複数あります。2回目の撮影から自社で回せるようになれば、年間で100万円以上の差になります。

内製に切り替えた後も、3か月に1回だけ撮影に立ち会ってもらう形もあります。

自己流になって崩れた部分を、その場で直せます。費用は1回5万円前後。毎月の外注より、はるかに安く品質を保てます。

撮影だけ外注するときの渡しかた

撮影だけを外に出す場合、渡すのは台本ではなく型です。1本ごとに台本を書いていると、社内の作業量が減りません。

渡すのは3つです。構成の並び、画角と明るさの見本、避ける表現の一覧。この3つがあれば、撮影側が現場で判断できます。

素材の権利と、撮影データの受け渡し方法は契約時に決めます。後から求めると、追加費用になることがあります。

solezoreの支援事例|業種別の進め方

結論: solezoreでは、撮影の段取りづくりから代行までを支援しています。多くの場合、最初にやるのは撮影日をまとめることです。

飲食|月1回の撮影で3週間分を確保した

「毎週の撮影が負担で、担当者が疲弊している」というご相談でした。営業しながら週3本を撮るのは、確かに無理があります。

月に1回、定休日に半日の撮影日を設ける形へ変えました。その日に12本分を撮ります。

最初の撮影日は、想定より時間がかかりました。何を撮るか決まっていなかったためです。2回目からは台本を前日までに用意する運用に変え、半日で14本まで撮れるようになっています。

担当者の負担は、月30時間から10時間ほどに下がりました。本数は変わっていません。

日用品・家電|照明を1つ足しただけで変わった

商品の色が実物と違って見える、という課題を抱えていた会社です。

撮影の様子を確認すると、店内の蛍光灯だけで撮っていました。光が上からしか当たっていないため、商品の下側に影が出ています。

正面から当てる照明を1つ足し、反対側に白い板を置きました。費用は1万2,000円ほどです。

この変更だけで、商品の色が実物に近くなりました。返品の問い合わせも減っています。担当者から「カメラを買い替える前に相談してよかった」と言われました。

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よくある質問

Q. TikTokの撮影に高いカメラは必要ですか?

A. 必要ありません。三脚・照明・外部マイクの3点で、合計2万円ほど。この3つのほうが仕上がりへの影響は大きくなります。TikTokは縦型でスマートフォンから見られるため、画質の差は伝わりにくいのです。

Q. 撮影はどのくらいの頻度がいいですか?

A. 月に1〜2回にまとめてください。1本ずつ撮ると準備と片付けの時間が毎回かかり、担当者の負担で続かなくなります。半日で12〜20本分を撮る形が現実的です。

Q. 暗い店内でも撮れますか?

A. 照明があれば撮れます。ただし、光がない場所では何を使っても限界があります。カメラを買い替えるより、1万円前後の照明を1つ用意するほうが結果は変わります。

Q. 音が悪いのですが、どうすればいいですか?

A. 静かな場所を選び、外部マイクを使ってください。5,000円台のもので十分な差が出ます。あわせて、撮影前に10秒の試し録りをして再生する習慣をつけると、撮り直しが減ります。

Q. 社員が出たくないと言っているのですが、どうすればいいですか?

A. 顔を出さない形でも作れます。手元だけ、後ろ姿だけ、声だけ。この形でも十分に伝わります。外部の出演者を立てる場合は、1人1回3万〜15万円が目安になります。

Q. 撮影を外注するといくらですか?

A. 半日で15万〜30万円、1日で30万〜50万円が目安です。10本を半日で撮れば1本あたり1万5,000〜3万円の計算になります。移動費や場所の使用料は別途になることが多い項目です。

まとめ

撮影について、要点を整理します。

  • 必要なのは三脚・照明・外部マイクの3点。合計2万円ほど
  • 縦型で撮る。中央の8割に重要なものを収める
  • 光は正面から当てる。窓を背にしない
  • 撮影は月1〜2回にまとめる。半日で12〜20本分
  • 台本は前日までに書く。現場で考えると本数が半分になる
  • 撮影前の10秒の試し録りで、撮り直しが大きく減る

補足すると、撮影で最も差がつくのは技術ではなく段取りです。

同じ機材、同じ人が撮っても、台本があるかないかで本数は倍違います。準備に2時間かけて撮影が4時間で12本と、準備なしで撮影が6時間で5本。前者のほうが、総時間は短くて成果も大きい。

撮る技術を学ぶより、前日の2時間を確保するほうが先です。

solezoreでは、撮影の段取りづくりから代行までを支援しています。いまの撮影にかかっている時間の見直しからでも構いませんので、現状をお聞かせください。

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後藤駿幸(株式会社solezore 代表取締役)

この記事の監修者

後藤駿幸

株式会社solezore 代表取締役

株式会社solezore 代表取締役。30万人規模のTikTokアカウントを現役で運営しながら、企業のSNS運用代行・TikTokキャスティング・EC販売支援を行う。記事は、自社と支援先の運用で実際に起きたことをもとに書いている。

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