【動画1本で200個売れ!?】 美容のTikTok売れ事例まとめ(インサイト公開)
目次
1. TikTok売れとは
2. TikTok売れの仕組み
3. TikTok売れの代表事例
3.1 サントリー:ビアボール
3.2 カネボウ化粧品:KATE
3.3 日本ロレアル:メイベリンニューヨーク
4.「美容×TikTok売れ」自社アカウント事例と傾向
4.1 ULRUB(ウルラブ)
4.2 Lipos Aid(リポスエイド)
4.3 LIALUSTER(リアラスター)
4.4 新機能「検索機能」の実装
4.5 自社アカウントデータから見る「TikTok売れ」のメカニズム
5. 美容商品をTikTok売れさせる為に押さえるべきポイント3選
5.1 既に認知がある商品は、商品の知名度を最大限活かす。
5.2 購入を促す表現を加える
5.3 共感やインパクトで視聴時間を稼ぐ。
6.「美容×TikTok」投稿時の注意点
6.1 PRの場合は、商用利用可能なBGMで投稿
6.2 ステマ規制法対策
7. TikTok creative centerの活用方法
7.1 成功事例の検索
7.2 トレンドチェック
7.3 最新コンテンツの収集
7.4 クリエイティブツール検索
8. 結論
1.TikTok売れとは
「TikTok売れ」とは、TikTokをきっかけに商品がバズる(=流行する)ことを指す言葉です。
「TikTokでバズっているから購入しよう」という消費者の購買行動から、商品の認知拡大&マーケティングフローを飛び越えて購買まで繋がるため、商品販売に対して直接的な影響をもたらす特徴があります。
従来は、ダンス動画やエンタメ系の動画が多いと思われていたTikTokですが、利用者数および利用者層の拡大に比例して商品のマーケティングプラットフォームとしても大きな注目を集めています。
2.TikTok売れの仕組み
TikTokの利用者層は10~70代と幅広く、最も多くの割合を占めているのが10~20代前半のZ世代です。
Z世代は、幼少期からインターネット環境と共に成長し常に身近な存在でもあります。当然、SNSを使いこなすデジタルネイティブ世代です。情報の処理速度が早く、商品を購入の際は複数のSNSから情報収集&比較し「自分に合ったものか」「価格以上の価値があるか」等を念入りに調べた上で購買行動に移します。
Z世代の購買行動がここまで慎重なのは、自由に使えるお金が限られている点や周囲からの印象を気にする傾向があり、他の世代以上に「失敗したくない」という気持ちが強い傾向にあります。ですが、Z世代の心に刺さった商品全てが上記のような購買行動を経ているわけではありません。しかし、商品の認知から購入に至るまで、TikTokを含め様々なSNSが影響を与えていることは間違いありません。
3.TikTok売れの代表事例
3.1 サントリー:ビアボール
引用元:https://www.tiktok.com/business/ja/inspiration/suntory-beerball
- 商品概要
「ビアボール」は、20~30代をメインターゲットしており、ビールを濃縮した原液を炭酸水で割ることで自分好みの味わいやアルコール度数を自由に変えられる新たなビールの楽しみ方を提案しています。
- TikTok施策
TikTokの人気クリエイター6名を起用し、「アベンジャーズ」をオマージュした『ビアボーラーズ』と命名。
6名それぞれのクリエイターのスタイルや個性を活かした動画制作を行った結果、「#ビアボール」は3カ月で8600万再生を超えTikTokで話題になり、ユーザー自身が飲んでみた感想や自作のアレンジレシピを紹介するコメントも多く見れました。
- 施策から得られるヒント
インフルエンサーマーケティングにおいて、エンタメ性溢れるコンテンツは、再現性も高くTikTokユーザーにとっても身近な存在となっており、たとえ広告動画であっても抵抗感なく視聴される機会が多く、これまで以上に認知拡大&販売促進を狙うことが可能となっています。
3.2 カネボウ化粧品:KATE
引用元:https://www.tiktok.com/business/ja/inspiration/kate-lip-monster
- 商品概要
「リップモンスター」は、主に10~20代の女性をターゲットとしており、コロナ禍のマスクをしても落ちにくい口紅需要に応えるべく、つけたての色がそのまま持続し、落ちにくい口紅をコンセプトに掲げ、多くのラインナップと共に発売されました。
- TikTok施策
KATEは、「ARフィルター」を活用し、投稿者自身の口に口紅を塗っているかのような疑似体験ができるオリジナルエフェクトを開発と合わせて、TikTokクリエイターを起用し、そのエフェクトの利用動画を投稿することで、話題化による認知獲得、新規顧客の購入を促進させました。
その結果、ARフィルター利用の動画総再生回数は460万回、発売から約1年半で累計出荷数550万本を突破し、全メイク市場の口紅カテゴリーでシェアNo.1を達成しました。さらに、スフレマットやミニサイズ、限定色を含むリップモンスターシリーズも同時に累計出荷数800万本を突破しました。
- 施策から得られるヒント
今回、KATE独自のARフィルターを開発したことで、実際に商品を手に取らなくとも視聴者自身が商品を画面上で試すことが可能となり、コロナ禍の情勢と需要をうまく取り込んだことで動画再生回数と共に認知拡大&販売促進を実現した。
3.3 日本ロレアル:メイベリンニューヨーク
引用元:https://www.tiktok.com/business/ja/inspiration/maybelline-2
- 商品概要
2007年に発売されたメイベリン ニューヨークのメインユーザーは30代~40代女性としており、ナチュラル~華やかなメイクまで幅広い用途の理想の叶えるためのアイテムとしています。
- TikTok施策
メイベリンは、TikTokの活用に際しメインターゲットの拡大を行うべく、従来の30~40代女性に加え、10代~20代女性を盛り込み、デジタルネイティブ世代の女性に向けたブランド好感度を高めるため、代表的な製品の「ボリューム エクスプレス ハイパーカール ウォータープルーフ N」と人気インフルエンサーの莉子さんを起用しPR実施を行いました。
動画では、製品の特徴を強調するのではなく、まつ毛を彼氏に例え、「まつ毛は彼氏と同じく、こちらがどれだけ頑張っても、ちっとも思い通りにならない」という不満を表現し、若い女性から共感を得ました。
- 施策から得られるヒント
この施策を通じて、メイベリンは代表的な製品のターゲット層を拡大することに成功し、このインフィード広告動画は、1日で4万8,700件のいいね、2,907件のコメント、709件のシェアという高いエンゲージメントを記録。 TikTokのアルゴリズムにも作用し、この施策は急速に広まり、多くの認知獲得&エンゲージメントを獲得しています。
4.「美容×TikTok」 自社アカウント事例と傾向
4.1 ULRUB(ウルラブ)
商品概要:ボディスクラブ
再生回数:63万回
販売個数:217個(2023年12現在)
販売期間:約3ケ月
4.2 Lipos Aid (リポスエイド)
商品概要:栄養補助飲料
再生回数:68万回
販売個数:62個(2023年12月現在)
販売期間:約1ケ月
4.3 LIALUSTER(リアラスター)
商品概要:スキンケア用品
再生回数:7万回
販売個数:62個(2023年12月現在)
販売期間:5日
4.4 新機能「検索機能」の実装
TikTokでは、新たにインサイト項目に「検索機能」が追加されました。
これは、視聴者が動画にたどりついた方法をインサイトで確認する事が可能となり、「ハッシュタグ」「動画説明文」などに検索されやすいキーワードを入れることで、おすすめ表示と合わせて検索機能により動画視聴機会の創出が可能となりました。
また、3商品すべての動画で検索流入が50%以上を獲得しており、TikTok売れしている動画は、検索流入の割合が多いことがわかります。
4.5 自社アカウントデータから見る「TikTok売れ」のメカニズム
上記3つの事例に共通している点として、「平均視聴時間」「動画のフル視聴」がいずれも高い値を維持しており、継続率のグラフにおいても、下降が比較的緩やかであり途中の離脱が少なく、しっかりと視聴者の興味を引いていることがインサイト情報から読み取ることができます。また、検索機能も作用しており、特定の検索ワードでは上位表示される動画でもあります。
5.「美容×TikTok」 押さえるべきポイント3選
5.1 一番伝えたいことを動画冒頭にもってくる
「なぜバズっているのか」「なぜ有名なのか」「なぜ売れているのか」を考え、強みとなる点を動画の冒頭に押し出す。具体的には、自社事例のウルラブでは、ウルラブの動画制作を行う際、ボディースクラブブームで検索した際、他社商品も含めてピンクのボディスクラブがバズっており、その結果から動画冒頭で「話題のウルラブ」ではなく「話題のボディスクラブ」と表現することで視聴者の興味を引くことができ、1本の動画から200個以上の商品を販売することに成功。
仮に商品名とパッケージの認知が既にある場合では、最初に商品名を出すことで認知力をフックに動画視聴の機会を創出できる。
5.2 購入を促す表現を加える
ここでは、共感性のあるネガティブ訴求を行う。
例えば、デオドラントクリームを販売したい場合「電車に乗った時、隣の人に脇臭いって思われてないか不安になるの嫌やん?」のように、万人受けするネガティブな訴求で共感を生み、動画視聴から購入までの訴求導線を動画内に盛り込む。
さらに、割引・お得さ・限定感を「店頭では〇〇円だけど、リンクからなら〇〇円!」「売り切れ注意!」などの文言を追加訴求することで購買意欲を高めることが可能。
新商品・バズっていない商品・認知が少ない商品の場合は、アカウントの強みで視聴者の興味を引き、商品の良さを伝える。
5.3 共感やインパクトで視聴時間を稼ぐ。
商品自体にインパクトがある場合はそれを押し出す形が理想。
例:変わったパッケージデザインや、あまり見ないような形や色など
多くの美容系のインフルエンサーは、その人自体に説得力がある場合や多くのファンによって再生回数を担保できるが、そうでなくアカウントに説得力がない場合は「共感ワード」や「インパクト」で注目を集め、見てもらうことに注力する必要がある。
6.「美容×TikTok」投稿時の注意点
6.1 PRの場合は、商用利用可能なBGMで投稿
普段の投稿では、様々な楽曲からBGMを選択する機会が多いが、広告動画やインフルエンサーにPRを依頼する場合、著作権の関係から商用利用可能なBGMを選択する必要がある。
6.2 ステマ規制法対策
令和5年10月1日より、ステルスマーケティング(ステマ)を規制すべく「ステマ規制法」が施行されました。
「ステルスマーケティング」とは、広告であるにもかかわらず、広告であることを隠す行為です。これらは 景品表示法に付随しており、虚偽や過大表示など消費者を欺くような表示を規制し、消費者がより良い商品・サービスを自主的かつ合理的に選べる環境を整備を目的としています。
上記法律に違反した場合、事業者に対して2年以下の懲役または300万円以下の罰金のいずれかまたは両方が科される恐れがある為、必ず動画説明欄等の見えやすい位置に「#PR」を表示するようにしましょう。
7.「TikTok creative center」活用方法
引用元:「TikTok Creative Center」
7.1 成功事例の検索
成功事例の検索は、下記項目で絞込みを行い、制作したい広告動画に近しい動画の成功事例を検索することが可能です。
- 国(地域)
- 業種
- 目的
- 期間
- 広告言語
- 広告フォーマット
- いいね数
引用元:「TikTok Creative Center」
7.2 トレンドチェック
トレンドチェックは、TikTokでバズっている動画を検索できる機能です。
その時々に人気のある「曲」「ハッシュタグ」「動画」「クリエイター」の情報収集ができ、TikTokのトレンドを参考にして動画制作を行うことで、成果の見込みが立てやすくなります。
引用元:「TikTok Creative Center」
7.3 最新コンテンツの収集
最新コンテンツは、TikTok運用していく上でヒントとなるような情報を収集することができるニュースページです。
全てTikTokに関する最新情報を収集でき、情報を活用することでより成果を出しやすくなります。
以下項目のニュースが読めます。
- 「記事」
- 「ストーリー」
- 「クリエイティブ戦略」
引用元:「TikTok Creative Center」
7.4 クリエイティブツール検索
クリエイティブツール検索では、TikTok動画制作のヒントとなる「動画エディター」「動画テンプレート」を提供しています。
動画エディターでは、「スナップ」「レイヤー」「ロール」「オールラウンド」の4種類があり、誰でも簡単にTikTok動画の制作できます。動画テンプレートでは、画像の差替えのみでプロのようなTikTok動画が制作できます。
引用元:「TikTok Creative Center」
結論:「美容×TikTok」はやらない理由がない!
今回、TikTok売れの自社事例も含め「美容×TikTok」に注目して解説しました。
TikTokは、新規ユーザーでもアカウントを伸ばしやすいという特徴があり、これはTwitterやInstagramにはない、非常に優れた特徴です。
弊社(株式会社solezore)ではTikTokアカウントの運用代行を行っており、現役TikTokクリエイターによる無料相談会も随時募集しております。
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