インスタの制限とは|相手を制限する機能とアカウントの利用制限の違い

Instagram
低い木の桟を境に、手前に石が集まり1つだけ向こう側にある様子
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「コメント欄に知らない人からの心ない言葉が並ぶようになったけれど、ブロックするほどでもない気がする」「急に自分の投稿への反応が減った気がする。もしかして制限された?」――インスタの「制限」をめぐるご相談は、実はまったく違う2つの内容に分かれます。

結論からお伝えすると、インスタの「制限」には別々の機能を指す2つの意味があります。ひとつは、相手をブロックせずにコメントやDMの見え方だけを自分の側で静かにコントロールする「制限する」機能(Restrict)。もうひとつは、規約に触れる投稿があった場合などにアカウント側へ科される利用制限です。検索で多いのは前者についての疑問なので、この記事では「制限する」機能を中心に扱います。

当社(solezore)では、SNS運用を代行する立場から、この機能を操作の説明だけでなく「誰が、どう判断して使うか」まで含めて理解しておく必要があると考えています。個人で使う分には感覚で操作しても困りませんが、複数人でアカウントを運用する企業では、判断がぶれると対応そのものが遅れるためです。

この記事では、制限する機能の仕組みとブロック・ミュートとの違い、制限するとコメントやDMがどう見えるか、相手にバレるかどうか、制限する・解除する手順、自分が制限されているかもしれないときの確認方法、そして企業アカウントが荒れたコメントへの一次対応として制限を使う判断基準までを、実際に複数のSNSアカウントを運用支援している立場から解説します。

「制限する」とアカウントの利用制限は別物
相手を制限する機能(Restrict)
自分の意思で操作する
コメントとDMの見え方が変わる
いつでも解除できる
アカウントへの利用制限
Instagram側の判断で科される
投稿の表示や機能が制限される
原因の解消や期間経過で戻ることが多い
  1. インスタの制限が持つ3つの意味|相手を制限・やり取りを制限・アカウントの利用制限
    1. 相手を「制限する」機能(Restrict)の位置づけ
    2. アカウントに科される利用制限との違い
    3. 特定の相手ではなく「やり取りを制限」する機能
    4. この記事で扱う範囲
  2. 制限・ブロック・ミュートの違い|3つの使い分け
    1. 制限とブロックの違い|関係を切るかどうか
    2. 制限とミュートの違い|誰の見え方が変わるか
    3. 3つを選ぶときの判断基準
  3. 制限すると変わる見え方|コメント・DM・オンライン状態
    1. コメントは制限した本人にしか表示されない
    2. DMはメッセージリクエストへ移動する
  4. 制限は相手にバレるか|通知の有無と気づかれる可能性
    1. 通知が届かない仕組みと相手に見える範囲
    2. 間接的に気づかれる可能性が残る場面
  5. 制限する・解除する方法|3つの入り口と手順
    1. プロフィール・コメント・DMから制限する手順
    2. 制限を解除する手順
  6. 自分が制限されているか確認する方法
    1. 確認の手がかりになる変化
    2. 断定できない理由と確認のしすぎが招くリスク
  7. 企業アカウントが制限を使う場面|荒れたコメントへの一次対応
    1. 削除・ブロックより先に制限を検討する理由
    2. 制限を使う判断基準|誹謗中傷と単なる批判の切り分け
    3. 複数人運用での判断の線引き|誰がどこまで決めるか
  8. ケース別に見る制限の使い分け|相手との関係性で変わる対応
    1. 家族・取引先などブロックしにくい相手への対応
    2. フォロワーではない荒らしコメントへの対応
  9. solezoreの支援事例|業種別の進め方
    1. 飲食店|特定の投稿に批判的なコメントが繰り返し届いていた
    2. 美容クリニック|営業目的のDMと外見への指摘コメントが重なっていた
  10. よくある質問
  11. まとめ

インスタの制限が持つ3つの意味|相手を制限・やり取りを制限・アカウントの利用制限

結論: インスタの「制限」は3つの別物を指します。特定の相手に使う「制限する」機能、グループをまとめて止める「やり取りを制限」、そしてInstagram側がアカウントに科す利用制限です。前の2つは自分が操作するもの、3つ目は主語が逆になります。

相手を「制限する」機能(Restrict)の位置づけ

Instagramが「制限する」と呼んでいる機能は、英語表記では「Restrict」と案内されています。特定の相手をブロックせずに、コメントとダイレクトメッセージの見え方だけを自分の側でコントロールできる機能です。Instagramは2019年、心ない言動から利用者を守る目的でこの機能を導入しました。ブロックのように関係を断つのではなく、相手に気づかれないまま距離を置けることが、この機能のいちばんの特徴です。

嫌がらせに近いコメントが来るたびにブロックしていると、相手を刺激して余計に態度を硬化させることがあります。制限は、その手前で使える弱めの一手だと考えると位置づけが分かりやすくなります。

アカウントに科される利用制限との違い

一方で「アカウントが制限された」という場合は、主語が逆になります。こちらはInstagram側が、コミュニティガイドラインに触れる投稿や機械的な操作と判断した動きを検知したときに、投稿の表示回数を落としたり、一部の機能を一時的に使えなくしたりする措置です。操作するのは自分ではなく、Instagram側です。原因に心当たりがなくても科されることがあります。

この状態は「シャドウバン」と呼ばれることも多く、当社では既存の記事で確認の手順と解除までの流れを詳しく解説しています。

特定の相手ではなく「やり取りを制限」する機能

もう1つ、相手を1人ずつ選ばずに、条件に当てはまるアカウントをまとめて止める機能があります。Instagramヘルプセンター「Instagramでほかの利用者からのアクションを一時的に制限する」に案内があるもので、アプリでは[やり取りを制限]という名前です(2026年9月4日確認)。

止める相手は、親しい友達以外の全員・最近のフォロワー(先週からフォローしたアカウント)・自分をフォローしていないアカウントから選びます。設定すると、対象のアカウントからの新しいコメントは承認しない限り表示されず、新しいメッセージは[メッセージリクエスト]の[非表示のリクエスト]へ入り、ストーリーズへの返信・タグ付け・メンション・リミックスもできなくなります。相手には通知されません。

期間は一度に4週間までで、必要なだけ延長できます。1人ずつ制限していては追いつかない状況——投稿が想定外に広く拡散して、面識のないアカウントからの書き込みが急に増えたようなとき——に効くのはこちらです。

相手を制限と、やり取りを制限の使い分け
制限する(Restrict)
相手を1人ずつ選ぶ
期間の指定はない
特定の人が繰り返すとき
やり取りを制限(Limits)
条件でまとめて止める
一度に4週間まで・延長できる
面識のない相手が急に増えたとき

この記事で扱う範囲

検索してこのページにたどり着いた方の多くは、コメントやDMへの対応に困り、相手を「制限する」方法を探しています。そのためこの記事は、自分の意思で相手を制限する機能を中心に解説します。アカウント側の利用制限について詳しく知りたい場合は、上記のシャドウバンの記事もあわせてご覧ください。原因の見分け方から回復までの流れを、そちらでまとめています。

制限・ブロック・ミュートの違い|3つの使い分け

結論: 制限はフォロー関係を保ったまま見え方だけを変える操作、ブロックは接点そのものを断つ操作、ミュートは自分側の表示を消すだけの操作で、相手への影響が大きい順に並べるとブロック・制限・ミュートになります。

3つとも「相手を見えにくくする」という点では似ていますが、影響が及ぶ範囲がまったく違います。ミュートは自分の画面だけを変える操作で、相手には何の影響もありません。制限は相手のコメントとDMの見え方を変えますが、フォロー関係もプロフィールの閲覧もそのままです。ブロックだけが、双方向の関係を断ち切ります。違いを一覧にすると、次のようになります。

観点制限ブロックミュート
フォロー関係維持される双方向に解除される維持される
相手のプロフィール閲覧相手からは可能なまま相手から見られなくなる相手からは可能なまま
コメントの見え方相手本人にしか見えなくなる投稿自体を閲覧できず、コメントもできなくなる変化なし(自分が相手の投稿を見ないだけ)
DMメッセージリクエストへ移動する送信できなくなる変化なし
相手への通知されないされないされない

制限とブロックの違い|関係を切るかどうか

最大の違いは、フォロー関係を維持するかどうかです。制限は表面上の関係をそのままにして、コメントとDMの見え方だけを調整します。ブロックは、フォローとフォロワーの関係を含めて双方向に解除し、相手が自分のプロフィールを開いても投稿が表示されない状態にします。関係を切ったという事実そのものは、プロフィールを開けば相手にも伝わるものです。

「気づかれたくないから制限を使ったのに、結局態度でバレてしまった」ということが起きるとすれば、その原因の多くは機能ではなく、対応する側の言動の変化にあります。

制限とミュートの違い|誰の見え方が変わるか

ミュートは、自分が相手の投稿を見たくないときに使う機能で、変わるのは自分の画面だけです。相手のコメントやDMの見え方には一切影響しません。制限は逆に、相手からの見え方が変わる機能です。「自分が見たくない」ときはミュート、「相手からの接触を管理したい」ときは制限。主語を意識すると迷いにくくなります。

「ミュートにしておけば、相手にも自分が見ていないと伝わるはず」と思われがちですが、これは誤解です。ミュートは通知の有無を含めて完全に自分側だけの設定で、相手の画面には一切変化がありません。フォロー中の表示も、既読の付き方も、ミュートする前とまったく同じまま続きます。

3つを選ぶときの判断基準

迷ったときは、次の順番で考えると選びやすくなります。

  1. 自分がその投稿を見たくないだけか:ミュートで足ります
  2. 関係は残したいが、コメントやDMだけ管理したいか:制限が向いています
  3. 接点そのものを断ちたいか:ブロックを選びます

順番を逆にして、まずブロックから検討する運用も見られます。しかし関係を残したい相手にまで強い操作を最初に当ててしまうと、あとから関係を戻すことが難しくなります。

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制限すると変わる見え方|コメント・DM・オンライン状態

結論: 制限すると、相手のコメントは本人にしか見えなくなり、DMはメッセージリクエストに振り分けられ、オンライン状態や既読も相手に伝わらなくなります。

制限すると変わる3つの見え方
01
コメント
制限した相手にしか自分のコメントが見えなくなる
02
DM
メッセージリクエストに振り分けられる
03
オンライン状態
最終アクティブ時間や既読が相手に伝わらなくなる

コメントは制限した本人にしか表示されない

制限した相手が新しくコメントを投稿しても、その内容は投稿者本人と自分にしか表示されません。ほかの利用者の画面には表示されないため、荒れたやり取りが公開の場に残り続ける事態を防げます。アカウントの持ち主は「コメントを見る」からその内容を確認でき、内容に問題がなければ承認して全体に公開する、問題があれば削除する、という判断をあとから選べます。Instagramヘルプセンター「Instagramで他の利用者を制限または制限解除する」でも、この見え方の切り替えが機能の中心として案内されています(2026年9月4日確認)。

DMはメッセージリクエストへ移動する

制限した相手からのダイレクトメッセージは、通常の受信箱ではなく「メッセージリクエスト」に振り分けられます。新着の通知が届かないため、届いたことにすぐ気づく必要がなくなり、対応するタイミングを自分の側で選べるようになります。公式の案内でも、制限しても相手には通知されないことが最初に示されています。オンライン状態や、送ったメッセージが読まれたかどうかという既読の表示も、制限した相手には伝わらなくなります。

制限は相手にバレるか|通知の有無と気づかれる可能性

結論: 制限したこと自体はInstagramから相手に通知されず、プロフィールや投稿の見え方も変わらないため、基本的には気づかれにくい操作です。

制限したあと相手に気づかれる可能性
相手を制限した
相手が新しくコメントする
自分にしか見えないままなので気づきにくい
相手がDMを送る
メッセージリクエストに入るが、届いたこと自体は分からない
相手が偶然様子を見にくる
反応が急に減ったと感じて疑うことはある

通知が届かない仕組みと相手に見える範囲

制限を実行しても、相手の端末に通知が届くことはありません。相手から見た自分のプロフィールや過去の投稿も、制限する前とまったく同じ状態のまま表示されます。フォローを外されたわけでも、投稿が見られなくなったわけでもないため、見た目の変化だけを手がかりに制限に気づくことは、通常は起こりにくいものです。

ストーリーズについても同様です。制限した相手は、それまでと変わらずストーリーズを閲覧でき、閲覧者の一覧にも通常どおり名前が表示されます。制限はコメントとDMの見え方を管理する機能であって、投稿やストーリーズの内容そのものを隠す機能ではありません。特定の相手にだけストーリーズを見せたくない場合は、制限とは別に用意されている非表示の設定を使う必要があります。

間接的に気づかれる可能性が残る場面

断定的な通知はないものの、間接的に気づかれる余地はゼロではありません。たとえば、コメントを送ってもほかの利用者からの反応が一切付かなくなった、送ったメッセージがいつまでも既読にならない、といった変化が重なると、勘のいい相手なら疑いを持つことがあります。それでも、こうした変化は投稿頻度の低下やアルゴリズムの変動でも起こり得るため、制限されたと断定できる決め手にはなりません。見た目の変化のなさこそが、この機能が「静かな」操作だと言われる理由です。

制限する・解除する方法|3つの入り口と手順

結論: 制限はプロフィール・コメント・DMのいずれからでも設定でき、誰でも条件なしに使える機能で、解除も同じ画面から数秒で完了します。

制限する基本操作
1
相手のオプションを開く
プロフィール・コメント・DMのいずれかから開く
2
「制限する」を選ぶ
確認の表示が出たら内容を確認する
3
必要なら理由を選ぶ
案内が出た場合のみ選び、無ければ完了する

プロフィール・コメント・DMから制限する手順

制限を設定する入り口は3つあります。相手のプロフィールを開いてオプションメニューから選ぶ方法、コメント欄で該当のコメントを長押しして選ぶ方法、DMのチャット画面でユーザー名をタップして選ぶ方法です。どこから操作しても、反映される内容は同じです。フォロワー数や利用期間による条件はなく、対象のアカウントを1人ずつ選んで設定する操作になります。

  1. 相手のオプションメニューを開く:プロフィール・コメント・DMのいずれかから開きます
  2. 「制限する」を選ぶ:確認の表示が出たら内容を確認します
  3. 必要なら理由を選ぶ:案内が出た場合のみ選び、なければそのまま完了します

制限を解除する手順

解除も、制限したときと同じ画面から行います。相手のプロフィールやコメント、DMのオプションメニューを開き、「制限を解除」を選ぶだけで完了です。解除すると、コメントやDMの見え方は制限する前の状態に戻ります。制限したことを忘れたまま長期間放置しているケースも見られるため、対応が落ち着いた相手については、解除するかどうかを定期的に見直す運用が現実的です。

自分が制限されているか確認する方法

結論: Instagramには断定できる確認機能が用意されておらず、コメントへの反応や既読の付き方といった間接的な手がかりから推測するしかありません。

確認の手がかりになりやすい変化
01
コメントへの反応
相手からの反応だけが急に途絶える
02
最終アクティブの表示
表示されていた最終アクティブ時間が見えなくなる
03
DMの既読
送っても既読が付かない状態が続く

確認の手がかりになる変化

制限されている疑いがあるときによく挙げられる手がかりは、コメントを送っても本人以外からの反応が一切付かない、DMを送っても既読が長期間付かない、最終アクティブの表示が見えなくなった、といった変化です。1つだけでは判断材料として弱く、複数の変化が同時に、かつ長期間続いているかどうかを見ることが実務的な目安になります。

断定できない理由と確認のしすぎが招くリスク

これらの変化は、相手が単にアプリを開く頻度を減らしただけでも起こります。制限とほかの原因を外側から区別する手段が用意されていない以上、確認は推測の域を出ません。「本当に制限されているか確かめたくて、別のアカウントから同じ相手のページを何度も見てしまう」という声を耳にすることもありますが、繰り返し確認する行為自体が、相手との関係にとって望ましくない場合もあります。事実が分からないまま行動を変えるより、次に自然に連絡を取る機会まで待つという判断も、選択肢の1つです。

企業アカウントが制限を使う場面|荒れたコメントへの一次対応

結論: 荒れたコメントへの一次対応は、削除やブロックより先に制限を検討すると、相手を刺激せずに公開範囲だけを狭められます。

荒れたコメントへの一次対応の判断
荒れたコメントが届いた
誹謗中傷や迷惑行為が繰り返される
制限に切り替え、必要ならブロックも検討する
率直だが正当な批判
公開したまま運用側が返信で対応する
個人への攻撃で危険性が高い
上長・経営層に共有し、通報も検討する

削除・ブロックより先に制限を検討する理由

削除は「消された」という反応そのものが相手を刺激し、スクリーンショットを撮って別の場所に投稿し直されることがあります。ブロックも同様です。関係を断たれたことに気づいた相手が、別のアカウントを作って接触してくるケースは珍しくありません。

制限は、相手からは通常どおり投稿できているように見えながら、実際にはその人にしか見えない状態に切り替わります。相手を刺激する動作が外から見えないぶん、エスカレートさせずに公開範囲だけを絞れる点が、企業アカウントの一次対応として使いやすい理由です。

制限を使う判断基準|誹謗中傷と単なる批判の切り分け

すべてのネガティブなコメントに制限を使うわけではありません。商品やサービスへの率直な批判は、他の利用者にとっても有益な情報であり、公開したまま運用側が返信で対応するのが基本です。制限を検討すべきなのは、特定の個人への誹謗中傷、事実に基づかない書き込み、業務に無関係な迷惑行為が繰り返されている場合です。

「批判的なコメントが来るたびに全部消してしまうと、かえって都合の悪い声を隠していると受け取られる」というご相談をいただくことがあります。基準を決めずに感情で対応すると、この振れ幅が生まれます。対応を分ける基準をあらかじめ文章にしておくことが、安定運用の前提になるのです。

複数人運用での判断の線引き|誰がどこまで決めるか

1人がすべての判断を担っている運用では、担当者の不在時に対応が止まります。複数人で運用する場合は、次の3段階に判断を分けておくと機能しやすくなります。

  1. 現場の担当者が即断してよい範囲:明らかなスパムや業務に無関係な営業コメントへの制限
  2. 上長への確認を挟む範囲:特定の個人を継続的に非難しているコメントへの制限やブロック
  3. 経営層・広報が判断する範囲:法的対応や公表を伴う可能性がある投稿への対応

この線引きがないまま制限を使うと、担当者ごとに基準が変わり、同じような投稿に対応の差が出てしまいます。月1回程度、実際に判断した事例を振り返る場を設けている運用会社もあります。コメント対応のルールづくりから任せたいという相談も多く、代行に頼める業務の範囲を確認してから、どこまでを社内に残すかを決める会社もあります。

ケース別に見る制限の使い分け|相手との関係性で変わる対応

結論: 家族や取引先など関係を切りたくない相手には制限、面識のない荒らしコメントには制限とブロックを状況に応じて使い分けるのが基本です。

相手との関係性で変わる対応
家族・取引先など関係を切りたくない相手
制限でコメントとDMの見え方だけを調整する
フォロワーではない一度きりの荒らし
ブロックで接点ごと断つほうが早いこともある

家族・取引先などブロックしにくい相手への対応

連絡先を交換している取引先や、実生活で顔を合わせる相手をブロックすると、SNS以外の関係にまで影響することがあります。「投稿のたびに心配のコメントが来るが、正直うっとうしく感じる」というような、悪意のない相手との距離の取り方に困っている場合は、制限のほうが選びやすい操作です。フォロー関係を切らずに、コメントとDMの見え方だけを変えられるため、相手に気づかれるリスクを抑えながら距離を置けます。

フォロワーではない荒らしコメントへの対応

一方、フォローしていない相手からの一度きりの心ない投稿であれば、制限よりブロックのほうが早く解決することもあります。関係を維持する必要がない相手には、コメントの見え方を管理する制限よりも、接点自体を断つブロックのほうが手間が少ないためです。判断に迷ったら、今後もその相手とやり取りが続く可能性があるかどうかを基準にすると決めやすくなります。

solezoreの支援事例|業種別の進め方

制限機能を業務のルールに組み込んで、対応が安定した2つの例をご紹介します。

飲食店|特定の投稿に批判的なコメントが繰り返し届いていた

「予約が取れないなら他の店にする」という趣旨のコメントが、特定の利用者から複数の投稿に繰り返し書き込まれていました。内容は事実と異なる部分を含み、他の閲覧者の目にも触れる状態が続いていたことが課題でした。

対応を整理すると、次の2つに分かれました。

  1. 事実関係を1つだけ返信で示す:予約枠の実際の状況を、感情的にならない文面で一度だけ返信する
  2. 同じ相手からの投稿が続く場合は制限に切り替える:反論の応酬にせず、新しいコメントは運用側だけが確認できる状態にする

対応を切り替えてからは、同じ相手からの投稿頻度が落ち着き、他の利用者からの新しいコメントも荒れずに続くようになりました。

美容クリニック|営業目的のDMと外見への指摘コメントが重なっていた

フォロワーではないアカウントからの営業目的のDMと、来院者の外見に触れる心ない指摘コメントが同じ時期に増えていました。すべてブロックする対応も検討しましたが、DMの相手の中には過去の来院者も含まれており、一律の遮断は避けたい事情がありました。

営業目的と判断できるDMは即座に制限し、コメントは内容によって制限とブロックを分ける、という線引きを決めました。担当者を2人体制にし、判断に迷うものだけをもう1人に確認する流れにしています。

導入後は、担当者が対応に迷って手が止まる場面が減りました。投稿の公開範囲を落とさずに運用を続けられています。

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よくある質問

Q. 制限すると相手に通知される?

A. 通知されません。Instagram公式ヘルプでも、制限した事実を相手に知らせる仕組みは案内されておらず、プロフィールやフィードの見え方もそれまでと変わりません。操作した側から明かさない限り、相手が制限の事実だけで気づくことは基本的にないと考えられます。

Q. 制限とブロック、どっちが強い?

A. 関係を断つ強さで言えばブロックのほうが強い操作です。ブロックは相手からの閲覧やDM送信を含めて接点そのものを断ちますが、制限はフォロー関係を残したまま、コメントとDMの見え方だけを自分の側で管理します。関係を切りたくないが距離を置きたい場面では制限、接点自体を断ちたい場面ではブロックを選ぶ、という使い分けが基本です。

Q. 家族や取引先を制限しても大丈夫?

A. 関係を切らずに距離を置ける分、ブロックよりは選びやすい操作です。ただし解除しない限りその状態が続くため、一時的な感情で操作した場合は、落ち着いたタイミングで解除するかどうかをあらためて見直す必要があります。

Q. 自分が制限されているか確認する方法はある?

A. Instagramの仕様として、断定できる確認方法は用意されていません。コメントへの反応や既読の付き方など、いくつかの間接的な手がかりから推測することはできますが、それだけで断定するのは避けたほうが賢明です。

Q. 制限したコメントは相手には見えなくなる?

A. 相手自身には自分のコメントが通常どおり見えますが、ほかの利用者からは見えなくなります。アカウントの持ち主が内容を確認したうえで、全体に公開するか、削除するかを選べます。

まとめ

「制限」という同じ言葉が、自分が相手を操作する機能と、Instagram側からアカウントに科される措置という、正反対の2つを指すことが、この言葉を分かりにくくしています。

  • 相手を「制限する」機能は、ブロックせずにコメントとDMの見え方だけを自分の側で管理できる
  • 制限したことは相手に通知されず気づかれにくい一方、断定的に確認する方法もない
  • 企業アカウントでは、削除やブロックの前に制限を挟むことで、相手を刺激せずに公開範囲を絞れる
  • 複数人で運用する場合は、誰がどこまで判断してよいかをあらかじめ決めておく

制限そのものの操作は数秒で終わりますが、複数人で運用するアカウントでは「誰が、どの基準で使うか」を決めるほうに時間がかかります。まずは現場の担当者が即断してよい範囲だけでも、文章にして共有することから始めると、運用の負担が偏りにくくなります。

solezoreでは、Instagramを含む複数のSNSアカウントの運用代行を行っています。コメント対応の基準づくりや、荒れたコメントへの一次対応ルールの整備だけを切り出してご相談いただくことも、Instagram運用代行の費用相場を確認いただいたうえで運用ごとお任せいただくことも可能です。料金は公開しているので、比較の段階でお問い合わせください。

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後藤駿幸(株式会社solezore 代表取締役)

この記事の監修者

後藤駿幸

株式会社solezore 代表取締役

株式会社solezore 代表取締役。30万人規模のTikTokアカウントを現役で運営しながら、企業のSNS運用代行・TikTokキャスティング・EC販売支援を行う。記事は、自社と支援先の運用で実際に起きたことをもとに書いている。

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