TikTokの収益化はいくら?条件・申請のやり方と再生数の目安

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「10万回再生されたのに、収益化の申請ボタンがそもそも出てきません」「50万回再生された動画があるのに、いくら入るのか見当がつきません」――収益化についてのご相談では、この2つを最近よく耳にします。

結論からお伝えすると、TikTokは1再生あたりの単価(RPM)を公開していません。公式が示しているのは「有効視聴数×RPM」という計算式だけで、支援先の実績で見ると10万回再生で数千円〜1万円台、100万回再生でも数万円〜10万円台というのが実感に近い水準です。数字が独り歩きしやすい領域だからこそ、公式に書かれていることと実績としての目安を、まず分けて理解する必要があります。

solezoreでは、制度としての収益化と、事業としての収益化を分けて考えることをおすすめしています。前者は個人クリエイター向けの仕組みで、単価も上限も低く抑えられています。後者は自社の商品を売る仕組みで、フォロワー0人でも今日から始められます。

この記事では、収益化5つの方法の条件、再生数別の金額の目安、Creator Rewardsの申請手順、審査で落ちる理由、そして事業者が注意すべき点までを、実際に支援している立場から解説します。

収益の入り口は大きく3つ
01
商品を売る
金額が最も大きい。フォロワー0人でも今日から始められる
02
面の制度で受け取る
額は小さい。フォロワー数と再生数の条件が要る
03
依頼・紹介を受ける
規模と、相手の層で単価が決まる
  1. TikTokの収益化は5つの方法|条件と対象の早見表
    1. 5つの方法と、条件・対象アカウントの一覧
    2. 事業者が最初に見るべき経路
  2. TikTokの収益化はいくらになるか|再生数別の目安
    1. 公式が示しているのは計算式だけ|単価は非公開
    2. 再生数別の目安|支援先の実績をもとにした試算
    3. 再生数の試算に含まれないもの|ライブギフトと商品の売上
  3. Creator Rewards Programの条件と申請手順
    1. 参加に必要な8つの条件
    2. 申請の手順と返信までの日数
  4. 審査で落ちる理由とオリジナルとみなされない動画
    1. オリジナルとみなされない動画
    2. 不承認になったときの対処
  5. LIVEギフトの受け取りとダイヤモンドの換金
    1. LIVEギフトを受け取る4つの要件
    2. ダイヤモンドの仕組みと、換金率が非公開である理由
  6. 商品を売る|TikTok Shopと自社EC
    1. TikTok Shopの始め方
    2. 自社ECへ送る場合との使い分け
  7. アフィリエイトと企業案件
    1. アフィリエイト(事業者の側)
    2. 企業案件(個人の側)の相場
  8. 事業者が選ぶべき順番
    1. 3つの段階
    2. 自社でやるか、外部に任せるか
  9. 収益化で注意する3点|規約・ステマ規制・税金
    1. 規約違反とフォロワー購入
    2. ステルスマーケティング規制
    3. 税金・確定申告
  10. solezoreの支援事例|業種別の進め方
    1. 医薬品|売る前に認知だけを取る形にした
    2. マーケティング支援|自社の運用実績を売り物にした
  11. よくある質問
  12. まとめ

TikTokの収益化は5つの方法|条件と対象の早見表

結論: TikTokで収益を得る方法は5つあり、フォロワー数の条件があるのはライブギフトとCreator Rewardsの2つだけです。商品を売る経路にはフォロワーの条件がなく、事業者はここから始められます。

まず、5つの方法を並べてみます。

5つの方法と、条件・対象アカウントの一覧

方法フォロワーの条件対象アカウント収益の性質
ライブギフト配信の資格+1,000人以上(地域差あり)個人・法人とも可視聴者からの投げ銭
Creator Rewards10,000人以上個人アカウント限定再生数に応じた報酬
TikTok Shop条件なし事業者登録が必要商品の売上
アフィリエイト条件なし(紹介する側は要件あり)双方販売手数料
企業案件・タイアップ制度上の条件なし(実質必要)個人中心依頼料

条件はTikTokサポートの公式ヘルプで随時更新されており、本記事の内容は2026年9月18日時点のものです。運用の判断に使う前に、アプリ内の最新の表示を確かめるのが確実です。

見分けにくいのが、Creator Rewardsが個人アカウント限定である点です。ビジネスアカウント・政治組織・政府機関のアカウントは対象になりません(TikTokサポート「Creator Rewards Program」2026年9月18日確認)。TikTok Shopや広告出稿のためにビジネスアカウントへ切り替えている事業者は、そのアカウントでは面の分配を受け取れない、という点をあわせて押さえておきます。

事業者が最初に見るべき経路

事業者にとっての収益化は、商品が売れることです。フォロワー1万人を集めても、それ自体は1円にもなりません。

「まずフォロワーを増やしてから収益化を考えたい」というご相談は今も多いのですが、実際は順序が逆です。商品を売る経路には条件が無いため、開設した初日から売れます。フォロワー数を追いかける時間を、動画と出荷の体制づくりに使うほうが早く数字になります。

自社の商品がある場合、最初に見るべきはTikTok Shopと自社ECへの遷移の2つです。この2つの違いは、後の章で詳しく比べます。

TikTokの収益化はいくらになるか|再生数別の目安

結論: TikTokは1再生あたりの単価を公開しておらず、公式が示すのは「有効視聴数×RPM」という計算式だけです。支援先の実績では、10万回再生で数千円〜1万円台、100万回再生で数万円〜10万円台という水準になっています。

公式の情報と実績を分けて考えます。

公式が示しているのは計算式だけ|単価は非公開

Creator Rewards Programの報酬は、有効視聴数(「おすすめ」フィードでのユニーク視聴。5秒未満・不正な視聴・有料の視聴・「興味なし」と反応された視聴は除く)に、視聴1,000回あたりの収益額(RPM)を掛けて決まります(TikTokサポート「Creator Rewards Program」2026年9月18日確認)。ここまでが公式に書かれている範囲です。

有効視聴数×RPMという計算式は、いわば時給と稼働時間のようなものです。稼働時間にあたる再生数が同じでも、時給にあたるRPMが公開されていなければ、月給がいくらになるかは事前に分かりません。

一方で、RPMそのものの金額は公開されていません。運用系の記事では独自に算出した目安が示されていることもありますが、それはあくまで各社の集計であり、公式の数字ではない、という性質の違いを分けて読む必要があります。

再生数別の目安|支援先の実績をもとにした試算

再生数がどれくらいの金額になるかは、フォロワー数の条件よりも気になるところではないでしょうか。ここでは、支援先のアカウントで実際に確認できている水準をもとに、10万回・50万回・100万回再生の3段階で目安を示します。公式はこの対応表を公開していないため、あくまで実績にもとづく試算として読んでください。

再生数収益の目安根拠
10万回数千円〜1万円台支援先の実績
50万回1万円台後半〜5万円程度同じ比率で試算
100万回数万円〜10万円台支援先の実績(月間の積み上げ)

10万回再生で数千円〜1万円台というのは、実際に支援している複数のアカウントで見えている水準です。50万回再生であれば、同じ比率で試算すると1万円台後半から5万円程度になりますが、これは試算であって保証ではありません。動画の内容や視聴者の地域によって、この幅は上下します。

月に100万回再生を積んでも、数万円から10万円台というのが実感に近い数字です。これを主な収入にするには、相当な本数と継続が要ります。時給に換算すると、割に合わないと感じる方も少なくありません。

再生数の試算に含まれないもの|ライブギフトと商品の売上

条件を1つずつ、順を追って見ます。

上の試算は、Creator Rewardsの再生数に基づく報酬だけを見たものです。ライブギフトは配信中の投げ銭なので、再生数ではなく視聴者との関係で金額が変わります。金額の目安は、この後の「LIVEギフトの受け取りとダイヤモンドの換金」で扱います。

商品の売上にいたっては、再生数よりも成約率と客単価で決まります。動画が10万回再生されても、購入導線が弱ければ売上はゼロに近くなります。逆に、再生数が1万回程度でも購入までの導線が整っていれば、Creator Rewardsの月間報酬を1本の注文で上回ることも珍しくありません。

「再生数が多いほど収益化に有利」と思われがちですが、実際に金額を左右するのはどの制度に参加できるかと、その先に行き先があるかどうかです。再生数はあくまで入口の1つに過ぎません。

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Creator Rewards Programの条件と申請手順

結論: Creator Rewards Programは、フォロワー1万人以上・過去30日で10万回再生以上・1分以上の動画という条件に加えて、個人アカウントであることが必須です。事業者が運用するビジネスアカウントは対象になりません。

対象にならない動画から確かめます。

参加に必要な8つの条件

TikTokサポートの公式ヘルプ「Creator Rewards Program」によれば、参加には次の条件がすべて必要です(2026年9月18日確認)。

  1. 対象国に居住していること
  2. アカウントが良好な状態であること(ガイドライン・規約の繰り返し違反が無い)
  3. 個人アカウントであること(ビジネスアカウント・政治組織・政府機関は対象外)
  4. 本物のアカウント情報(氏名・生年月日)を登録していること
  5. 18歳以上であること(韓国では19歳以上)
  6. フォロワー1万人以上であること
  7. 過去30日間の動画視聴数が10万回以上であること
  8. 長さ1分以上の動画を投稿していること

このうち事業者が見落としやすいのが3番目です。TikTok Shopの運用や広告出稿のためにビジネスアカウントへ切り替えている場合、フォロワー数や再生数の条件を満たしていても、そのアカウントではCreator Rewardsに参加できません。個人アカウントのまま育てているサブ垢がある場合は、そちらで申請することになります。

申請の手順と返信までの日数

受け取りの条件と換金の流れを追います。

申請はアプリ内から行います。手順は次のとおりです。

  1. プロフィール画面を開き、右上のメニュー(☰)をタップする
  2. 「TikTok Studio」を選ぶ
  3. 「Creator Rewards Program」の項目に進む
  4. 画面の案内に従って申請する

申請から約3日以内に結果の返信があると、TikTokサポートは案内しています(2026年9月18日確認)。不承認だった場合は、30日以内に異議申し立てができます。異議申し立ての期間が終了してからであれば、その30日後に再申請することも可能です。

「条件は満たしているはずなのに申請できません」というお問い合わせもよくいただきますが、多くはフォロワー数や再生数ではなく、アカウントの種類か直近の動画の長さが原因です。次の章で、審査で止まりやすい理由を詳しく見ていきます。

申請から結果までの流れ
1
TikTok Studioを開く
プロフィール右上のメニューから
2
Creator Rewards Programに進む
案内に従って申請する
3
約3日以内に結果が届く
承認・不承認どちらも通知される
4
不承認なら30日以内に異議申し立て
期間後は30日後に再申請できる

審査で落ちる理由とオリジナルとみなされない動画

結論: Creator Rewardsで対象にならない動画には明確な基準があります。デュエットやリミックス、他者の動画の複製、テキストや画像だけの投稿は、条件を満たしていても報酬の対象外です。

立場によって関わり方が変わります。

オリジナルとみなされない動画

TikTokサポートは、次のような動画を報酬の対象にならない「オリジナルでない動画」として挙げています(2026年9月18日確認)。

  • デュエットやリミックス機能を使った動画
  • 他者の動画をそのまま複製した動画、または他者の透かし(ウォーターマーク)が入った動画
  • 軽微な加工だけを加えた複製動画
  • 新しいアイデアの無い寄せ集め(コンピレーション)動画で、ループ動画・写真のみ・テキストのみの投稿も含む
  • 口パクや、著作権のある楽曲が1分以上流れる動画

加えて、広告・有料プロモーション・スポンサード動画、外部のシリーズにリンクされた動画も対象外です。

「動画を作り込んだのに対象にならなかった」というご相談の多くは、この一覧のどれかに当てはまっています。とくに、他社の動画を参考にして似た構成で作った動画は、軽微な加工の複製とみなされることがあるため注意が要ります。

報酬の対象にならない動画
01
複製・転載
他者の動画そのまま・軽微な加工の複製
02
デュエット・リミックス
オリジナル要素が無いとみなされる
03
ループ・静止コンテンツ
写真のみ・テキストのみ・ループ動画
04
広告色の強い動画
有料プロモーション・スポンサード・外部シリーズへの誘導

不承認になったときの対処

見落としやすいのはこの3つです。

審査に落ちた場合、まず確認すべきは通知に書かれている理由です。理由が具体的に示されないこともありますが、30日以内であれば異議申し立てができます。

異議申し立ての期間が終わってしまった場合も、その30日後には再申請が可能です。急いで何度も申請し直すより、期間を置いて動画の内容やアカウントの状態を見直すほうが、結果的に早く通ることが多くなります。

フォロワー数や再生数の条件を満たしているのに繰り返し落ちる場合、アカウントが個人・ビジネスのどちらに設定されているかが分かれ目になっていることがあります。プロフィールの設定画面で、アカウントの種類を確かめておく価値があります。

LIVEギフトの受け取りとダイヤモンドの換金

結論: LIVEギフトを受け取るには、配信の資格・18歳以上・対象地域・良好なアカウント状態の4つが必要です。ダイヤモンドから円への換金率は公式に公開されていません。

ここが本命の経路です。

LIVEギフトを受け取る4つの要件

TikTokサポート「TikTokのLIVEギフト」によれば、LIVEギフトをオンにする要件は次の4つです(2026年9月18日確認)。

  1. LIVEギフトを利用できる地域に居住していること
  2. 18歳以上であること(韓国では19歳以上)
  3. LIVEを配信する資格があること
  4. 良好な状態のアカウントであること(ガイドライン・規約に準拠)

このうち3番目の「配信する資格」が分かりにくいところです。これは別のページ、TikTokサポート「TikTok LIVEとは?」が定める配信条件を指しており、フォロワー1,000人以上(地域によって異なる場合があります)、18歳以上という条件になります(2026年9月18日確認)。つまりライブギフトの条件は1枚のページにまとまっているのではなく、配信の資格とギフトの資格という2つのページにまたがっています。

なお、政府・政治家・政党などの公共のアカウントは、この要件を満たしていてもダイヤモンドを獲得できません。

LIVEギフトを受け取れるまで
配信の資格を得る
→
フォロワー1,000人以上(地域差あり)
配信条件を満たす
18歳以上・良好なアカウント
ギフト機能の条件を満たす
LIVEギフトをオンにする
視聴者からコインを受け取れる状態になる
ダイヤモンドを獲得
換金率は非公開

ダイヤモンドの仕組みと、換金率が非公開である理由

立場によって関わり方が変わります。

視聴者はコインを購入してギフトを贈り、配信者は人気度に応じてダイヤモンドを獲得します。LIVE終了時には、獲得したダイヤモンドの総数がまとめて表示されます。配信中に贈られるダイヤモンドは、投げ銭の場に近いものです。

「1ダイヤが何円になりますか」というご質問をよくいただきますが、TikTokはダイヤモンドから円への換金率を公開していません。手数料も差し引かれるため、贈られた金額がそのまま配信者の収益になるわけではありません。

支援先の実感で言うと、同時視聴50人前後の配信で1回あたり数千円というのが近い水準です。数万円規模になる配信は、常連の視聴者が育っている状態になります。事業者にとっては主収入というより、配信を続けるモチベーションの一部と捉えるのが実態に近いでしょう。

商品を売る|TikTok Shopと自社EC

結論: 事業者にとって最も金額が大きくなる経路が商品の販売です。フォロワーの条件が無いため、開設した日から売れます。動画・ライブ・クリエイター経由の3つの入口があります。

優先度を3段階で並べます。

TikTok Shopの始め方

出店には、事業者としての登録と本人確認が要ります。フォロワー数の条件はありません。

必要になるのは、事業者の情報、本人確認の書類、銀行口座、そして商品情報です。審査には数日から2週間ほどかかります。

出店後は、商品を登録し、動画に商品リンクを付けます。この状態になれば、動画を見た人がそのまま購入まで進めるようになります。売れる経路は3つあり、自社アカウントの動画、ライブ配信中の購入、クリエイターがアフィリエイトとして紹介した動画からの購入です。このうち、最初に立ち上がりやすいのは自社の動画になります。

商品で売る順番
1
どこで売るか決める
TikTok Shopの中か、自社ECか
2
動画に紐づける
Shopの中なら直接たどれる
3
動画の中で言及する
口で言わないと押されない
4
出荷の体制を作る
ここが最大の負担

自社ECへ送る場合との使い分け

すでにECサイトを持っている場合、そちらへ送る選択もあります。利点は、既存の在庫管理や顧客データをそのまま使えることです。

弱点は購入までの距離です。プロフィールのリンクをタップし、サイトを開き、商品を探し、会員登録をする。TikTok Shopと自社ECの違いは、店内で会計を済ませるか、いったん外に出て別の店で会計するかの違いに近いといえます。この段階を経るうちに、来た人の多くが離脱します。

支援の現場では、同じ動画でもTikTok Shopと外部ECでは購入率が数倍違うことがあります。両方を用意し、商品によって使い分ける形が現実的です。医薬品のように販売そのものに制約がある商材では、TikTok Shopでの物販ではなく、指名検索から自社サイトへ送る設計に切り替えることもあります。

アフィリエイトと企業案件

結論: アフィリエイトは、クリエイターに商品を紹介してもらい、売れた分だけ報酬を払う仕組みです。事業者は依頼する側、個人は受ける側になります。企業案件は個人向けの収益源です。

見落としやすいのはこの3つです。

アフィリエイト(事業者の側)

TikTok Shopの機能として、商品ごとに報酬率を設定できます。クリエイターがその商品を紹介し、売れた分に応じて報酬が支払われる形です。

報酬率は10〜30%が中心です。率が低いと紹介されず、高すぎると利益が残りません。粗利から逆算して決めます。

固定費が発生しないため、始めやすい仕組みです。ただし、紹介してもらうには商品の魅力とサンプルの提供が要ります。設定しただけでは誰も紹介してくれません。

在庫を持たずに始める場合
自社の商品が無い
→
他社の商品を紹介する
在庫が要らない。報酬は率で決まる
依頼を受ける
規模が要る。相手の層で単価が決まる
まず自社の商品を作る
金額は最も大きい。時間がかかる

企業案件(個人の側)の相場

フォロワーが1万人を超えたあたりから、企業からの依頼が届き始めます。1本3万〜10万円が相場です。

単価はジャンルによって変わります。美容やファッションは高めになりやすく、実用系のジャンルはやや相場が下がる傾向があります。企業が見ているのはフォロワー数だけでなく、コメント欄の反応や投稿の一貫性も含まれるため、数だけを追っても依頼にはつながりません。

事業者から見ると、これは費用の側になります。依頼するクリエイターの選び方や契約の設計は、タイアップの記事で詳しく扱っています。

事業者が選ぶべき順番

結論: 自社商品がある事業者は、TikTok Shopの開設から始めます。次にライブ配信、その後にクリエイター施策。この順番なら、各段階で得たものが次の段階で活きます。

3つを順に確かめます。

3つの段階

最初に、TikTok Shopを開設して自社の動画から売る形を作ります。ここで、どんな動画が売れるかの型が分かります。

次に、ライブ配信を足します。動画で見つけた型を、ライブでも使える形に広げます。配信は週1回、1時間から始めるのが現実的です。

その後、クリエイター施策です。自社で売れる型が分かっていれば、クリエイターへの依頼内容も具体的になります。

支援先の実績で言うと、開設から3か月で最初の注文、6か月で月商が読める状態になる、というのが標準的な進み方です。フォロワー条件のある制度を狙う場合は、さらに時間がかかります。

事業でやるなら順番がある
先にやる
商品を売る設計
行き先の整備
型を固める
後でよい
面の制度
投げ銭
依頼を受けること

自社でやるか、外部に任せるか

判断の基準は、社内に撮影と編集ができる人がいるかどうかです。

週に10時間ほど動画に使える人がいるなら、内製で始められます。確保できないなら、制作だけを外に出す形が現実的です。

外注する場合も、商品知識と企画の判断は社内に残します。何を推すか、在庫はどうか。ここを外に出すと、実態と合わない動画が出てきます。

費用は、編集のみで月8万〜15万円、制作代行で月20万〜40万円が目安です。

収益化で注意する3点|規約・ステマ規制・税金

結論: 収益化を進めるときに見落としやすいのが、コミュニティガイドライン、ステルスマーケティング規制、税金の3つです。金額が動き出してから慌てないよう、先に押さえておきます。

見落としやすいのはこの3つです。

規約違反とフォロワー購入

フォロワーを購入して条件を満たす方法が紹介されていることがありますが、避けたほうが賢明です。

購入したフォロワーは反応しません。その結果、投稿の反応率が下がり、おすすめ表示に乗りにくくなります。条件は満たしても、その後の配信が伸びない状態になります。

コミュニティガイドラインへの違反が繰り返されると、Creator RewardsやLIVEギフトの資格そのものが止まります。「アカウントが良好な状態であること」は、どちらの制度にも共通する条件です。該当しませんという判断も含めて、正規の手順で積むほうが結果的に速い道になります。

ステルスマーケティング規制

企業案件やアフィリエイトで商品を紹介する動画は、広告であることを示す必要があります。依頼を受けて投稿しているのに個人の感想であるかのように見せる投稿は、景品表示法のステルスマーケティング規制に触れるおそれがあります。

「クリエイターに依頼したのに、広告と分かるように書いてもらえなかった」というご相談も実際にあります。依頼する側は、投稿に広告表示を入れることを契約の条件に含めておくと、後からのトラブルを避けやすくなります。

税金・確定申告

収益化で得た金額は、所得として扱われます。個人クリエイターであれば雑所得や事業所得、法人であれば通常の売上として計上します。

確定申告が必要かどうかや、どの科目で処理するかは、金額や本業との関係によって変わります。判断に迷う場合は、顧問の税理士に確認するのが確実です。

TikTok Shopの売上、Creator Rewardsの報酬、ライブギフトの収益は、発生の仕方が違っても合算して申告することになります。複数の経路を並行して使う事業者は、それぞれの入金時期と金額を記録しておくと、申告の時期になって慌てずに済みます。

solezoreの支援事例|業種別の進め方

結論: solezoreでは、TikTok Shopの開設から動画制作、ライブ配信、クリエイター施策までを支援しています。収益化の道筋は、商材の単価と在庫の状況で変わります。

業種ごとの進め方を紹介します。

医薬品|売る前に認知だけを取る形にした

一般用医薬品を扱う会社からいただいた相談です。TikTokで売りたいという要望でしたが、表現の制約が厳しく、そもそも販売にも制限があります。

方針を変えました。商品を売るのではなく、ブランド名を知ってもらうことに絞ります。動画では症状の話も効能の話もせず、会社の姿勢と製造の様子を出しています。

売上の経路は、指名検索から自社サイトへ。TikTokの中では売っていません。

半年後、指名検索が開始前の4倍になりました。担当者から「売らないと決めたら、かえって作りやすくなった」と言われています。制約の強い商材では、この形が現実的な収益化になります。

マーケティング支援|自社の運用実績を売り物にした

相談をくださったのは支援会社です。自社のTikTokを収益化したいというより、運用の実績そのものを営業の材料にしたいという狙いでした。

やったのは、運用の過程を公開することです。何本投稿して、どの型が当たり、どう改善したか。数字を隠さずに出しています。

商品を売る動画ではないため、TikTok Shopは使っていません。収益は、動画を見た企業からの問い合わせという形で発生しています。3か月目から、月に2〜3件の問い合わせが入るようになりました。フォロワーは3,000人ほどですが、事業としては十分に成立しています。

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よくある質問

Q. TikTokの収益化はいくらになりますか?

A. 方法によって大きく変わります。Creator Rewardsは10万回再生で数千円〜1万円台、100万回再生でも数万円〜10万円台が支援先の実績です。TikTokは1再生あたりの単価を公開していないため、この数字はあくまで目安になります。商品を売る経路であれば、再生数に関係なく1件の成約で数千円〜数万円の粗利が出るため、金額の伸び方はまったく違います。

Q. 50万回再生されたら、いくらくらいになりますか?

A. 支援先の実績にもとづいて試算すると、1万円台後半から5万円程度になる水準です。ただし、これは10万回再生の実績を単純に5倍した試算であり、動画の内容や視聴者の地域によって変わります。公式の対応表は公開されていません。

Q. フォロワーが少なくても収益化できますか?

A. 商品を売る経路ならできます。TikTok Shopの出店にフォロワー数の条件はなく、開設した日から販売できます。フォロワー条件があるのは、ライブギフト(配信の資格+1,000人以上)とCreator Rewards(1万人以上)の2つだけです。

Q. Creator Rewardsはビジネスアカウントでも申請できますか?

A. できません。TikTokサポートの公式ヘルプでは、個人アカウントであることが参加条件の1つに明記されており、ビジネスアカウント・政治組織・政府機関は対象外です(2026年9月18日確認)。TikTok Shopのためにビジネスアカウントへ切り替えている場合は、そのアカウントは対象になりません。

Q. 収益化前にアップロードした動画も対象になりますか?

A. なりません。Creator Rewardsの対象は、参加後にアップロードした動画に限られます。過去の人気動画がそのまま再生され続けても参加前の分は報酬の対象にならないため、参加後の投稿を軸に考える必要があります。

Q. 複数アカウントや未成年でも申請できますか?

A. 未成年は対象外です。年齢の条件は18歳以上(韓国では19歳以上)で、生年月日を含む本物のアカウント情報の登録が求められます。複数アカウントについては、それぞれが条件を満たしていれば申請自体は可能ですが、アカウントの実態が不自然だと判断されると審査で止まることがあります。

Q. フォロワーを買って条件を満たすのはどうですか?

A. おすすめしません。購入したフォロワーは反応しないため、投稿の反応率が下がり、おすすめ表示に乗りにくくなります。条件を満たしても、その後の配信が伸びない状態になります。

まとめ

TikTokの収益化について、要点を整理します。

  • 収益化の方法は5つ。フォロワー条件があるのはライブギフトとCreator Rewardsの2つだけ
  • TikTokは1再生あたりの単価を公開していない。目安はCreator Rewardsで10万回再生あたり数千円〜1万円台
  • Creator Rewardsは個人アカウント限定。ビジネスアカウント・政治組織・政府機関は対象外
  • 事業者にとっての収益化は商品が売れること。フォロワー条件はない
  • 商品を売る経路なら3か月で最初の注文、6か月で月商が読める
  • フォロワーを買うのは逆効果。反応率が下がって配信が伸びなくなる

補足すると、収益化を考えるときに一度計算してみてほしいのが、時給です。

1分以上の動画を作るのに2時間かけて、それが10万回再生されて5,000円だとすると、時給に直せば2,500円です。同じ2時間で商品の動画を3本作り、そのうち1本から月に10個売れたら、粗利はいくらになるでしょうか。

この比較をすると、どこに時間を使うべきかが見えてきます。制度を追うか、商品を売るか。事業者であれば、後者から始めるのが自然な選択です。

solezoreでは、TikTok Shopの開設から動画制作、ライブ配信、クリエイター施策までを支援しています。どの経路から始めるべきかの整理からでも構いませんので、現状をお聞かせください。

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後藤駿幸(株式会社solezore 代表取締役)

この記事の監修者

後藤駿幸

株式会社solezore 代表取締役

株式会社solezore 代表取締役。30万人規模のTikTokアカウントを現役で運営しながら、企業のSNS運用代行・TikTokキャスティング・EC販売支援を行う。記事は、自社と支援先の運用で実際に起きたことをもとに書いている。

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