

「サブアカウントを追加しようとしたら、これ以上は増やせないと表示されました」「『最大7つ』と書いてある記事と、上限には触れていない記事があって、どちらが正しいのか分かりません」――TikTokの複数アカウントについては、この2つのご相談をよくいただきます。
結論からお伝えすると、TikTokサポートのヘルプページに、切り替えや作成できる数の上限を示す記載はありません(2026年9月19日確認)。「最大7つ」といった数字を掲げる記事もありますが、根拠は示されていません。実務で企業が扱うのは2〜3個までで、それ以上になると投稿の管理そのものが回らなくなります。
solezoreでは、「公式には書かれていない」というこの事実そのものが、複数アカウント運用でいちばん見落とされやすい点だと考えています。存在しない上限を前提に体制を組むと、本当に検討すべき「運用できる本数」の議論が後回しになるためです。
この記事では、複数アカウントの正しい捉え方から、追加・作成の手順、切り替え方、作れないときの原因、登録方法の選び方、バレる原因になりやすい設定、企業が分ける判断、運用の実務、利用停止・削除の違いまでを、実際に運用を代行している立場から解説します。
TikTokの複数アカウントは何個まで作れるか|公式ヘルプの記載と実務の目安
結論: TikTokサポートのヘルプページに、切り替え・作成できる数の上限を示す記載はありません(2026年9月19日確認)。実務で企業が扱うのは2〜3個までです。
数字の中身を確認します。
公式ヘルプに上限の記載はない
TikTokサポートの「アカウントを作成」ページには、追加や切り替えの操作方法は書かれていますが、扱える数そのものの上限には触れていません(2026年9月19日確認)。「上限が無い」という意味ではなく、「公開されている数字が無い」というのが正確な理解です。
仕様は非公開のまま変更されることがあり、ある時点で使えた切り替え数が、後から変わっていても利用者側には告知されません。数の話をするときは、この前提を先に置いておく必要があります。
上位記事の「最大7つ」に根拠は示されていない
検索結果には「最大7つ」「7個まで」といった具体的な数字を挙げる記事があります。ただし、その数字が公式資料に基づくのか、独自の検証によるものなのかは、どの記事にも示されていません。
数字が具体的だと、つい正確な情報のように見えてしまいます。実際には、検証の方法も時点も分からない数字は、目安の1つとして扱うのが安全です。事業で使う場合は、数字の出どころが公式かどうかを1段階だけ確かめる習慣が役に立ちます。
実務で企業が扱うのは2〜3個までという目安
solezoreの現場感覚では、実務で企業が扱うのは2〜3個までです。それ以上になると、企画・撮影・投稿・コメント対応という一連の作業が、アカウントの数だけ発生します。
アカウントを増やすのは、店舗を増やすことに近い判断です。店を増やしても、そこに立つ人を増やさなければ、開けられる時間はむしろ短くなります。1アカウントあたり週10時間ほどかかると考えると、3つなら週30時間です。他の業務と兼任している担当者には、この時点で無理が生じます。上限の数字を気にするより、この稼働時間の計算のほうが、実務では先に壁になります。
追加・作成の手順|画面の順番とパソコンでの作り方
結論: 新しいアカウントは、アプリのプロフィール画面から[アカウントを追加]で作成します。パソコンやスマホのブラウザからも、メール・電話番号・他のSNSアカウントで登録できます。
画面の順番を示します。
アプリでの追加手順
TikTokアプリでアカウントを追加する手順は、次のとおりです。
- 画面下部の[プロフィール]を開く:自分のアイコンをタップします
- 自分の名前をタップする:追加済みのアカウント一覧が表示されます
- [アカウントを追加]を選ぶ:新しく作る場合はこちら。既存のアカウントに移る場合は[アカウントを切り替える]を選びます
- 登録方法を選んで案内に従う:メールアドレス・電話番号・他のSNSアカウントのいずれかで進めます
設定画面のメニューからも、同じ操作にたどり着けます。手順そのものは、1つ目のアカウントを作ったときと変わりません。
パソコン・スマホのブラウザでの作り方
アプリを使わずに作ることもできます。パソコン(Desktop Web)では、[ログイン]からウィンドウ下部の[登録]を選び、メール・電話番号・別のSNSアカウントで登録してから、プロフィールを記入してユーザー名を設定します。
スマホのブラウザ(Mobile Web)では、[自分]のメニューから同じように登録し、プロフィール写真か動画とユーザー名を設定する流れになります。共有パソコンで複数アカウントを扱う会社では、アプリではなくブラウザ側で管理する運用も選択肢に入ります。
なお、TikTokサポート「保護者向け情報」には「TikTokアカウントは、13歳以上の方(または当社のプライバシーポリシーおよび利用規約に定められたその他の年齢要件を満たす方)がご利用いただけます」と示されています(2026年9月19日確認)。担当者を新しく立てる際は、この年齢要件も確認しておくと安心です。
開設時に決めておくこと
複数のアカウントを持つ場合、名前に規則性を持たせます。ブランド名+店舗名、ブランド名+対象層。この形にしておくと、見た人がどういう関係のアカウントかを理解できます。
プロフィールに、他のアカウントの案内を入れておく方法もあります。ただし、一般アカウントがプロフィールにウェブサイトのリンクを置けるのはフォロワー1,000人以上からです(TikTokサポート「TikTokのアカウントタイプ」・2026年9月19日確認)。それまでは文字での案内になります。1つ目のアカウントで既に固まっている投稿ルールがあるなら、2つ目にもそのまま引き継いでおくと、担当が増えたときの説明が省けます。

アカウントの切り替え方
結論: 切り替えは、プロフィール画面から数秒で完了します。設定画面からも同じ操作ができます。なお、1つのアカウントの種類(一般⇄認証済みビジネス)を何度も切り替えることは、公式が推奨していません。
切り替えの流れです。
アプリでの切り替え
画面下部の[プロフィール]から自分の名前をタップすると、追加済みのアカウント一覧が表示されます。切り替えたい相手をタップするだけで、ログアウトの操作をせずに移動できます。設定画面の[アカウントを切り替える]からも、同じ一覧にたどり着けます。
PCの共用端末を複数の担当者で使う場合は、切り替えるたびに投稿先を目視で確認する習慣を付けておくと、投稿先を間違えるミスを防げます。
アカウントの種類の切り替えは別の操作
ここまでの「切り替え」は、登録済みのアカウントの間を行き来する操作です。これとは別に、1つのアカウントの種類を一般アカウントと認証済みビジネスアカウントの間で変える操作があり、こちらには注意が要ります。TikTokサポート「TikTokのアカウントタイプ」には「認証済みビジネスアカウントと一般TikTokアカウントを頻繁に切り替えることは推奨されていません」と明記されています(2026年9月19日確認)。
普段づかいのアカウントと宣伝用のアカウントを両方持ちたい場合、同じアカウントの種類を切り替えるのではなく、最初から2つのアカウントを用意するほうが公式の想定に近い形です。この考え方は、後段の「企業が分ける判断」でもう一度扱います。
追加・作成できないときの原因と対処
結論: 作成・追加できないときは、公式が3つの確認を案内しています。それでも直らない場合は、登録方法を添えてフィードバックから問い合わせます。
順番に確認します。
公式が案内する3つの確認
TikTokサポート「アカウントを作成」は、作成・追加でうまくいかないときの対処として、次の3つを案内しています。
- アプリを再起動する:一時的な不具合であれば、これだけで直ることがあります
- 1つのログイン方法だけに紐づいているか確かめる:アカウントが複数の方法にまたがって登録されていないか見直します
- 同じログイン方法で以前のアカウントにログインしていないか確かめる:新しいアカウントは、別のログイン方法で作る必要があります
3つ目が見落とされがちです。以前使っていたアカウントを退会しないまま同じメールアドレスで新規登録しようとすると、新しいアカウントではなく古いアカウントへのログインになってしまいます。
それでも直らないとき
3つを確かめても解決しない場合は、登録方法とエラー画面のスクリーンショットを添えて、アプリ内のフィードバックからTikTokへ問い合わせます。原因が端末側にあるのか、アカウント側にあるのかを、この時点で切り分けてもらえます。
問い合わせと並行して、別の登録方法(電話番号で試していたならメールアドレスなど)も試しておくと、待っている間の時間を無駄にせずに済みます。
原因になりやすい落とし穴
そもそもの前提として、TikTokサポートには「各電話番号、メールアドレス、SNSアカウントは、1つのTikTokアカウントにのみ登録できます」と明記されています(2026年9月19日確認)。1つの電話番号やメールアドレスで、2つ目のアカウントを新規作成することはできません。
電話番号やメールアドレスは、家の鍵のようなものです。1本の鍵で開けられる家は1軒だけで、2軒目には別の鍵が要ります。「同じ電話番号なら家族名義で分けられるのでは」と思われがちですが、実際に見ているのは電話番号やメールアドレスそのもので、名義ではありません。2つ目を作るときは、必ず別の連絡先を用意します。
登録方法の選び方|2つ目は別のメール・電話・SNSで
結論: 2つ目以降のアカウントは、1つ目と別のメールアドレス・電話番号・SNSアカウントで登録します。InstagramとXでは新規登録できません。
登録方法ごとの注意点です。
InstagramとXでは新規登録できない
TikTokサポートには「InstagramおよびX(旧Twitter)では新規登録できません」と明記されています(2026年9月19日確認)。以前Xで登録したアカウントは引き続きログインできる可能性がありますが、これから2つ目を作る場合の選択肢には入りません。
登録方法として選べるのは、実質的にメールアドレス・電話番号・InstagramとX以外のSNSアカウントの組み合わせです。会社で複数アカウントを管理する場合、この制約を先に共有しておくと、担当者が登録の途中で止まらずに済みます。
会社として登録するときの注意
企業の場合、部署やブランドごとにメールアドレスを分けておくと管理しやすくなります。担当者個人のアドレスで作ってしまうと、退職時に引き継げなくなります。
ログインやパスワードの再設定に使うため、有効なメールアドレスと電話番号を登録しておくことも公式に案内されています。二段階認証を設定する場合は、認証コードの受け取り先にも注意が必要です。担当者個人の携帯に届く設定にすると、その人が不在のときにログインできません。
実際に、担当者の退職後にログインできなくなり、復旧に3週間かかった事例があります。アカウントそのものは会社名義でも、認証の経路が個人に紐づいていると、同じことが起きます。
バレる原因になりやすい設定と、規約違反になりやすい行為
結論: バレやすいのは、連絡先の同期・おすすめ表示・同じアイコンやIDの3つです。いずれもTikTokが公表している仕様ではなく、実務で観察される傾向として扱います。
設定の中身と、規約違反になりやすい行為を分けて見ます。
連絡先の同期とおすすめ表示
連絡先の同期をオンにしたまま新しいアカウントを作ると、電話帳に登録された相手の「おすすめ」に表示されやすくなります。本アカウントの知り合いに気づかれたくない場合は、作成の時点で同期をオフにしておく対応が現実的です。
共通のフォロワーが多い場合や、投稿の時間帯・内容が本アカウントと似ている場合も、見る人によっては同一人物だと気づかれることがあります。完全に切り離したい用途では、フォローする相手や投稿時間もずらす運用を選ぶ会社が多いです。
同じアイコン・IDを使い回さない
プロフィール写真とユーザーIDを本アカウントと揃えてしまうと、検索や「知り合いかも」を経由しなくても、一目で関連が分かってしまいます。ブランドを分けて見せたい場合は、アイコンとIDの両方を変えます。
いいねの公開設定も見落とされがちな項目です。いいねした動画の一覧が公開のままだと、興味の対象から人物を推測されることがあります。非公開にできる設定は、複数アカウントを運用する段階で一度確認しておく価値があります。
同じ動画の重複投稿
複数のアカウントで同じ動画を出すのは、避けたほうが無難です。システムから見ると、同じ内容が複数の場所から出ている状態になり、重複と判断されると、どちらか、あるいは両方の配信が抑えられることがあります。
どうしても同じ素材を使いたい場合は、編集を変えます。冒頭の言い回し、字幕、尺。この3つを変えれば、別の動画として扱われます。
相互のいいねとフォロー・短期間での大量作成
自社の複数アカウントで、相互にいいねやフォローを送り合う。これは数字の操作と判断される可能性があります。短期的に数字は動きますが、長期では不利になりやすいというのが実務の感覚です。
1日に何個もアカウントを作ると、システムが異常な動きとして検知することがあります。必要な数を、期間を空けて作る。3つ必要なら、1週間ずつ間を空けて作るくらいの感覚で構いません。
| 行為 | 判断されるリスク | 対応 |
|---|---|---|
| 同じ動画を複数アカウントで同時投稿 | 高い | 編集を変える、時期をずらす |
| アカウント間で相互にいいね・フォロー | 高い | やらない |
| 短期間に大量のアカウントを作成 | 高い | 必要な数だけ、期間を空けて作る |
| 同じ端末で10個以上を切り替え | 中程度 | 端末を分ける |
| ブランドごとに分けて運用 | 低い | 問題ない |
企業がアカウントを分ける判断
結論: TikTok公式は、ビジネスの宣伝と個人の投稿を両方したい場合、2つのアカウントに分けることを勧めています。それ以外は、視聴者層が重なるかで判断します。
公式の考え方と、実務での判断基準を順に見ます。
公式が勧める分け方|ビジネスと個人の投稿
TikTokサポート「TikTokのアカウントタイプ」には「ビジネスをプロモートし、かつ個人的なコンテンツも投稿したい場合は、2つの別々のアカウントを使用することをおすすめします」と明記されています(2026年9月19日確認)。1つのアカウントの中でビジネス用と個人用を頻繁に切り替えるより、最初から分けるほうが公式の想定に近い形です。
認証済みビジネスアカウントへの認証には最大5営業日かかる場合があります。認証しないままだと一般アカウントへ自動的に切り替わることもあるため、宣伝用のアカウントを作る場合は、この日数を見込んでおきます。
視聴者層・ブランドで分ける
「ブランドが3つあるので、全部を分けたいのですが」というご相談をいただくことがあります。公式の案内とは別に、視聴者層が重なるかどうかでも判断できます。同じ人が両方の商品を買う可能性があるなら、まとめたほうが動画の本数が集まり、初速も安定します。
層が違う場合は分けます。10代向けと50代向けの動画が同じアカウントから出ると、おすすめ表示の精度が下がり、どちらの層にも届きにくくなるためです。
| 状況 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 同じ顧客層の複数商品 | まとめる | 本数が集まり初速が安定する |
| 年齢層が20歳以上離れる | 分ける | 配信の精度が下がる |
| BtoCとBtoBの両方 | 分ける | 求められる内容が違う |
| 店舗が複数、商圏も別 | 分ける | 地域の設定を変えられる |
| 担当者が1人 | まとめる | 本数を維持できない |
複数のブランドを持つ会社ほど、ブランドごとに分けたくなります。ただし、判断の軸はブランドの数ではなく顧客層です。ブランドが3つあっても、買う人が同じならまとめて構いません。
分けると、1アカウントあたりの投稿本数が減ります。週3本の体制を2つに分けると、それぞれ週1〜2本になり、当たる型が見つかるまでの期間が延びます。世界観を厳密に分けたい場合でも、この本数の低下を引き受けられるかを先に確認します。
地域・店舗で分ける
飲食店や美容室など、商圏が限られる業種では、店舗ごとに分ける形が有効です。地域の情報を動画に入れられるため、その地域の人に届きやすくなります。
ただし、店舗が10店ある場合に10アカウントを回すのは現実的ではありません。主要な3店舗だけ分ける、といった判断が要ります。店舗があるから分けるのではなく、分けても週3本を維持できるかで決めます。
複数運用の実務
結論: 複数を回すなら、撮影をまとめて、投稿とコメント対応だけを分ける形が現実的です。撮影日を共通にすると、負担の増え方を抑えられます。
回し方の工夫を挙げます。
撮影をまとめる・投稿の管理
月に1回の撮影日を設けて、全アカウント分の素材をまとめて撮ります。場所と機材の準備が1回で済むため、負担が大きく変わります。衣装や小物を変えれば、同じ日に複数ブランドの素材を撮ることもできます。
アカウントごとに、投稿の曜日を決めておくと混乱しません。予約投稿を使えば、まとめて設定できるため、日々の作業は数字の確認だけになります。
コメント対応・数字の管理
コメントは、アカウントごとに毎日確認します。ここは分けざるを得ない部分です。1日10分ずつ、朝と夕方に見る。この程度の時間でも、返信があるアカウントとないアカウントでは印象が変わります。
月に1回、全アカウントの数字を1枚の表に並べます。投稿本数、平均再生数、フォロワーの増減、遷移数。並べると、どのアカウントが伸びていて、どこに力を入れるべきかが見えてきます。
数字が動かないアカウントは、思い切って止める判断もあります。3つを薄く回すより、2つに集中したほうが結果が出ることは珍しくありません。目安は6か月です。週3本を6か月続けて、平均再生数が1,000回に届かないなら、そのアカウントは商材か設計に無理があります。
利用停止・削除・まとめ直しの違いと手順
結論: 利用停止は一時的な休止で、いつでも復活できます。削除は公式の画面から行いますが、完全に消えるまでの日数はヘルプページに記載がありません。
3つの場面に分けて説明します。
利用停止(一時休止)
利用停止と削除の違いは、家の電気を消して外出するか、家そのものを手放すかの違いに近いものです。前者はいつでも戻れますが、後者は同じ場所に戻れません。
TikTokサポート「アカウントの利用停止」によると、利用停止は一時的な休止で、プロフィールとコンテンツが他の人から見えなくなります。データそのものは保持されるため、同じログイン情報でログインし[アカウントを復元]を選べば、いつでも元に戻せます。手順は、[プロフィール]→[設定とプライバシー]→[アカウント]→[アカウントの利用停止または削除]です。
| 項目 | 利用停止 | 削除 |
|---|---|---|
| データ | 保持される | 消去される |
| 戻せるか | いつでも復元できる | 戻せない前提で考える(条件は削除の画面の案内で確認) |
| 手順の入口 | [設定とプライバシー]→[アカウント]→[アカウントの利用停止または削除] | 同じ画面から[削除]を選ぶ |
削除
削除の手順も同じ画面から進み、[削除]を選びます。ここで注意したいのは日数です。「30日後に完全削除」と書いている記事もありますが、TikTokサポート「アカウントの削除」のページ本文には、その日数は明記されていません(2026年9月19日確認)。
元に戻せる期間があるかどうかも含めて、削除の条件は操作の直前に画面の案内で確かめます。他社の記事の日数を確定情報として扱わないことが、思わぬ削除を防ぐ近道です。しばらく更新を止めるだけのアカウントは、削除ではなく利用停止を選ぶほうが安全です。
まとめ直す手順
TikTokには、アカウントを統合する機能がありません。残すほうを決めて、閉じるほうのフォロワーに移ってもらう形になります。全員が移るわけではないため、一定の減少は覚悟します。
- 残すアカウントを決める:フォロワー数と反応の質で判断します
- 閉じるほうで告知する:2〜3か月かけて繰り返し伝えます
- 両方で同じ内容を出す期間を作る:ただし動画は別に作ります
- 閉じるほうの投稿を止める:プロフィールに案内を残します
- 半年後に判断する:利用停止のままにするか、削除するかを決めます
閉じるアカウントを、すぐに削除する必要はありません。過去の動画から流入が続くこともあるため、プロフィールに案内を置いたまま利用停止にする選択もあります。
まとめた後は、投稿の本数が増えます。週3本ずつだった2つのアカウントが、週6本の1つになる。試行回数が倍になるため、型が見つかる速度も上がります。
つまずきやすい点
結論: つまずくのは、分ける理由が曖昧なまま増やす場合と、放置されたアカウントをそのままにする場合です。どちらも、増やす前と後の確認で避けられます。
繰り返し起きるものを挙げます。
分ける理由が曖昧なまま増やす
「ブランドが違うから」「部署が違うから」。この理由だけで分けると、たいてい両方が伸び悩みます。分ける前に、それぞれで週3本を出せるかを確認します。出せないなら、まとめたほうが結果は出ます。
1人の担当者が3つのアカウントを回すのは、現実的ではありません。企画から数字の確認まで、1アカウントあたり週10時間ほどかかります。3つなら週30時間で、他の業務と兼任している担当者には無理があります。
更新が止まったアカウントを放置する
作ったものの、更新が止まっているアカウントが残っている。これは見る人の印象を悪くします。同じブランド名のアカウントが複数あり、片方が動いていないと、どちらが本物か判断できない状態になるためです。
3か月更新がないアカウントは、利用停止にするか、プロフィールに案内を置いて休止を明示します。放置したままにしないというのが、複数アカウントを持つ上での最低条件です。
solezoreの支援事例|業種別の進め方
結論: solezoreでは、アカウントを分けるかの判断から支援しています。多くの場合、まとめる提案になり、担当の稼働時間を先に数えるところから始めます。
飲食|5店舗を3つにまとめた
5店舗それぞれでアカウントを作っていた飲食チェーンから受けた相談です。どの店も月3〜4本の投稿で、数字は伸び悩んでいました。
商圏を確認すると、5店舗のうち3店舗は同じ市内にありました。この3店舗は、同じ人が行き来する範囲です。3店舗分を1つのアカウントにまとめ、離れた2店舗は個別に残す形へ変更しました。まとめたアカウントは、投稿が月12本になっています。
3か月後、まとめたアカウントの平均再生数は5倍を超えました。本数が集まったことで、当たる型が見つかったためです。
アプリ|あえて2つに分けた
1つのアカウントで、一般向けと開発者向けの両方の内容を出していた会社です。数字を見ると、動画ごとに視聴者の属性がばらついていました。システムが、どちらの層に配信すべきか判断できていない状態です。
2つに分け、それぞれ週3本を出せる体制を組みました。制作の担当を1人増やしています。分けてから2か月で、両方のアカウントで視聴完了率が上がりました。届く相手が定まったためです。担当者から「分けるなら人を増やす覚悟が要ると分かった」と言われました。

よくある質問
Q. TikTokのアカウントは何個まで作れますか?
A. TikTokサポートのヘルプページに、上限を示す記載はありません(2026年9月19日確認)。実務で企業が扱うのは2〜3個までです。それ以上は投稿の管理そのものが回らなくなります。
Q. サブ垢はどうやって作りますか?
A. アプリのプロフィール画面から自分の名前をタップし、[アカウントを追加]を選びます。メールアドレス・電話番号・InstagramとX以外のSNSアカウントのいずれかで登録すれば完了です。
Q. パソコンでもTikTokアカウントを作れますか?
A. 作れます。[ログイン]画面の下部にある[登録]から、メール・電話番号・別のSNSアカウントで登録し、プロフィールとユーザー名を設定します。スマホのブラウザからも同じように作成できます。
Q. アカウントを追加できないときはどうすればいいですか?
A. アプリの再起動、1つのログイン方法だけに紐づいているかの確認、同じ方法で以前のアカウントに入っていないかの確認、この3つを公式が案内しています。それでも直らない場合は、登録方法とエラー画面のスクリーンショットを添えてフィードバックを送ります。
Q. 複数アカウントを持つと規約違反になりますか?
A. 複数を持つこと自体は禁止されていません。問題になるのは、同じ動画を複数のアカウントから同時に投稿する、相互にいいねを送り合って数字を作る、短期間に大量に作成するといった行為です。
Q. サブ垢は本アカウントにバレますか?
A. 連絡先の同期がオンのままだと、電話帳の相手の「おすすめ」に表示されやすくなります。共通のフォロワーが多い場合や、同じアイコン・IDを使い回している場合も、見る人によっては気づかれることがあります。
Q. ブランドごとに分けるべきですか?
A. ビジネスの宣伝と個人の投稿を両方したい場合、TikTok公式は2つのアカウントに分けることを勧めています。それ以外は、顧客層が重なるかどうかで判断してください。同じ人が両方を見るなら、まとめたほうが本数が集まります。
Q. 分けたアカウントを後からまとめられますか?
A. 統合の機能はありません。残すほうを決めて、閉じるほうのフォロワーに移ってもらう形になります。2〜3か月かけて告知し、全員は移らない前提で進めてください。
まとめ
複数アカウントについて、要点を整理します。
- TikTok公式に、切り替え・作成できる数の上限を示す記載はない。実務で扱えるのは2〜3個まで
- 2つ目以降は、別のメールアドレス・電話番号・SNSアカウントで登録する。InstagramとXでは新規登録できない
- ビジネスと個人の投稿を両方したいなら、公式は2つに分けることを勧めている
- バレやすいのは、連絡先の同期・おすすめ表示・同じアイコンやIDの3つ
- 分ける判断の軸はブランドの数ではなく顧客層が重なるか
- 統合の機能はない。まとめるなら数か月かけて誘導する
- 利用停止はいつでも復活できる。削除の猶予日数は操作画面で確認する
補足すると、分けたくなったときは、増やす前に1か月だけ実験してみてください。1つのアカウントの中で、片方の層に向けた動画を週1本混ぜてみる。それが伸びるなら、分ける価値があります。伸びないなら、分けても同じことです。
アカウントを増やすのは簡単ですが、減らすのは難しいものです。実験してから決めるほうが、後戻りの手間を避けられます。
アカウントを増やすと、投稿も返信も本数分だけ増えます。社内で回しきれないと感じた時点で、運用を外に出すときの費用の目安を見ておくと、どこまで自社でやるかの線を引きやすくなります。
solezoreでは、アカウントを分けるかの判断から運用の設計までを支援しています。いまの体制で何本出せるかの整理からでも構いませんので、現状をお聞かせください。
この記事を書いた solezore に相談する
記事に書ききれない具体策・料金・事例は、無料相談で。SNS/EC/SEO の領域別に専門家が対応します。

