「リッチメニューを設定してみたが、思うようにタップされない」「デザインをどう作ればいいか分からない」――そんなご相談を、LINE公式アカウントを運用する店舗・企業から多くいただきます。
リッチメニューはユーザーがトークを開くたびに目に入る、最も重要な導線設計スペースです。デザインの善し悪しがタップ率を2〜3倍左右することも珍しくありません。 内容よりデザインを先に考えるくらい、視覚的な設計が成果を変えます。
私たちsolezoreは、LINE公式アカウントの運用支援の中でリッチメニューのデザイン改善を多数行ってきました。本記事では、タップされるデザインの作り方とテンプレ活用のポイントを実践的にお伝えします。
なぜリッチメニューのデザインが重要なのか
結論:リッチメニューはトーク画面の下部に常時表示され、ユーザーが能動的にタップして情報を得る唯一のエリアです。 デザインが悪いと「タップしたいものがない」と判断されてスルーされ、良いデザインは自然に指を引き寄せます。
タップ率の差が売上の差になる
支援現場のデータでは、デザイン改善前後でリッチメニューのタップ率が1.5〜3倍変わるケースが確認されています。例えば友達数が500人いる場合、タップ率2%と5%では月間タップ数が10から25に増え、購買・予約の機会が2.5倍になります。
少ない友達数でも、デザインを磨くことで既存の友達から得られる成果を最大化できます。
ユーザーが「一瞬で判断する」前提で設計する
スマートフォンでLINEを使うユーザーは、メッセージを読みながら下部に目をやり0.5〜1秒以内にリッチメニューを評価します。ここで「使えそう」「タップしてみよう」と思わせられるかどうかが、デザインの勝負どころです。
タップされるリッチメニューデザインの5原則
結論:タップされるリッチメニューデザインは「明確さ・視認性・ブランド一貫性・CTA(行動促進)の明示・適切な余白」の5原則で設計します。
原則1|ボタンの役割を一目で伝える
ユーザーが一瞬で判断できるよう、各ボタンに「何ができるか」を即座に伝えるラベルをつけます。
悪い例と良い例を比較してください。
- 悪い例:「詳細情報」「確認する」「その他」
- 良い例:「今すぐ予約」「クーポン取得」「商品を見る」
動詞と名詞を組み合わせた行動を促す言葉(アクションワード)を使うことで、タップ率が上がります。
原則2|文字は大きく・少なく
リッチメニューのボタンは、スマートフォン画面の1/6〜1/2程度のサイズです。文字は大きく(デザイン上で30px以上相当)、各ボタンにつき4〜8文字以内を目安にしてください。
文字が多すぎると読む前にスルーされます。「お得なクーポンを今すぐ取得する」は長すぎです。「クーポン取得」で十分です。
原則3|アイコンと文字をセットで使う
テキストだけのボタンより、アイコン(ピクトグラム)または絵文字と組み合わせたボタンのほうが直感的に理解されやすく、タップ率が高い傾向があります。
- カレンダーアイコン +「予約する」
- クーポン券アイコン +「クーポン」
- ショッピングカートアイコン +「商品を見る」
アイコンはCanvaやFlaticon(無料素材サイト)で入手できます。
原則4|背景色をブランドカラーに統一する
リッチメニューはブランドを体現するデザインスペースです。自社のブランドカラーを背景に使うことで、ユーザーに安心感・信頼感を与えます。
白・グレー系のモノトーンデザインは汎用的で清潔感がありますが、印象が薄くなる欠点があります。ブランドカラーを積極的に使い、「あの会社のLINEだ」とすぐ分かるデザインを目指しましょう。
原則5|最重要ボタンを左上・大きく配置する
ユーザーの視線は左上から始まるため、最も重要なCTAを左上または画面の上半分に配置することが基本です。「今すぐ予約」「商品を買う」など、一番タップしてほしいボタンを大きく・目立つ色で配置します。
業種別のデザインパターンと推奨レイアウト
結論:業種によって最適なリッチメニューのレイアウトと配色が異なります。 自社のビジネスモデルに合ったパターンを選ぶことが成果への近道です。
飲食店・カフェ向けパターン
推奨レイアウト:大ボタン1+小ボタン2(3ボタン横並び)
配色:温かみのあるアースカラー(ブラウン・オレンジ・ベージュ系)
- 大ボタン:「今すぐ予約」→ 予約フォームURL
- 小ボタン左:「本日のメニュー」→ SNSやWebページ
- 小ボタン右:「アクセス」→ Googleマップ
写真素材を背景に使い、料理の美しさを見せることも効果的です。
美容室・エステ向けパターン
推奨レイアウト:3列×2行(6ボタン)
配色:清潔感のある白・ライトピンク系
- 左上(大):「ネット予約」
- 右上:「メニュー料金」
- 左中:「クーポン」
- 右中:「スタイル集(Instagram)」
- 左下:「アクセス」
- 右下:「お問い合わせ」
施術のビフォーアフター画像を背景に使うと、サービス品質のアピールにもなります。
EC・小売向けパターン
推奨レイアウト:2行3列(6ボタン)
配色:ブランドカラー+白テキスト
- 左上(大):「商品を見る」→ 商品一覧URL
- 右上:「セール情報」
- 左中:「新着商品」
- 右中:「ランキング」
- 左下:「クーポン」
- 右下:「お問い合わせ」
期間限定セールのタイミングに合わせてリッチメニューを差し替えると、購買意欲を高めやすくなります。
サービス業・BtoB向けパターン
推奨レイアウト:2行2列(4ボタン)または小サイズ
配色:信頼感のあるネイビー・グリーン系
- 左上:「無料相談する」
- 右上:「事例を見る」
- 左下:「料金プラン」
- 右下:「会社概要」
シンプルで情報が整理されたデザインが好まれます。
デザイン作成ツールの選び方
結論:デザインスキルがない方にはCanvaが最もおすすめです。 プロのデザイナーを使う場合はFigmaやAdobe Illustratorを活用します。
Canvaを使ったデザイン作成の手順
Canvaは無料プランでも十分なテンプレートが使えます。
- Canva(canva.com)にアクセスしてアカウント作成
- 「カスタムサイズ」から幅2500px × 高さ1686pxのキャンバスを作成
- 「テンプレート」から近いデザインを検索(「LINE リッチメニュー」で検索)
- テキスト・色・アイコンを自社に合わせてカスタマイズ
- PNG形式でダウンロード(ファイルサイズが1MB以下になることを確認)
Canvaのテンプレートは国内ユーザーが公開したものが多数あり、LINEリッチメニュー専用のテンプレートも見つかります。
プロに外注する場合
デザインにこだわりたい・ブランドイメージを統一したい場合は、デザイナーへの外注も選択肢です。リッチメニュー単体のデザイン費用は1〜3万円程度が相場です。
solezoreの支援実績
「デザインをどう作ればタップされるか分からない」というご相談は多くいただきます。テキストのみの平板なデザインやブランドと無関係な配色で「タップしたいものがない」と判断されているのが原因です。solezoreでは配色・ラベル・レイアウトを一目で伝わる形に磨き直し、既存の友達から得られる成果を最大化します。
ネイルサロンでタップ率1.8%→4.5%に
課題: テキストのみの白背景デザインで、タップ率が1.8%にとどまっていました。 solezoreのアプローチ: ブランドカラー(ピンク系)への統一・予約ボタンを左上の大ボタンに配置・アクションワードへの文言変更を実施。 成果: タップ率が4.5%へ約2.5倍改善し、LINEからの予約数が月次で1.8倍に。改善工数は2日程度でした。
飲食店でクーポン取得が増加
課題: 写真を使わない地味なデザインで、クーポンの存在に気づかれていませんでした。 solezoreのアプローチ: 料理写真を背景にしたデザインへ刷新・クーポンアイコンと短い文言の組み合わせ・区切り線の明確化を実施。 成果: クーポン取得ボタンのタップが増え、配信に頼らず来店につながる導線ができました。
よくある質問
Q. リッチメニューのデザインを自分で作る場合、どんな点に気をつければいいですか?
A. サイズ・文字の大きさ・ボタンの境界線の3点を特に確認してください。
サイズが規格外だと表示崩れが起きます。文字が小さすぎるとスマートフォンで読めません。ボタンの境界線が分かりにくいと「どこがタップできるか」が伝わりません。デザイン完成後は必ずスマートフォンの実機で確認してください。
Q. 季節やイベントに合わせてデザインを変えるべきですか?
A. はい、変えることで開封率・タップ率の維持・向上につながります。
同じデザインを長期間使い続けると、ユーザーが「見慣れて」タップしなくなります。年末年始・バレンタイン・夏のセールなど、季節イベントや自社のキャンペーンに合わせてデザインを定期更新することで、ユーザーの注意を引き続けられます。
Q. 文字が日本語だと文字化けすることはありますか?
A. 画像として保存する限り文字化けは起きません。
リッチメニューは画像ファイル(JPEG/PNG)をアップロードして使います。テキストは画像に埋め込まれるため、フォントの文字化けは発生しません。デザインツール上で表示されたとおりの見た目で表示されます。
まとめ:デザインを磨いてタップ率を最大化する
LINEリッチメニューのデザインについての要点を整理します。
- デザインの善し悪しがタップ率を2〜3倍変えるため、設定と同じくらい重要な要素
- 明確なラベル・大きな文字・アイコン活用・ブランドカラー統一の4つが基本
- 最重要CTAを左上・大きく配置するレイアウトが最もタップ率を高めやすい
- Canvaで無料テンプレートを活用すれば、デザインスキルがなくても作成できる
- 季節・キャンペーンに合わせた定期更新でユーザーの関心を維持できる
リッチメニューのデザイン改善でお悩みの場合は、ぜひsolezoreにご相談ください。デザイン制作から設定・効果測定まで一括してサポートします。
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