

「3社に見積もりを取ったら、月15万円と月70万円が並んでいて、何が違うのか分かりません」「前の代行会社には月40万円払っていたのに、動画は月4本しか出てこなかった」――TikTok運用代行のご相談では、費用に関するこの2つがほぼ毎回出てきます。
結論からお伝えすると、金額の差の大半は依頼する範囲と月の動画本数で説明がつきます。編集だけを頼む月8万円台の提案と、企画から分析まで任せる月70万円の提案を、中身を見ないまま同じ表に並べても答えは出ません。
solezoreでは、運用代行会社としては珍しく、料金をホームページで公開しています。比較の材料が「要問い合わせ」ばかりでは、担当者の方が社内で説明のしようがないと考えているからです。
この記事では、TikTok運用代行の費用相場を範囲別の早見表で示したうえで、solezoreの公開料金と内訳、料金体系の3タイプ、自社対応と外注の費用比較、会社の種類と選び方、契約前に確認することまでを、実際に代行を請けている立場から解説します。
TikTok運用代行の費用相場|範囲別の早見表と1本あたりの単価
結論: TikTok運用代行の費用は、編集のみで月8万〜15万円、制作代行で月20万〜40万円、運用全体で月40万〜80万円が目安です。差の大半は、月の動画本数と分析・広告が含まれるかで説明できます。
「結局、いくら払えば普通なのか」というご質問を、初回の打ち合わせでほぼ毎回いただきます。答えは一つではなく、依頼する範囲によって3段階に分かれるというのが実際のところです。運用代行の見積もりは、注文住宅の見積もりに近いところがあります。坪単価だけを聞いても、内装のグレードが分からなければ判断のしようがありません。
編集のみ・制作代行・運用代行・広告運用・アカウント設計の相場
まず全体を一覧にします。金額の根拠と、この幅が生まれる理由はこのあとの章で説明します。1本あたりの単価は、本数を仮に置いて計算した目安です。
| 依頼の範囲 | 月額の目安 | 想定する月の本数 | 1本あたりの目安 | 含まれるもの |
|---|---|---|---|---|
| 編集のみ | 月8万〜15万円 | 16本 | 5,000〜9,400円 | 素材は自社で撮影、編集と字幕 |
| 制作代行 | 月20万〜40万円 | 12本 | 1万6,700〜3万3,300円 | 企画・撮影・編集で月8〜16本 |
| 運用代行 | 月40万〜80万円 | 16本 | 2万5,000〜5万円 | 制作に加えて投稿管理・分析・改善 |
| 広告運用 | 広告費の20%前後 | ― | ― | 配信設定と改善(広告費は別途) |
| アカウント設計のみ | 20万〜50万円(一括) | ― | ― | 初期の方針づくり、競合分析 |
想定本数は範囲ごとに代表的な数字を置いただけで、実際の提案では本数が変わります。次の項目の計算式に、自社が受け取った見積もりの数字を当てはめてください。見積もりがこの表のどこにも当てはまらない金額で出てきたときは、複数の範囲にまたがっているか、どこかの工程が抜けている合図です。
動画1本あたりの単価に換算する
範囲がそろわないときは、動画1本あたりの単価に換算するとぶれずに比べられます。月30万円で20本なら1本1万5,000円、月20万円で8本なら1本2万5,000円です。総額は前者のほうが高くても、単価で見ると後者のほうが高くなる、という逆転がよく起こります。
ただし単価だけで選ぶと、質が伴わないことがあります。過去の制作物を3本以上見比べる工程を挟むと、判断の精度が上がるはずです。編集の質は、実物を見れば数分で分かるものです。
初期費用は別枠にあることが多い
後から加算されやすい項目も挙げておきます。アカウント設計、初回の撮影場所の確保、トンマナの設計にあたる初期費用として、20万〜50万円が別途かかることがあります。1回きりの作業ですが、初月の請求で驚かないよう先に確認しておく項目です。
出演者を手配する場合の費用、撮影場所を借りる費用、遠方への出張費、広告用に動画を作り直す費用、そして本数を増やしたときの追加分。これらも見積もりに入っていないことが多い項目です。とくに出演者の費用は、社員が出るのか外部のモデルを立てるのかで、月額が10万円単位で変わります。
solezoreの料金|運用代行会社で数少ない公開価格
結論: solezoreは運用代行会社としては珍しく、料金を公開しています。ライト142,000円/月(月4本)、スタンダード270,000円/月(月8本)、動画制作のみ18,000円/本の3プランです。
多くの運用代行会社が「要お問い合わせ」としている中、solezoreは「TikTok総合支援」のサービスページで料金を公開しています(2026年9月時点)。比較のしようがない状態を変えたいという考えからです。他社が非公開にしている数字なので、見積もりを取る際の物差しとしてそのまま使えます。
ライト・スタンダード・動画制作のみの3プラン
| プラン | 料金 | 月の投稿本数 | 内容 |
|---|---|---|---|
| ライト(試したい方) | 142,000円/月+初月30,000円 | 月4本 | 戦略・台本・撮影・編集・分析 |
| スタンダード(丸投げ) | 270,000円/月+初月30,000円 | 月8本 | 戦略・台本・撮影・編集・分析 |
| 動画制作のみ | 18,000円/本 | 任意 | 撮影+編集(広告用・SNS用) |
1本あたりに換算すると、ライトは142,000円÷4本で35,500円、スタンダードは270,000円÷8本で33,750円です。上の早見表でいう運用代行の水準(2万5,000〜5万円)の範囲に収まっており、本数が増えるほど1本単価がやや下がる計算になります。初月30,000円は、前章でふれた初期費用にあたる部分です。
内訳(工程別の単価)の見方
「見積書に一式としか書かれていなくて、何にいくらなのか分からない」というお声はよくいただきます。solezoreの内訳を実例として示します。
| 工程 | 単価 |
|---|---|
| 戦略構築(初回のみ) | 30,000円 |
| 投稿企画 | 5,000円/本 |
| 台本 | 8,000円/本 |
| 撮影 | 6,000円/本 |
| 編集 | 12,000円/本 |
| 投稿 | 1,000円/本 |
| 分析 | 14,000円 |
他社の見積もりでも、この7項目のうちどこが含まれているかを確認すると、金額の中身が読めるようになります。「撮影・編集一式」とまとめられている場合は、内訳を分けて聞くことで、削れる工程が見えてくることがあります。編集の単価が全体の中でいちばん重いことも、この内訳から分かる点です。
ライブ運用・出演の単価
ライブ配信を伴走する場合は、ライブ支援が15,000円(2時間)、画面には映らない裏方としてのライブ出演が10,000円です。配信の企画・進行から、視聴者対応の設計までを含めた金額になります。単発でも依頼できるため、まずライブだけを試してみたいという相談にも対応しやすい単価です。
ライブを社内だけで回すと、配信中のコメント対応が手薄になり、視聴者が離れる場面が起きやすくなります。2時間で15,000円という単価は、その離脱を防ぐ人件費と見ることもできます。

料金体系の3タイプと初期費用の有無
結論: TikTok運用代行の料金体系は、月額固定・本数単価・成果報酬の3タイプに分かれます。どの体系でも、初期費用の有無は契約前に必ず確認する項目です。
タイプごとに、リスクの所在が違います。
月額固定
毎月一定額を支払う形で、もっとも一般的な料金体系です。予算が読めるため、年間の計画が立てやすくなります。
注意点は、作業量が減った月も同じ費用が発生することです。契約書に、月あたりの最低本数が書かれているかを確認しておくと、あとで揉めずに済みます。月額を1年単位でならすと、繁忙期に本数が増えた月と閑散期の差が均されるため、季節性のある商材ほど月額固定に向いています。
本数単価(都度課金)
動画1本ごとに単価を決め、作った分だけ支払う形です。solezoreの「動画制作のみ」プランがこれにあたります。
月によって必要な本数が変わる事業に向いています。一方で、閑散期と繁忙期で担当者のスケジュールが確保しにくくなる面もあり、優先的に枠を押さえる契約になっていることもあります。本数が読めない立ち上げ期はこの形で様子を見て、月あたりの本数が安定してから月額固定へ切り替える、という順番を取る事業者も少なくありません。
成果報酬型
再生数やフォロワーの増加数に応じて費用が変わる形もあります。成果報酬の仕組みは、営業職の歩合給を思い浮かべてください。基本給がゼロか低く抑えられ、成果が出た分だけ支払う設計です。
初期の負担を抑えられる利点がある一方、成果の定義と計測方法をどう決めるかで、事業への貢献度が変わってきます。仕組みとメリット、注意点は成果報酬型を専門に扱った記事にまとめています。
初期費用の有無
初期費用は20万〜50万円、あるいはsolezoreのように初月30,000円という形でかかることが多いというのが実際のところです。0円をうたう会社も存在しますが、初期の作業分を月額に上乗せしているだけの場合があります。
比べる単位は、12か月の総額にします。初期費用30万円+月20万円なら年270万円、初期0円+月25万円なら年300万円になり、後者のほうが総額では高くなる計算です。
TikTok運用代行とは|任せられる業務の6領域
結論: TikTok運用代行は、企画から撮影・編集・投稿・分析までを外部に委託する形です。範囲は6つの領域に分かれ、全部を任せる必要はありません。
何を任せられるのかを整理しないまま相見積もりを取ると、比べようのない数字が並びます。
業務の6領域
代行会社が請け負う業務は、おおむね次の6つに分かれます。
- アカウント設計:コンセプト、プロフィール、遷移先の設計
- 企画・台本:何を撮るか、どう見せるかの設計
- 撮影:出演者の手配、撮影の実施、機材の用意
- 編集:カット、字幕、音源の選定
- 投稿・運用:投稿の実施、コメント対応、ハッシュタグ設計
- 分析・改善:数字の集計、次月の方針づくり
このうちどこまで任せるかで、費用は3倍から5倍変わります。編集だけなら月8万円台から、全部なら月70万円ということも起こります。
社内に残す部分・外に出しやすい部分
商品知識が要る部分は社内に残します。どの商品を推すか、在庫はどれだけあるか、使ってはいけない表現は何か。ここを丸ごと外に出すと、実態と合わない動画が生まれます。化粧品や食品では、法規制に触れる表現が出てくることもあります。外部の制作者に薬機法や景品表示法の知識まで求めるのは、そもそも無理があるはずです。
技術と手間の部分は外に出しやすくなります。撮影、編集、字幕入れ、投稿作業。この領域は経験の差が大きく、内製すると立ち上げに半年ほどかかるため、最初から外注したほうが速いことが多いといえます。
| 業務 | 社内に残すか | 理由 |
|---|---|---|
| アカウント設計 | 一緒に決める | 事業の方針そのもの |
| 企画・台本 | 残したい | 商品知識が動画の質を左右する |
| 撮影 | 外に出しやすい | 機材と経験の差が大きい |
| 編集 | 外に出しやすい | 時間がかかる割に差がつきにくい |
| 投稿・コメント対応 | どちらでもよい | 顧客対応の方針だけ社内で決める |
| 分析・改善 | 一緒に見る | 任せきりにすると本数だけが目的になる |
この表のとおりに分ける必要はありませんが、判断の出発点にはなります。全部を外に出す前提で見積もりを取ると、金額は跳ね上がるものです。
自社でやる場合と外注した場合の費用比較
結論: 自社で運用する場合も、撮影・編集にかかる人件費と機材費、そして立ち上がるまでの学習期間というコストが発生します。外注の月額と並べて、初めて比べられます。
「自社でやれば費用はゼロ」と思われがちですが、実際には人件費という費用がすでに発生しています。見えにくいだけで、なくなっているわけではありません。
自社でやる場合にかかる人件費と機材
動画1本の撮影・編集を自社で行う場合、慣れないうちは1本あたり4〜8時間ほどかかります。月8本なら32〜64時間、時給3,000円で換算すると月9万6,000円〜19万2,000円という計算です。これに三脚・照明・マイク・編集ソフトなどの機材費として、初期に3万〜10万円ほどが乗ります。
自社制作は、いわば車を自分で整備するようなものです。工賃はかかりませんが、覚えるまでの時間と工具代がかかります。動画の場合、その「覚えるまで」に半年前後を見込んでおく必要があります。
学習期間という見えにくいコスト
内製を始めてすぐは、当たる型が見つからず、本数だけが積み上がる時期が続きます。この期間の人件費は、成果につながらないまま発生し続けるという点で、外注の月額とは性質が違う負担です。
一方で、外注も立ち上げの数か月は同じように試行錯誤が続きます。違いは、その試行錯誤の時間を自社の人件費として払うか、代行会社の月額として払うかです。 どちらが安く済むかは、担当者の時給と、その時間を他の業務に回したときの価値によって変わります。
代行会社の種類と得意分野
結論: 運用代行の会社は、制作を軸にする会社・広告を軸にする会社・販売を軸にする会社の3タイプに分かれます。自社の課題がどこにあるかで、選ぶタイプが変わります。
同じ運用代行という看板でも、成り立ちによって得意な領域が違います。料金の水準が近くても、中身が同じとは限りません。
制作を軸にする会社・広告を軸にする会社
映像制作からTikTokに入ってきた会社は、動画の質が高く、企画の引き出しも多いという特徴があります。一方で、売上や利益までは踏み込まないことがあります。再生数は伸びるが注文が動かない、という状態になったとき、原因を商品ページや価格まで遡って見てくれるかは会社によって差が出ます。
運用型広告の代理店から広がってきた会社は、数字の管理に強く、配信の最適化が速い傾向にあります。オーガニックの投稿を軽視する会社もあるため、広告を止めた瞬間に数字がゼロに戻る設計になっていないか、契約前に確認しておきたいところです。
販売を軸にする会社と、その見分け方
Amazonや楽天市場の運用支援から広がってきた会社は、商品ページ、価格、レビュー、在庫まで含めて設計します。動画の見栄えは制作会社に劣ることもありますが、売上と利益の両面で見てくれる点が強みです。solezoreはこの系統に近い位置にいます。
見分け方は、初回の打ち合わせで何を質問されるかです。動画の世界観やトンマナの話が中心なら制作寄り、配信予算やCPA(顧客獲得単価)の話から入るなら広告寄り、原価・在庫・注文単価・リピート率の話が出てくるなら販売寄りといえます。どれが優れているという話ではなく、いま自社が困っているのが「動画が作れない」のか「数字が読めない」のか「売上に繋がらない」のかで、選ぶ相手が変わってくるだけです。
選び方の基準|費用対効果と、料金が透明な会社の見分け方
結論: 実績の本数より、同じ商材カテゴリの経験を見ます。成果を再生数でなく問い合わせや注文数に置き、料金の内訳をどこまで明示するかで会社の透明性を判断します。
比較の軸を持ってから臨むと、各社の提案を落ち着いて読み比べられます。
見積もりを取る前に決めておく3つ
見積もりを依頼する前に、自社で決めておく項目です。
- 月に何本の動画を出すか:週3本なら月12本、週5本なら月20本
- 誰が出演するか:社員か、外部の出演者か、手元だけか
- 何を成果とするか:再生数か、プロフィール遷移か、注文数か
この3つが決まっていれば、各社の提案を同じ形で比べられます。決まっていないと、各社が違う前提で見積もりを出してくることになります。
「成果」の置き方|再生数ではなく遷移と注文数
「再生数が伸びれば売上も伸びる」と思われがちですが、実際にはそう単純ではありません。再生数だけを見る判断は、来店客数だけを数えて売上を見ていないのと同じだと考えてください。動画からプロフィールへの遷移、そこから購入や問い合わせへの遷移という2段階を経て、初めて事業の成果になります。
solezoreでは、プロフィール遷移率と注文数・問い合わせ数を主指標に置くことを勧めています。バズった月とそうでない月で評価が振れやすい再生数だけを基準にすると、代行会社の側も再生数を稼ぐ企画に寄っていきやすくなるためです。
料金が透明な会社の見分け方
見積もりの書き方には、会社ごとの姿勢が表れます。
| 見るポイント | 透明な会社に多い書き方 | 注意したい書き方 |
|---|---|---|
| 見積もりの表記 | 工程ごとに単価が分かれている | 「一式」でまとめられている |
| 追加費用 | 発生条件が契約書に明記されている | 契約後に口頭で追加される |
| 実績の説明 | 開始前と現在の数字を両方示す | 「3倍になった」など倍率だけを示す |
3行目は特に見落としやすい点です。月商10万円が30万円になった話と、月商1,000万円が3,000万円になった話では、同じ「3倍」でも意味がまるで違います。実績を聞くときは、開始前と現在の数字を両方確認してください。工程ごとの単価を尋ねたときに即答できるかどうかも、簡単な見分け方になります。答えに詰まる会社は、そもそも社内で原価を管理できていない可能性があります。
確認する5点
提案を受けたら、次の5点を確認します。
- 同じ商材カテゴリの経験があるか
- 月に何本の動画が含まれるか
- 撮影の場所と出演者はどちらが用意するか
- 担当者は誰で、その人の経験はどうか
- 毎月どこまで報告するか
3番目と4番目は、後から追加費用や不満に繋がりやすい部分です。とくに担当者については、営業に来た人と実際に動かす人が別であることが珍しくありません。契約前に一度、担当者と話す機会を持てるかどうかで、その後の進み方がある程度想像できます。
契約前に確認すること
結論: 揉めやすいのは、制作物の権利・アカウントの所有・解約の条件の3つです。契約書に書かれているかを、署名の前に確認します。
後の認識違いを防ぐ項目を挙げます。
制作物の権利とアカウントの所有
作った動画を、契約終了後も自社で使えるかを確認します。契約期間中のみの利用と定められていると、終了と同時に1年分の素材が使えなくなります。実際に起きている事例です。
アカウントの所有はさらに重要な論点です。代行会社の名義でアカウントを作られていると、契約終了時にフォロワーごと引き継げないことがあります。アカウントは必ず自社の名義で開設し、管理権限を代行会社へ付与する形にするのが安全です。ここを最初に決めておかないと、後から移すのは困難になります。
解約の条件
最低契約期間と、解約の通知期限を確認します。半年や1年が最低という条件も珍しくありません。
試験的に始めたい場合は、3か月からの契約が可能かを相談する余地があります。立ち上げに3か月はかかるため、それより短い契約では判断材料が集まらないというのが実情です。
自動更新の条項も見ておくと安心です。解約の申し出が更新日の2か月前まで、という条件だと、実質的に判断を早めに迫られることになります。
依頼した後の進め方
結論: 外注しても社内の工数はゼロになりません。窓口として月に数時間は必要です。商品情報の提供と数値の確認を自社で持ち続けたアカウントほど、成果が出ています。
契約して終わりではなく、その後の関わり方が結果を左右します。
渡す情報を整える
依頼先に渡すものを、最初にまとめておきます。商品の要点、よくある質問と回答、使える表現と避ける表現、在庫の状況、価格の方針。この5つがそろっていると、初月から制作の質が安定します。
表現の一覧は、化粧品・健康食品・医療系では必須といえます。ここを渡さずに任せると、公開後に修正依頼をすることになり、双方が消耗するだけです。
月1回、数字を一緒に見る
月に1回、結果を並べて確認する場を持ちます。見るのは、動画の本数、視聴完了率、プロフィール遷移率、注文数の4つで足ります。
任せきりにすると、動画を出すこと自体が目的になりがちです。本数は達成しているのに数字が動かない、という報告が半年続くこともあります。変える点は、1か月に1つに絞ります。複数を同時に変えると、何が結果を動かしたのか分からなくなるからです。
可能であれば、月に1回は撮影に立ち会う時間を確保してください。商品の扱い方や、伝わっていない点がその場で分かります。内製への移行を考えている場合は、学習の機会にもなるはずです。
よくある失敗
結論: 相談を受ける失敗は、本数の認識違いと社内の窓口不在の2つに集約されます。どちらも契約の前に防げるものです。
実際に起きた例から整理します。
本数が想定と違った
月40万円で運用全体を依頼したところ、動画が月4本しか出てこなかったという事例です。契約書を読み直すと、本数の記載がありませんでした。依頼側は月16本を想定し、依頼先は月4本のつもりだった。数字を1行書いておけば防げた食い違いです。差の12本を金額に置き換えると、1本2万5,000円換算でも月30万円分の制作が消えている計算になり、単なる本数の行き違いでは済まない規模になります。
社内に窓口がいなかった
担当者が他業務と兼任で、依頼先からの確認に返答できない状態が続いた例もあります。商品情報の提供が遅れ、撮影の日程も決まらず、3か月で動画が10本しか出ていません。外注先が悪いわけではなく、動ける材料が届いていなかったというのが実態でした。
「本数は出ているのに数字が動かない」というご相談も、掘り下げると報告を受け取るだけの関係になっていることが少なくありません。毎月の報告書に目を通すだけで、質問も要望も出さない状態が半年続くと、代行会社側も改善の材料を持てなくなります。窓口として月に3〜5時間は見込んでおくと、どの会社に頼んでも起きにくい失敗です。
部分委託と内製への移行
結論: 全部を任せる形だけが選択肢ではありません。編集だけ、撮影だけといった部分委託のほうが、費用を抑えながら成果が出ることもあります。3か月だけ委託して内製へ移す進め方も現実的です。
丸ごと任せる前に、検討する価値のある形を挙げます。
部分委託の形
もっとも多いのは、編集だけを外に出す形です。撮影は社内、編集は外部。月8万〜15万円で、月16本前後の編集を任せられます。
撮影だけを外に出す形もあります。月に1回、撮影のプロに来てもらって10〜20本分の素材を撮り、編集と投稿は社内で回す。この形なら、費用は月15万円前後に収まることが多いといえます。企画だけを外に出す会社もあり、何を撮ればいいか分からないという課題に対して、月4万〜8万円で台本を提供してもらう形です。
段階的に内製へ移す
3か月だけ運用全体を委託し、その間に手順を社内へ記録する進め方があります。担当者が毎回の撮影に同席し、企画会議にも入り、編集の考え方を教わる。4か月目から内製に切り替えると、費用は大きく下がります。支援先では、月35万円だった委託費が月8万円になった例があります。
この形が成立する条件は、社内に動画を担当できる人が1人いることです。ここが確保できないなら、外注を続けるほうが現実的な選択になります。
solezoreの支援事例|業種別の進め方
結論: solezoreでは、アカウント設計から動画制作、投稿運用、広告、ショップ連携までを支援しています。任せる範囲は業種と社内体制で変わります。
美容|前の代行会社から巻き取った
「1年間別の会社に頼んでいたが、再生数もフォロワーも横ばいのまま」という相談から始まった案件です。
引き継いで最初にやったのは、過去1年分の投稿を全部見ることでした。すると、動画のテーマが毎月変わっていて、当たった型を掘り下げていないことが分かりました。本数は出ているのに、学習が積まれていない状態だったのです。
前の会社が作った素材のうち、反応の良かった3本の型に絞り、そこから派生させる形に変えています。新しい型を試すのは月に2本までと決めました。2か月目に、1本が10万回再生を超え、以降はその型の複製が中心になっています。フォロワーの増加ペースも、それまでの4倍になりました。
食品|企画は社内、撮影と編集だけを外へ
社内に商品知識を持つ担当者がいて、企画は自分で作れる。ただ撮影と編集の経験がない、という状態からのご相談でした。
分担を決めています。企画と台本、商品の選定は社内。撮影と編集はsolezore。月16本の制作で、費用は月25万円です。3か月目に、遷移率の高い型が2つ見つかりました。どちらも調理の手元から始まる動画です。担当者が「うちの商品は、人より鍋を映したほうが伝わるんですね」と話していたのが印象に残っています。
全部を任せていたら、この型は見つからなかったと考えています。商品を知る人が企画に関わっていたことが要因でした。

よくある質問
Q. TikTok運用代行は最低いくらから頼めますか?
A. 動画制作のみのプランなら1本18,000円から、月額契約ならライトプランの142,000円/月(月4本)が目安です。編集だけを切り出す部分委託なら、月8万円台からの会社もあります。何を任せるかによって最低ラインは変わります。
Q. 初期費用は必ずかかりますか?
A. 多くの会社で20万〜50万円、またはsolezoreのように初月30,000円という形でかかります。初期費用0円をうたう会社は、その作業分を月額に上乗せしていることがあるため、12か月の総額で比べてください。
Q. 個人に依頼すると安くなりますか?
A. 会社に頼むより費用は抑えられますが、担当者が体調不良や他案件で動けなくなったときに、代わりがいないという弱さがあります。範囲がはっきり決まっている作業なら向いていますが、事業の根幹を任せる場合は注意が必要です。個人依頼の費用感と注意点は、別記事で詳しく扱っています。
Q. 成果報酬型の契約はありますか?
A. 一部の会社で用意されています。再生数やフォロワーの増加数を条件にする形が多く、成果の定義と計測方法をどう決めるかで実質的な負担が変わります。契約前に、対象の指標と計測のタイミングを書面で確認しておくと安心です。
Q. 契約期間の縛りはありますか?
A. 半年や1年を最低契約期間とする会社が珍しくありません。試験的に始めたい場合は、3か月からの契約が可能かを相談する余地があります。立ち上げには3か月ほどかかるため、それより短い期間では判断材料が集まりにくいという事情もあります。
Q. 制作した動画の権利は誰のものになりますか?
A. 契約書に明記がなければ、契約期間中のみの利用という条件になっていることがあります。契約終了後も自社の広告や採用ページなどで使えるかどうかは、署名前に必ず確認しておきたい項目です。
Q. 見積もりを比べるときは何を見ればいいですか?
A. 月に何本の動画が含まれるか、撮影と出演者はどちらが用意するか、分析と改善が入るか。この3点をそろえると比較できます。動画1本あたりの単価に換算すると、総額の高低が入れ替わることもあり、より実態に近い比較になります。
Q. 契約前に確認すべきことは何ですか?
A. 制作物の権利、アカウントの所有、解約の条件の3つです。とくにアカウントを代行会社の名義で作られると、契約終了時にフォロワーごと引き継げないことがあります。自社名義で開設し、権限を付与する形にしてください。
まとめ
TikTok運用代行の費用について、要点を整理します。
- 相場は、編集のみ月8万〜15万円、制作代行月20万〜40万円、運用全体月40万〜80万円
- solezoreは料金を公開しており、ライト142,000円/月・スタンダード270,000円/月・動画制作のみ18,000円/本
- 比べるときは動画1本あたりの単価に換算し、12か月の総額でも見る
- 料金体系は月額固定・本数単価・成果報酬の3タイプ
- 自社でやる場合も、人件費と学習期間というコストが発生している
- 会社は制作寄り・広告寄り・販売寄りの3タイプ。自社の課題で選び分ける
- 成果は再生数でなく、プロフィール遷移や注文数に置く
- 契約前に、制作物の権利・アカウントの所有・解約条件を確認する
補足すると、この記事の早見表はあくまで出発点です。自社の商材や動画の難易度によって、同じ範囲でも金額は上下します。金額そのものより、その金額が何を含んでいるかを先に言語化しておくことが、結局いちばん判断を速くします。
もう一つ、成果が出た事業者に共通しているのは、代行会社を作業者ではなく相談相手として扱っていたことです。数字を一緒に見て、次に何を試すかを一緒に決める。この関係になると、契約の範囲を超えた提案が出てくることもあります。逆に、最初から丸投げの姿勢で始まった案件は、金額の大小にかかわらず伸びにくいという傾向は、何年やっても変わりません。
TikTok全体の設計や、他の経路との組み合わせから考えたい場合は、ピラー記事もあわせてご覧ください。
solezoreでは、アカウント設計から動画制作、投稿運用、広告運用、TikTok Shopとの連携までを支援しています。まずは料金の内訳から確認したいという段階でも構いませんので、現状をお聞かせください。 料金の3プランと工程ごとの単価、運用開始までの流れは、TikTok運用代行のサービスページにまとめています。
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