

「クリエイターに依頼したいのですが、紹介してもらうのと動画を作ってもらうのは別の話ですか」「アフィリエイトの設定をしたのに、誰も紹介してくれません」――クリエイターについてのご相談は、この2つが多く届きます。
結論からお伝えすると、クリエイターへの依頼は4つに分かれます。紹介してもらう、制作してもらう、アフィリエイトで売ってもらう、広告用の素材を作ってもらう。目的が違えば、選ぶ相手も費用の形も変わります。
solezoreでは、まずどれを頼みたいのかを整理することから始めます。同じクリエイターという言葉で、まったく違う仕事を指しているケースが少なくありません。
この記事では、クリエイターに頼める4つのことから、目的別の選び方、費用の目安、依頼の手順、渡す材料、アフィリエイト機能の使い方までを、実際に手配している立場から解説します。
TikTokクリエイターとは
結論: TikTokで動画を制作・投稿している人を広く指す言葉です。企業から見ると、紹介してもらう相手にも、制作を頼む相手にもなります。この2つは別の仕事です。
言葉を整理します。
呼び方の整理
インフルエンサー、クリエイター、アンバサダー。現場では混ざって使われています。
インフルエンサーは、フォロワーへの影響力に注目した呼び方です。クリエイターは、動画を作る技術に注目した呼び方になります。
同じ人が両方の顔を持つこともありますが、依頼する内容は違います。フォロワーに紹介してほしいのか、動画を作ってほしいのか。ここを分けて考えると、人選も交渉も進みます。
4つの関わり方・インフルエンサーとの違い
企業がクリエイターと関わる形は、4つに分かれます。
自分のアカウントで紹介してもらう。自社アカウント用の動画を作ってもらう。アフィリエイトで商品を売ってもらう。広告用の素材を作ってもらう。
このうち、1つ目と3つ目はフォロワーが必要です。2つ目と4つ目は、制作の技術があればフォロワー数は問いません。
フォロワーが少なくても、動画の制作が上手い人はいます。この層に制作を頼むと、費用を抑えながら質の高い動画が手に入ります。
逆に、フォロワーは多いが自分では編集しない人もいます。紹介を頼むなら問題ありませんが、制作を期待すると食い違います。
「クリエイターに頼めば全部やってくれる」と思われがちですが、得意な領域は人によって違います。依頼の前に確認しておく部分です。
頼めること4つ
結論: 頼めるのは、紹介・制作・アフィリエイト・広告素材の4つです。それぞれ必要な条件も費用の形も違うため、目的を先に決めてから相手を探します。
1つずつ見ていきます。
| 頼むこと | 必要な条件 | 費用の形 | 成果の出方 |
|---|---|---|---|
| 紹介してもらう | フォロワー数 | 1本3万〜80万円 | 認知、指名検索 |
| 制作してもらう | 制作の技術 | 1本1万〜5万円 | 自社アカウントの素材 |
| アフィリエイト | フォロワー数 | 売上の10〜30% | 直接の売上 |
| 広告素材の制作 | 制作の技術 | 1本2万〜8万円 | 配信用のクリエイティブ |
紹介してもらう・制作してもらう
タイアップと呼ばれる形です。クリエイターが自分のアカウントで商品を紹介します。
その人のフォロワーに届くため、フォロワー数が費用に直結します。認知の獲得と、指名検索の増加が主な成果です。
自社アカウントに投稿する動画を作ってもらう形です。クリエイターは表に出ず、制作者として関わります。
この場合、フォロワー数は関係ありません。編集の技術と、TikTokの型を知っていることが条件になります。1本1万〜5万円が目安です。
売ってもらう頼み方と、素材を作ってもらう頼み方
TikTok Shopの機能で、商品ごとに報酬率を設定します。クリエイターが紹介し、売れた分だけ報酬を払う形です。
固定費が発生しないため始めやすい仕組みですが、設定しただけでは誰も紹介しません。商品の魅力とサンプルの提供が要ります。
広告として配信する動画を作ってもらう形です。制作の依頼と近いですが、広告の審査を通る作りが求められます。
複数本を同時に作ってもらい、配信して比較する。この使い方が一般的です。

目的別の選び方
結論: 認知を広げたいならフォロワー数、売上を取りたいならコメント欄の質、素材が欲しいなら制作の実績を見ます。目的によって、見る場所が変わります。
人選の基準です。
認知を広げたい場合・売上を取りたい場合
届く人数を重視します。フォロワー規模の大きい人や、拡散されやすいジャンルの人を選びます。
この場合、商材との相性は多少ゆるくても構いません。名前を覚えてもらうことが目的だからです。ただし、年齢層と性別はそろえます。
コメント欄を見ます。商品への質問が並ぶアカウントは、フォロワーが購入する姿勢を持っています。
「かわいい」だけが並ぶアカウントは、届く人数が多くても購入に繋がりにくい。過去に同じジャンルの商品を紹介していて、その投稿が伸びているかも確認します。
得意な系統の見分け方と、継続か単発か
過去の制作物を3本以上見せてもらいます。フォロワー数は見なくて構いません。
見るのは、字幕の読みやすさとテンポです。凝った演出より、この2つができているかが仕上がりを左右します。
自社の商材に近い制作の経験があると、初回から精度が上がります。
制作者にも系統があります。企業案件を中心にしてきた人は、整った映像が得意な一方、素の空気感を出すのは苦手なことがあります。個人アカウントの運用から来た人は、その逆です。
化粧品や宝飾品なら整った映像、飲食店や小売なら素の空気感。商材によって、どちらが合うかは変わります。
見分けるには、過去の制作物を並べて見ます。整いすぎているか、生活の中の映像か。この違いは、数本見れば分かります。
初回は単発で頼み、相性を確かめてから継続に移る形が無理ありません。
継続契約にすると、単価が下がることがあります。月8本で20万円といった形です。同じ人が作り続けると、商品への理解も深まり、指示も少なくて済むようになります。
費用の目安
結論: 紹介は1本3万〜80万円、制作は1本1万〜5万円、アフィリエイトは売上の10〜30%が目安です。同じクリエイターでも、頼む内容で金額の桁が変わります。
金額を整理します。
紹介の場合・制作の場合
フォロワー1万人規模で1本3万〜10万円、10万人規模で30万〜80万円が目安です。
ジャンルによって幅があり、美容やファッションは高め。二次利用は別料金になることがほとんどで、元の費用の30〜100%が相場になります。
編集のみなら1本1万〜2万円、撮影から頼むと1本3万〜5万円です。
月に何本という契約にすると、単価が下がることがあります。月8本で20万円といった形です。
アフィリエイトの場合・見落とされやすい費用
報酬率は10〜30%が中心です。率が低いと紹介されず、高すぎると利益が残りません。
粗利から逆算して決めます。粗利率が50%の商材なら、報酬率20%で手元に30%が残る計算です。
商品の原価と送料、キャスティング会社への手数料(報酬の20〜30%)、二次利用の追加分。
紹介を頼む場合、総額は報酬の1.5倍を見込んでおくと収まりやすくなります。
依頼の手順
結論: 依頼は、目的の決定・候補集め・打診・契約・実施の順で進みます。打診から公開までは1か月半を見込みます。発売日がある場合は2か月前から動きます。
進め方を示します。
- 目的を決める:紹介か、制作か、アフィリエイトか
- 候補を集める:必要な人数の3倍を目安に
- 打診する:条件の概要を伝え、可否と金額を聞く
- 契約する:本数、時期、二次利用、表示のルールを書面に
- 実施と回収:公開後の表示を確認し、数字をまとめる
打診の書き方・候補は3倍を集める
最初の連絡には、商品名、依頼したい内容、時期、予算の範囲を書きます。長い挨拶は要りません。
条件が曖昧な打診は、後回しにされます。人気のあるクリエイターほど打診の数が多く、判断しやすいものから返答します。
10人に打診して、条件と日程が合うのは3人程度です。断られる理由で最も多いのは、競合との契約期間中であることです。
3人に依頼したいなら、候補は10人前後を用意します。この歩留まりを見込まずに始めると、日程が後ろにずれます。
渡すもの
結論: 渡す材料は、商品の要点・参考動画・使えない表現の3つです。この3つがそろっていると、初回から精度が上がり、修正の往復も減ります。
準備するものです。
A4で1枚の要点、参考動画、使えない表現の一覧
A4で1枚にまとめます。何ができる商品か、誰向けか、他と違う点は何か、価格はいくらか。
長い資料は読まれません。伝えてほしい要点は3つまでに絞ります。それ以上あると、1分の動画に入りきりません。
3本渡すと、認識のずれが減ります。言葉で説明するより速い。
自社の商材に近いもの、演出の参考になるもの、避けたい方向のもの。避けたい例を1本入れておくと、方向が定まります。
化粧品・健康食品・医療系では必須です。薬機法に触れる表現を、クリエイターが判断するのは無理があります。
この一覧を渡さずに任せると、公開後に修正や削除を依頼することになり、双方が消耗します。
クリエイター機能の使い方
結論: TikTok Shopには、クリエイターに商品を紹介してもらう仕組みが用意されています。報酬率を設定し、サンプルを提供する形で、固定費をかけずに広げられます。
アフィリエイトの実務です。
報酬率を設定する・サンプルを提供する
商品ごとに報酬率を決めます。10〜30%が中心で、率が高いほど紹介されやすくなります。
ただし、率だけでは決まりません。商品そのものに魅力がないと、率を上げても紹介されません。
実際に使ってもらわないと、紹介の内容が薄くなります。申し込みを受けてサンプルを送る仕組みを用意します。
送る相手は選べます。フォロワー数と過去の実績を見て、合いそうな人に絞ります。
声をかける・在庫と発送の準備
設定しただけでは、誰も気づきません。合いそうなクリエイターに、個別に声をかける動きが要ります。
最初の数人が紹介すると、その動画を見た他のクリエイターが参加することもあります。立ち上がりの数人を作ることが、この仕組みを回す鍵になります。
紹介が増えると、注文も増えます。在庫が切れると、せっかくの流れが止まります。
想定量を事前に確保しておきます。1人のクリエイターの投稿が伸びると、1日で数百件の注文が入ることもある。この可能性を見込んで準備します。
発送の体制も同じです。注文から発送までが遅れると、セラーの評価が下がります。評価が下がると、商品の表示そのものが制限されることがあります。
紹介後の関係
成果が出たクリエイターには、その数字を共有します。何件売れたか、どのくらい流入したか。
この情報があると、次も紹介してもらいやすくなります。逆に、売れたかどうかも伝えないままだと、他の商品に流れていきます。
継続的に紹介してくれる数人がいる状態を作ると、売上が安定します。毎回新しい人を探すより、既存の関係を育てるほうが効率的です。
共有する数字は、売れた件数と流入数の2つで足ります。利益率や原価まで伝える必要はなく、相手が次の企画を考えられる粒度があれば十分です。
つまずきやすい点
結論: つまずくのは、依頼内容が曖昧な場合と、設定しただけで待っている場合です。どちらも、こちらから動くことで解決します。
繰り返し起きるものを挙げます。
依頼が曖昧なまま、設定して待っているだけ
「良い感じに紹介してください」という依頼は、後回しにされます。何を伝えてほしいのか、いつ投稿してほしいのかが分からないためです。
要点を3つ、時期、報酬、二次利用の範囲。この4項目を最初の連絡に書きます。
報酬率を設定しただけでは、誰も紹介しません。数万点の商品の中から見つけてもらうのは、現実的ではありません。
個別に声をかける、サンプルを送る、実際に使ってもらう。この動きがあって初めて回り始めます。
セリフを一言一句指定し、映す順番まで決める。こうすると、その人らしさが消えて反応も落ちます。
視聴者は違和感に敏感です。要点だけ伝えて、表現は任せる形が結果的にうまくいきます。
solezoreの支援事例|業種別の進め方
結論: solezoreでは、1,000名を超える提携クリエイターから、目的に合う人選と手配を行っています。紹介だけでなく、制作の依頼も含めて設計します。
メディア|制作だけを頼んで費用を抑えた
「タイアップを打ちたいが、予算が月20万円しかない」という一点でのご相談でした。この予算では、紹介を頼める人数が限られます。
提案したのは、制作の依頼に切り替える形です。フォロワーは少ないが編集の上手いクリエイター2人に、自社アカウント用の動画を作ってもらいます。
月8本で16万円。残りの4万円は、反応の良かった動画の広告配信に回しました。
3か月で、自社アカウントの平均再生数が5倍になっています。紹介を1本頼むより、素材が8本増えたことのほうが効果が大きい結果でした。
マーケティング支援|アフィリエイトの立ち上げに人を動かした
TikTok Shopのアフィリエイトを設定したものの、3か月間で紹介が2件しかないという状態でした。
原因は、待っていたことです。報酬率25%と高めに設定していましたが、誰にも気づかれていませんでした。
やったのは、合いそうなクリエイター40人へ個別に連絡し、サンプルを送ることです。うち12人が紹介してくれました。
その動画を見た他のクリエイターからも申し込みが入り始め、2か月後には月30件を超えています。担当者から「設定して終わりだと思っていました」と言われました。

よくある質問
Q. クリエイターに何を頼めますか?
A. 4つあります。自分のアカウントで紹介してもらう、自社アカウント用の動画を作ってもらう、アフィリエイトで売ってもらう、広告用の素材を作ってもらう。目的によって、選ぶ相手も費用の形も変わります。
Q. インフルエンサーとクリエイターは違いますか?
A. インフルエンサーはフォロワーへの影響力、クリエイターは動画を作る技術に注目した呼び方です。同じ人が両方の顔を持つこともありますが、紹介を頼むのか制作を頼むのかは分けて考えてください。
Q. 制作を頼む場合、フォロワー数は関係ありますか?
A. 関係ありません。編集の技術とTikTokの型を知っていることが条件です。フォロワーが少なくても制作が上手い人はいるため、費用を抑えながら質の高い動画が手に入ります。
Q. アフィリエイトの報酬率はどのくらいですか?
A. 10〜30%が中心です。率が低いと紹介されず、高すぎると利益が残りません。粗利から逆算して決めてください。ただし、率を上げただけでは紹介されないため、個別に声をかける動きが要ります。
Q. 依頼するときに渡すものは何ですか?
A. 商品の要点をA4で1枚、参考動画を3本、使えない表現の一覧の3つです。とくに表現の一覧は、化粧品や健康食品では必須になります。渡さずに任せると、公開後の修正で双方が消耗します。
Q. 依頼から公開までどのくらいかかりますか?
A. おおむね1か月半です。候補集めに1週間、打診に1週間、契約に1週間、商品の送付と撮影に2週間、確認と公開に1週間という内訳になります。発売日に合わせるなら2か月前から動いてください。
まとめ
クリエイターについて、要点を整理します。
- 頼めるのは、紹介・制作・アフィリエイト・広告素材の4つ
- 紹介と制作は別の仕事。必要な条件も費用の桁も違う
- 制作を頼むならフォロワー数は関係ない。過去の制作物を3本見る
- アフィリエイトは設定しただけでは動かない。個別に声をかける
- 渡す材料は、商品の要点・参考動画3本・使えない表現の一覧
- 打診から公開まで1か月半。発売日があるなら2か月前から
補足すると、予算が限られている場合は、紹介より制作を検討してみてください。
紹介1本に20万円をかけるより、制作を8本頼んで自社アカウントの素材にするほうが、資産として残ります。紹介の効果はその時期に集中しますが、自社の動画は残り続け、広告にも転用できます。
どちらが良いという話ではなく、いまの段階でどちらが必要かの判断です。認知がまだない段階なら紹介、素材が足りない段階なら制作。この見方で選んでみてください。
solezoreでは、1,000名を超える提携クリエイターから、紹介・制作の両方の手配を行っています。どちらが向いているかの整理からでも構いませんので、現状をお聞かせください。
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