

「上限が5個になったと聞いたが、どれを残せばいいか分からない」「タグを変えても再生数が変わりません」――ハッシュタグについてのご相談は、この2つに集約されます。
結論からお伝えすると、ハッシュタグは内容をシステムに伝える補助情報であって、伸ばすための道具ではありません。付け方を変えて数字が動く幅は、動画の中身を変える幅よりずっと小さくなります。
solezoreでは、上限の5個を使い切ることより、内容と一致するタグだけを選ぶことをお伝えしています。荷物に貼る宛名ラベルに近い性質です。正しく書いてあれば届きますが、ラベルを増やしても中身は変わりません。
この記事では、ハッシュタグが果たす役割から、つける個数と規模の組み合わせ、選び方、避けるべきタグ、検索を意識した使い方、効果の測り方までを、実際に運用している立場から解説します。
Instagramのハッシュタグは何のためにあるか
結論: ハッシュタグは、投稿の内容をシステムに伝える補助情報です。あわせて、タグ自体をフォローしている人に届く経路にもなります。タグが再生数を増やすわけではありません。
役割を整理します。
内容を伝える補助情報
システムは、映像・音声・画面の文字・キャプション・タグを見て、投稿の内容を判断します。タグはその材料の1つです。
正しいタグが付いていると、関心の近い人に配信されやすくなります。逆に、内容と関係のないタグを付けると、興味のない人に配信され、反応が悪くなります。
つまり、タグの役割は増やすことではなく、正確に伝えることにあります。
タグをフォローしている人に届く・検索からの流入
Instagramでは、タグそのものをフォローできます。特定のタグをフォローしている人には、そのタグが付いた投稿が表示されることがあります。
この経路は、フォロワー以外に届く数少ない手段の1つです。ただし、届く量はリールに比べると限られます。
アプリ内で検索する人が増えています。タグを付けておくと、その検索結果に表示される可能性が生まれます。
とくに、商品名や地域名のタグは検索と結びつきやすくなります。「横浜 パン屋」のような検索をする人に届く経路になります。
「おすすめ」「バズりたい」といったタグを付けても、配信量は増えません。
こうしたタグは、内容を説明していないためです。システムに伝わる情報が増えないので、判断の助けになりません。
影響の大きさは、冒頭3秒や尺のほうがはるかに上です。タグの調整は、他を整えた後の作業になります。
何個つけるか
結論: 上限は5個。3〜5個を内容に合わせて選び、無理に5個埋める必要はありません。
Instagramは2025年12月19日に、投稿とリールにつけられるハッシュタグを最大5個に制限しました。数を増やしても配信量は増えず、内容がぼやけて配信の精度が下がる、という以前からの傾向が、仕様として固定された形です。個数の考え方です。
上限は5個・内容に合うものだけを選ぶ
投稿の内容を説明するのに必要な数だけ付けます。上限が5個になった今は、その5個をどう配分するかが論点です。
内訳の目安は、内容を表すタグを2〜3個、規模の大きいタグを1個、商品名・地域名・ブランド名のどれかを1〜2個。この配分にすると、5個で幅と正確さの両方が確保できます。内容と一致するタグが3個しか無いなら、3個で止めて構いません。
以前は30個まで付けられましたが、2025年12月19日の変更で、投稿・リールとも最大5個になりました。責任者のアダム・モセリ氏は「多くの一般的なタグより、少数の的確なタグのほうが成績が良い」「ハッシュタグは検索には役立つが、リーチを増やすものではない」と説明しています。新しい投稿では、上限を超える分は付けられません。
30個の時代には、並べすぎて内容の中心が分からなくなる、システムから見ると、あれもこれもと書かれた説明書のようになる、という問題がありました。キャプションがタグで埋まり、内容を説明する文が読まれない、という問題も同じです。上限が5個になったことで、この2つは仕様の側で解消されました。
大中小を組み合わせる・リールとフィード投稿での違い
タグには規模があります。投稿数が数千万件のものから、数百件のものまで。
| 規模 | 投稿数の目安 | 役割 |
|---|---|---|
| 大 | 100万件以上 | 幅広く拾われる可能性。埋もれやすい |
| 中 | 10万〜100万件 | 内容が近い人に届きやすい |
| 小 | 1,000〜10万件 | 検索からの流入、競合が少ない |
大きいタグだけを並べると、投稿の量が多すぎて埋もれます。中規模と小規模を混ぜるほうが、届く精度は上がります。
リールでは、タグの影響がフィード投稿より小さくなります。配信の判断が、視聴の継続や反応に強く依存するためです。
一方、フィード投稿では、タグからの流入が相対的に大きくなります。写真の投稿では、タグを丁寧に選ぶ価値があります。

選び方
結論: 選ぶ基準は、投稿の内容と一致しているかです。あわせて、タグの規模を確認し、大中小を混ぜます。競合が使っているタグを見るのもいちばん確実です。
手順を示します。
タグを決める手順
慣れるまでは、この順番で決めると迷いません。
- 投稿を一言で説明する:何の投稿かを短い文にする
- その言葉をタグにする:3〜4個。これが中心になる
- 規模を確認する:入力時に出る投稿数を見て、大中小を混ぜる
- 固有名詞を足す:商品名、ブランド名、地域名
- 内容と合わないものを外す:迷ったら外す
慣れれば1本あたり2分で終わります。最初に型を決めておけば、投稿ごとに変えるのは2〜3個だけで済みます。
内容と一致させる・規模を確認する
タグを決めるとき、その投稿を一言で説明する言葉を考えます。
施術の様子を見せる投稿なら、施術名と対象の悩み。商品の紹介なら、商品カテゴリと使う場面。この言葉がそのままタグになります。
内容と関係のないタグは、付けないほうが結果につながります。関心のない人に配信され、反応が悪くなるためです。
タグを入力すると、そのタグの投稿数が表示されます。
100万件を超えるタグは、埋もれる前提で考えます。10万件前後のタグは、内容が近い人に届きやすい水準です。数千件のタグは、検索からの流入を狙う枠になります。
競合が使っているタグを見る・ブランド名のタグを固定する
同じジャンルで伸びているアカウントを10件ほど探し、どのタグを使っているかを見ます。
そのジャンルで機能しているタグが分かります。全部を真似する必要はありませんが、判断の材料になります。
見るのは、伸びている投稿だけです。同じアカウントでも、伸びていない投稿のタグは参考になりません。
自社のブランド名をタグにして、毎回付けます。
利点は、後から自社の投稿をまとめて見られることです。そのタグを開けば、これまでの投稿が一覧で並びます。利用者にとっても、他の投稿を探す入口になります。
使ってはいけないタグ
結論: 内容と無関係なタグ、規約に触れる語を含むタグ、他社の商標を含むタグは避けます。とくに商標の無断使用は、投稿の削除につながることがあります。
避けるものを整理します。
内容と無関係なタグ・他社の商標
「おすすめ」「拡散希望」「いいね返し」といったタグは、内容を説明していません。
付けても配信量は増えず、むしろシステムの判断を混乱させます。習慣で付けているなら、外して構いません。
競合の商品名やブランド名をタグに入れると、商標の無断使用と判断されることがあります。
比較の文脈で使いたくなる場面がありますが、リスクがあります。一般名詞に置き換えるほうが安全です。
規約に触れる語・一時的に制限されているタグ
医薬品的な効能を表す語、誇大な表現、誤解を招く語。これらを含むタグは避けます。
化粧品や健康食品では、タグにも表現の制約が及びます。本文で使えない言葉は、タグでも使えません。
一部のタグは、不適切な投稿が集中したことで、表示が制限されることがあります。
こうしたタグを付けると、投稿全体の表示に影響が出る場合があります。タグを開いて、投稿が正常に並んでいるかを確認します。
検索を意識した使い方
結論: アプリ内の検索は増えています。商品名・地域名・悩みの言葉をタグに入れておくと、検索から見つけてもらう経路ができます。
使い方を見ます。
検索される言葉を、タグとキャプションの両方に置く
利用者が検索するのは、商品名、地域名、悩みや目的の言葉です。
「◯◯(商品名)口コミ」「横浜 パン屋」「肩こり 解消」。こうした言葉をタグに含めると、検索結果に表示される可能性が生まれます。
タグだけでなく、キャプションの本文にも同じ言葉を入れます。
検索の判断には、タグ・キャプション・画面の文字・音声が使われます。複数の場所に同じ言葉があるほうが、内容として認識されやすくなります。
地域を意識する
実店舗の場合、地域名は必須です。
市区町村名だけでなく、最寄り駅の名前も入れます。検索する人は、駅名で探すことが多いためです。
あわせて、位置情報も設定します。タグと位置情報の両方があると、地域の人に届きやすくなります。
支援先の店舗では、市名のタグだけを付けていた状態から、最寄り駅名を足したところ、検索からの流入が2か月で3倍になりました。市の名前で店を探す人より、駅の名前で探す人のほうが多かったためです。
キャプションとの関係
結論: キャプションは、タグより先に読まれる部分です。内容を補い、行動を促す文を1〜2行入れます。タグはその後ろに並べます。
書き方を見ます。
冒頭の1行が読まれる・タグは最後に並べる
キャプションは、初期状態では1行程度しか表示されません。続きを読むには、利用者がタップする必要があります。
つまり、伝えたいことは最初の1行に入れます。長い説明は、読まれない前提で書きます。
キャプションの文を書いてから、その後ろにタグを並べます。
タグを先頭に置くと、本文が読まれにくくなります。読む順番を考えると、文が先です。
コメント欄に入れる方法・文字数の目安
タグを本文ではなくコメント欄に入れる方法があります。キャプションの見た目が整うためです。
機能としてはどちらでも認識されますが、投稿の直後にコメントを付ける手間が発生します。運用の手間と見た目のどちらを取るかで決めます。
キャプションには文字数の上限があります。長く書けるからといって長文にする意味はありません。
初期表示で見えるのは1行程度です。実質的に伝わるのは30文字前後だと考えておきます。
上限が5個になる前は、タグを20個並べるとそれだけで200文字を超え、本文を書く余地がなくなる投稿が珍しくありませんでした。いまは5個でも、キャプションの本文を先に書き、タグは末尾に置くのが合理的です。
効果の測り方
結論: タグの効果は、単独では測りにくい要素です。同じ型の投稿でタグだけを変えて8本以上比べると、傾向が見えてきます。
検証の方法です。
同じ型でタグだけ変える・検索からの流入を見る
比較するには、他の条件をそろえます。
同じ長さ、同じ構成、同じ時間帯の投稿で、タグだけを変える。これを8本以上続けると、差が見えてきます。
バラバラの投稿でタグを比べても、何が結果を動かしたのか分かりません。
分析画面で、投稿がどこから見られたかを確認できます。ホーム、発見、ハッシュタグ、プロフィール。
ハッシュタグからの流入が増えていれば、タグが機能しています。この数字は、タグの効果を最も直接に示します。
期待する変化の幅・記録の残し方
タグの調整で動く幅は、多くの場合で1〜2割です。冒頭を変えると数倍動くことと比べると、小さくなります。
この前提を持っておくと、タグに時間をかけすぎずに済みます。
検証するなら、記録が要ります。投稿日、投稿の型、使ったタグ、リーチ、ハッシュタグからの流入数。この5項目を1枚の表に残します。
3か月続けると、どのタグが流入を生んでいるかが見えてきます。感覚で判断するより、数字で決められるようになります。
記録がないと、担当者が代わったときに一からやり直しになります。表計算ソフトで十分なので、投稿のたびに1行足す運用にしておきます。
つまずきやすい点
結論: つまずくのは、タグに期待しすぎる場合と、毎回同じタグを機械的に付ける場合です。どちらも、投稿ごとに内容を見て決めれば避けられます。
繰り返し起きるものを挙げます。
タグで伸ばそうとする・毎回まったく同じタグを使う
リーチが伸びないとき、タグを疑う方が多くいます。ただ、影響の幅は1〜2割です。
先に見るのは、冒頭3秒と尺とテーマです。ここを整えてから、タグの調整に進みます。
「タグを変えたら伸びると聞きました」というご相談をよくいただきますが、順番が逆になっています。
テンプレートを作って、全部の投稿に同じ10個を付ける。手間は減りますが、内容と合わないタグが混ざります。
固定するのは、ブランド名など共通のタグ2〜3個までにします。残りは投稿ごとに決めます。
タグの規模を見ていない・季節のタグを外し忘れる
100万件を超えるタグばかり並べると、埋もれます。
入力時に表示される投稿数を見て、大中小を混ぜます。数十秒の作業で、届く精度が変わります。
季節の言葉やイベント名は、その時期だけ検索が増えます。母の日、夏休み、年末年始。
該当する商材なら、時期に合わせて足す価値があります。ただし、時期が過ぎると意味がなくなるため、常設のタグとは分けて管理します。
solezoreの支援事例|業種別の進め方
結論: solezoreでは、タグとキャプションの設計も含めて運用を支援しています。ただし、タグの調整で結果が変わるのは、投稿の質が一定に達してからです。
医療|地域名を入れてから来院につながった
クリニックからの相談です。投稿は伸びているのに、来院に結びついていない状態でした。
分析画面を見ると、視聴者の8割が他県の方でした。全国で見られていましたが、来院できる範囲の人にはほとんど見られていません。
タグを、症状名だけから「症状名+最寄り駅名」に変えています。あわせて、キャプションにも駅名を入れ、位置情報も毎回設定しました。
2か月後、ハッシュタグ経由の流入が3倍になりました。リーチは下がりましたが、来院の問い合わせは増えています。見る相手が変わったためです。
日用品・家電|タグの数を30個から8個に減らした(上限が30個だった時期)
上限が30個だった時期に、毎回30個のタグを付けていたアカウントです。担当者は、多いほど拾われると考えていました。いまは上限が5個なので、同じ考え方で5個に絞ります。
8個に減らす形へ変更しました。商品カテゴリ、使う場面、対象、ブランド名、中規模のタグを2つ、地域を1つ。
3週間で、平均リーチが1.2倍になっています。劇的な変化ではありませんが、下がることはありませんでした。
担当者から「減らしても平気なんですね」と言われました。減らしたことより、キャプションに説明の文を書けるようになったことのほうが、結果としては大きかったと見ています。

よくある質問
Q. ハッシュタグは何個つければいいですか?
A. 上限は5個です(2025年12月19日から)。内容を表すタグを2〜3個、規模の大きいタグを1個、商品名・地域名・ブランド名から1〜2個という配分にすると、5個で幅と正確さの両方が確保できます。無理に5個埋める必要はありません。
Q. 以前は30個まで付けられましたが、今はどうなっていますか?
A. 2025年12月19日から、投稿・リールとも最大5個です。Instagramは「少数の的確なタグのほうが、多数の一般的なタグより成績が良い」と説明しています。以前から、30個並べると内容の中心が分からなくなって配信の精度が下がる、キャプションがタグで埋まって説明の文が読まれない、という問題がありました。それが仕様として固定された形です。
Q. おすすめや拡散希望のタグは効果がありますか?
A. ありません。これらのタグは投稿の内容を説明していないため、システムに伝わる情報が増えません。習慣で付けているなら、外して構いません。
Q. タグを変えればリーチは伸びますか?
A. 動く幅は1〜2割程度です。冒頭3秒や尺を変えると数倍動くことと比べると、影響は小さくなります。タグの調整は、他を整えた後の作業と考えてください。
Q. タグはキャプションとコメント欄のどちらに入れるべきですか?
A. どちらでも認識されます。コメント欄に入れるとキャプションの見た目が整いますが、投稿の直後にコメントを付ける手間が発生します。運用の手間と見た目のどちらを取るかで決めてください。
Q. タグの効果はどう測ればいいですか?
A. 同じ型の投稿でタグだけを変えて、8本以上比べてください。あわせて、分析画面でハッシュタグ経由の流入がどれだけあるかを確認します。この数字が、タグの効果を最も直接に示します。
まとめ
Instagramのハッシュタグについて、要点を整理します。
- タグは内容を伝える補助情報。伸ばすための道具ではない
- 上限は5個(2025年12月19日から)。3〜5個を内容に合わせて選び、無理に埋めない
- 規模の大中小を混ぜる。100万件超のタグだけでは埋もれる
- おすすめ・拡散希望のタグは機能しない
- 検索を意識するなら、商品名・地域名・悩みの言葉を入れる
- 効果の幅は1〜2割。冒頭や尺のほうが影響は大きい
補足すると、タグに時間をかけている場合、その時間の使い道を見直してみてください。
1本あたり5分をタグの検討に使うと、月12本で60分。この時間を撮影や編集に回したほうが、結果には繋がります。タグは、一度型を決めてしまえば、投稿ごとに2〜3個変えるだけで済む部分です。
もう1つ、ブランド名のタグを1つ作って、毎回付けてください。後から自社の投稿をまとめて見られるようになり、利用者にとっても他の投稿を探す入口になります。
solezoreでは、タグとキャプションの設計も含めて運用を支援しています。いまの投稿で何を直すべきかの整理からでも構いませんので、現状をお聞かせください。
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