Threadsとは?特徴・使い方・ビジネス活用の全知識ガイド

Threadsとは?特徴・使い方・ビジネス活用の全知識ガイド Threads
渦巻き状のロープと、間に置かれた3つの石
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「Instagramから流れてきて始めてみましたが、何を書けばいいのか分かりません」「他のSNSと同じ投稿を流したら、まったく反応がありませんでした」――Threadsについては、この2つのご相談をよくいただきます。

先に結論をお伝えすると、Threadsが他のSNSと決定的に違うのは、投稿の巧拙より会話の量で伸びるという点です。写真の美しさでも動画の編集でもなく、返信のやりとりが起きているかどうかが表示の広がりを決めます。だから、完成された発信を出す場所として使うと噛み合いません。

solezoreでは、Threadsを社内の立ち話に近い場だと考えています。用意された資料を読み上げる場ではなく、思ったことを短く言って、相手の反応で話が広がっていく場。この性格を掴めるかどうかで、続くかどうかが変わります。

この記事では、Threadsの特徴と他のSNSとの違いから、始め方、基本の使い方、表示が決まる仕組み、伸びる投稿の型、数字の見方、集客への接続、体制と費用までを、実際に複数のアカウントを運用している立場から解説します。

Threadsとは|3つの特徴

結論: テキストが中心であること、Instagramの資産を引き継げること、そして知らない人の投稿が多く流れてくること。この3つがThreadsの性格を決めています。

まず、どういう場所なのかを整理します。

テキストが主役

写真や動画も投稿できますが、流れているものの多くは文章です。制作の手間が小さいため、1日に何度でも投稿できるのが実務上の大きな違いになります。

動画を作るには撮影と編集が要り、1本に数時間かかります。Threadsは思いついたことを2分で出せます。この差が、続けやすさに直結します。

一方で、手軽さは中身の薄さと隣り合わせです。何も考えずに出し続けると、何のアカウントか分からなくなります。手軽だからこそ、扱う話題は先に決めておく必要があります。

Instagramの資産を引き継げる

Instagramのアカウントで登録するため、ユーザーネームはそのまま。開設時に、Instagramでフォローしている相手をまとめてフォローすることもできます。

つまり、ゼロからの立ち上げではありません。Instagramで一定のフォロワーがいる会社は、最初から反応が返ってくる状態で始められます。この点は他のSNSにない利点です。

ただし、Instagramと同じ内容を流すだけでは伸びません。写真に添える文章と、文章だけで成立させる投稿は、書き方がまるで違います。

知らない人の投稿が多く流れる

タイムラインには、フォローしていないアカウントの投稿が多く表示されます。これは、フォロワーが少なくても届く可能性があるということです。

始めたばかりのアカウントでも、1つの投稿が数万回表示されることがあります。フォロワー数を増やしてから発信を始める、という順番を取らなくてよいのがThreadsの性質です。

他のSNSとの違い|4つの面の比較

使い分けの目安
01
見た目で伝わる商材
Instagram。写真と動画が主役
02
文章で伝わる仕事
Threads。人柄と考え方で選ばれる
03
速報と話題
X。速さが要る場面
04
手順の説明
動画。文字では伝わらない工程

結論: 面ごとに向く用途が違います。Threadsは会話と発見に強く、Instagramは世界観の提示に強い。同じ投稿を配っても、返ってくるものが変わります。

役割で並べると使い分けが決まります。

4つの面の性格・同じ投稿を流さない

得意なこと向く投稿
Threads会話・新規への発見短い意見・気づき・問いかけ
Instagram世界観の提示・関係づくり写真・リール
X速報・時事短文・リンク
TikTok認知の獲得縦型動画

Threadsは、Xに近い見た目でありながら、実際の空気は違います。時事や速報より、日常の気づきや業務の中の小さな発見のほうが伸びます。

複数のSNSを同時に運用している会社は、同じ文章を全部に流したくなります。ただし、これは反応が返らない典型的な形です。

Threadsでは、書き手の人柄が見える文章のほうが読まれます。完成した告知文をそのまま流すと、広告として素通りされます。手を加えるとしたら、冒頭の1行を会話の入り口に書き換えるだけで変わります。

Xと迷ったときの考え方

見た目が近いため、どちらを使うかで迷う会社は多くあります。判断の基準を3つ挙げます。

  1. 速報性が事業の核なら、Xのほうが向きます。時事に反応する文化が根づいているためです
  2. 新規の人に見つけてもらいたいなら、Threadsが向きます。フォロー外の投稿が多く流れる設計だからです
  3. すでにInstagramで一定の読者がいるなら、Threadsのほうが立ち上がりが早くなります

どちらか一方に絞る必要はありません。ただし、両方を同じ運用で回すと、どちらも中途半端になります。 片方を主にして、もう片方は同じ話題を書き直して出す程度に留めるほうが続きます。

文体も変えます。Xは短く言い切る形が読まれますが、Threadsは少し長めで、思考の過程が見える文章のほうが反応が返ります。同じ内容でも、120文字と60文字では受け取られ方が違うということです。

なお、どちらの面でも、リンクだけを貼った投稿は伸びません。この点は共通しています。

両方を並行して運用する企業も増えています。Xを先に立ち上げてからThreadsを足すか、逆にするかは、既存のフォロワーがどちらにいるかで決めます。

他のSNSと、届き方が違う
Threads
会話から広がる
文章が主役
フォロワー以外にも届きやすい
短期の話題は弱い
X
拡散が速い
短文と話題性
炎上も速い
会話は流れる
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始め方|アカウントの作成と初期設定

作るまでの流れ
1
Instagramのアカウントを用意する
ここが起点になる
2
表示名とプロフィールを決める
1行目で何屋かを書く
3
公開範囲を確認する
非公開だと届かない
4
最初の投稿を出す
空のまま置くと、来た人が去る

結論: 登録はInstagramのアカウントから数分で終わります。決めておくのは、誰の名義で運用するかと、扱う話題の3つです。

作る前に決めることがあります。

名義を先に決める・プロフィールで書くこと

会社として運用するなら、会社のInstagramアカウントから作ります。担当者の個人アカウントで始めると、退職時に引き継げません。

Threadsのアカウントは、Instagramと紐づいた状態で作られます。Instagram側の名義がそのまま影響するため、この判断は最初にしておきます。

自己紹介の欄は、何をしている人か、どんな話をするかの2つが分かれば足ります。実績や受賞歴を並べるより、読み手が得られるものを書くほうが読まれます。

外部リンクは1つ置けます。商品ページか、問い合わせか、まとめのページか。ここも1つに絞ります。

開設から最初の投稿までの手順

作業そのものは30分で終わります。順に進めます。

  1. Instagramのアプリから登録に進みます。会社の名義であることをここで確認します
  2. プロフィールの写真と自己紹介を入れます。自己紹介は100文字前後で足ります
  3. 外部リンクを1つ設定します。後から変更できるので、暫定でも構いません
  4. Instagramでフォローしている相手を引き継ぐかを選びます。会社アカウントなら引き継ぐほうが初動が出ます
  5. 最初の投稿は自己紹介ではなく、扱う話題の1つ目を出します

5番目でつまずく会社が多いのですが、自己紹介の投稿はほとんど読まれません。 誰かも分からない相手の経歴を読む人はいないためです。何の話をする場所かが伝わる投稿を1本目に置くほうが、その後の流れが作れます。

非公開にするかどうか

アカウントは非公開にもできますが、事業で使うなら公開にします。非公開にすると、フォローしていない人のタイムラインに流れなくなり、Threadsの利点が消えます。

あわせて、Instagram側の設定も確認しておきます。両者は連動している部分があり、片方の設定がもう片方の見え方に影響することがあります。

基本の使い方|投稿・返信・引用

3つの機能の使い分け
何をしたいか
自分の話をしたい
投稿。1本に1つの話だけ
会話を続けたい
返信。短くてよい、速さが効く
他人の投稿に意見を足したい
引用。元の読者にも届く
広めるだけでよい
リポスト。自分の言葉は残らない

結論: 使うのは投稿、返信、引用、リポストの4つです。伸ばすうえで最も重要なのは、投稿ではなく返信のほうです。

操作の説明ではなく、使い分けの話をします。

投稿の基本

1回の投稿は500文字まで。画像を添えることもできますが、テキストだけの投稿が最も多く流れています。

長く書けるからといって、500文字を埋める必要はありません。80〜150文字あたりが最も読まれます。 長い文章は、スクロールの途中で飛ばされます。

投稿を続けて連ねることもできます。1つの話題を3投稿に分けて出す形で、詳しく説明したいときに使います。

返信が最も重要・引用とリポスト

自分の投稿に付いた返信に返す。他の人の投稿に返信する。この2つが、表示の広がりに直接つながります。

返信は、投稿より手間がかかりません。1件30秒で済みます。それでいて効果は大きいので、時間が取れない日は投稿を休んで返信だけする、という運用のほうが数字は伸びます。

他の人の投稿を、自分の意見を添えて紹介するのが引用です。そのまま流すのがリポストです。

引用は、自分の考えを示しながら会話を広げられます。同業や取引先の投稿を引用すると、その相手の読者にも届きます。ただし、批判的な引用は避けます。会話の場で敵を作ると、そのまま自社の印象になります。

表示が決まる仕組み

表示を決める3つ
01
初動の反応
出してすぐの返信。最も効く
02
会話の続き
やりとりが続くほど広がる
03
アカウントの一貫性
何の話をする人かが定まっているか

結論: 表示の広がりを決めるのは、投稿後の初動の反応、返信の量、そして読まれた時間の3つです。フォロワー数の影響は他のSNSより小さくなっています。

仕組みの話です。

最初の数十分で、その後の広がりが決まる

投稿してから最初の数十分で、どれだけ反応が付いたか。ここが最も強く働きます。

だから、投稿する時間帯は無視できません。読み手が起きていない時間に出すと、初動が付かないまま流れます。自社の読者が動いている時間を2つ決めて、そこに寄せる運用が現実的です。

いいねより返信のほうが重く扱われている、というのが運用していての実感です。返信が付いた投稿は、その後も長く表示され続けます。

そのため、返信したくなる余白を残す書き方が働きます。すべてを言い切った投稿より、「みなさんはどうしていますか」で終わる投稿のほうが会話が生まれます。ただし毎回問いかけると狙いが見えるので、3投稿に1回くらいが自然です。

最後まで読まれたかどうかも見られています。長い投稿を最後まで読ませるのは難しいため、短い投稿のほうが有利になります。

冒頭の1行で何の話か分かるようにしておくと、読まれる割合が上がります。前置きから入る文章は、そこで飛ばされます。

伸びる投稿の型|5つ

反応が出やすい型と、出にくい型
出やすい
意見を求める
よく聞かれる質問への答え
失敗した話
具体的な数字
出にくい
お知らせだけ
一般論
長すぎる文
誰向けか分からない話

結論: 反応が返る投稿には型があります。気づき、失敗談、数字、問いかけ、そして裏側の5つです。この5つを回すだけで、ネタに困らなくなります。

実際に使っている型を並べます。

5つの型

  • 気づき:業務の中で分かったことを1つ。「〜だと思っていたが、実際は違った」の形
  • 失敗談:うまくいかなかった話。成功談より反応が返ります
  • 数字を出す型もあります。自社で測った実数を1つ置き、そこから分かることを添えます
  • 問いかけは、答えやすい形にします。二択か、経験の有無を聞く形が答えやすくなります
  • 裏側は、普段見えない工程を見せます。制作の途中、社内のやりとり、道具の使い方など

失敗談が最も反応が返ります。 出すことに抵抗を感じる会社は多いのですが、完璧な発信ばかりのアカウントは会話が生まれません。

避けたほうがよい投稿・話題を絞る

告知だけの投稿、リンクだけの投稿、他のSNSからの転載をそのまま流す投稿。この3つは、反応が返りにくくなります。

告知が必要な場合は、告知の前に文脈を1〜2行書きます。何のための商品か、どういう困りごとに応えるものか。この前置きがあるかどうかで、読まれ方が変わります。

扱う話題は3つまでに絞ります。広げると、何のアカウントか分からなくなり、集まる読者もばらつきます。

3か月続けて、反応の良い話題が見えてきたら入れ替えます。最初から広く構えるより、狭く始めて広げるほうが読者が定着します。

投稿の頻度と時間

頻度と時間の決め方
1
まず出す時間を固定する
毎回変えると比べられない
2
週の本数を決める
週3本を切ると、間隔が空いて届かなくなる
3
まとめて書く
都度書くと必ず止まる
4
2週間そのまま続ける
短いと判断できない

結論: 頻度は1日1〜3投稿を目安にします。他のSNSより多く出せる面なので、週数回では埋もれます。

続けるための設計です。

1日何回出すか・時間帯を2つ決める

テキスト中心のため、制作の負担が小さくなります。1日1投稿では物足りず、3投稿あたりが安定します。

とはいえ、無理に数を出すと中身が薄くなります。書くことがない日は返信に回す、という切り替えを最初に決めておくと続きます。

朝の通勤時間帯と、夜の時間帯。この2つに寄せる会社が多く、実感としても反応が返りやすい時間です。

ただし読者の生活によって変わります。法人向けであれば平日の昼、生活者向けであれば夜。自社の数字を2週間見て決めるほうが確実です。

投稿の在庫を作る

毎日その場で考えていると、忙しい週に止まります。書けるときにまとめて書き、下書きに溜めておく形が続きます。

やり方は簡単で、週に1回30分だけ書く時間を取ります。その30分で10本分の下書きを作り、平日は出すだけにします。書く作業と出す作業を分けると、気分に左右されなくなります。

在庫があると、もう1つ利点が生まれます。急に話題にしたいことができたときに、差し込む余裕が生まれることです。在庫がない状態だと、目の前のことを書くだけで終わり、伝えたい話が後回しになります。

溜めた下書きは、そのまま使わなくて構いません。出すときに冒頭の1行だけ書き直すと、その日の空気に合った投稿になります。

数字の見方|インサイト

見るのは3つだけ
01
表示回数
届いているか
02
返信
会話が生まれているか。いいねより重い
03
プロフィールへの遷移
興味を持たれたか

結論: 見る数字は、表示回数、返信の数、プロフィールへの遷移の3つです。フォロワー数は結果であって、目標に置くものではありません。

数字の話です。

3つの指標・フォロワー数を追わない

指標何が分かるか見る単位
表示回数届いているか投稿ごと
返信の数会話が生まれているか投稿ごと
プロフィールへの遷移興味を持たれているか週単位

3つ目が、集客に最も近い数字です。表示が多くてもプロフィールに来ていないなら、投稿と発信者が結びついていません。

フォロワーが増えても、売上が動くとは限りません。特にThreadsは知らない人の投稿が多く流れる面なので、フォロワー数と表示回数の関係が他のSNSより緩やかです。

フォロワー1,000人のアカウントの投稿が3万回表示され、5,000人のアカウントが2,000回で止まる。 この逆転は普通に起こります。追うなら、表示回数とプロフィール遷移のほうです。

集客への接続

相談が来るまでの4段
1
投稿で行き先を言う
口で言わないと動かない
2
プロフィールで何屋か分かる
1行目で決まる
3
送り先を1つに絞る
複数あるとどこにも行かない
4
送り先で次の行動を出す
予約・問い合わせのどちらか1つ

結論: Threadsから直接売れることは多くありません。設計するのは、プロフィールのリンク、投稿内での案内、そして返信でのやりとりの3つです。

売上に繋げる話です。

プロフィールのリンク・投稿内での案内

外部リンクは1つ置けます。ここが最も安定した経路になります。

投稿を読んで興味を持った人は、プロフィールを見に来ます。そこに置いてあるリンクが、動線の中心です。リンク先は、投稿している内容と地続きのページにします。 話していることと着地先がずれていると、そこで離れます。

投稿の中でリンクを出すこともできます。ただし、リンクだけの投稿は反応が返りません。

案内は10投稿に1回程度にとどめます。残りは内容だけで終える形です。案内の回数を減らしたほうが、1回あたりの反応は上がります。

返信からの相談・導線を4段で組む

Threadsで最も多い集客の形が、実はこれです。返信でやりとりしているうちに、個別の相談に移る。

会話の場という性格が、そのまま商談の入口になります。投稿を出して終わりにせず、付いた返信に丁寧に返す。この積み重ねが結果につながります。

集客の設計は、投稿、プロフィール、着地ページ、行動の4段で考えます。どこか1段が抜けていると、上流を増やしても届きません。

  1. 投稿|最後まで読まれること。ここが崩れると以降がすべて0になります
  2. プロフィール|何をしている会社かが3行で分かること
  3. 着地ページ|投稿で話した内容が、開いた最初の画面にあること
  4. 行動|購入、予約、資料請求のいずれか1つ

2段目を軽く見ている運用が多いのですが、投稿に興味を持った人が最初に見るのはプロフィールです。 ここで何の会社か分からなければ、リンクまで進みません。

あわせて考えたいのが、他のSNSとの関係です。Threadsで会話が生まれた相手が、Instagramやサイトを見に行くことは珍しくありません。プロフィールに置くリンクを、複数の入口をまとめたページにしておくと、行き先を1つに絞りきれない場合にも対応できます。

成果が出るまでの期間

判断は3か月を目安にします。動画のSNSより制作の負担が小さいぶん、投稿の本数が早くたまるためです。

「1か月やって反応がないので向いていない」と思われがちですが、最初の1か月は読者が付いていない状態です。話題を3つに絞って90日続けたうえで、表示回数とプロフィール遷移の推移を見ます。ここまでやって動かない場合に、話題そのものを入れ替えます。

運用体制と費用

社内で回すか、外に出すか
社内が向く
人柄で選ばれる仕事
現場の話が材料になる
返信を本人がする必要がある
外注が向く
書く時間が取れない
型を作るところだけ頼む
複数の媒体をまとめたい

結論: 社内で回すなら1日30分、外注するなら月10万〜30万円が目安です。制作の負担が小さいぶん、他のSNSより内製しやすい面です。

体制の話です。

社内で回す場合・外注する場合の相場

必要な時間は1日30分ほどです。投稿を3本書くのに15分、返信に15分。この程度で回ります。

動画のような制作工程がないため、専任を置く必要はありません。むしろ、現場を知っている人が自分の言葉で書くほうが反応が返ります。 ここを外注すると、体温のない文章になりがちです。

依頼する範囲費用の目安
投稿の代行のみ(月30〜60本)月10万〜20万円
企画・投稿・返信まで月20万〜40万円
アカウント設計・初期構築(単発)10万〜30万円
分析レポートのみ月3万〜8万円

投稿1本あたりに割り戻すと、3,000〜1万円の範囲になります。月20万円で60本なら1本3,333円、月15万円で30本なら1本5,000円です。総額ではなく本数で割って比べます。

外注しても、社内の窓口には月3〜5時間の作業が残ります。話題の提供と確認は社内に残るためです。

つまずきやすい点

結論: つまずく形は決まっています。他のSNSの転載、告知ばかり、返信をしない、話題を広げすぎる。この4つで大半を占めます。

先に潰せる話です。

最も多いのは転載・返信をしない

他のSNSに出した投稿をそのまま流すと、反応が返りません。写真前提で書いた文章は、テキストだけになると意味が通らないためです。

同じ内容を扱うのは構いませんが、書き直します。手間としては1投稿2分ほどで、この2分をかけるかどうかで数字が変わります。

投稿だけして返信を放置しているアカウントは、伸びが止まります。会話が生まれない場所だと判断されるためです。

付いた返信には、短くてよいので返します。1件30秒の作業が、次の投稿の表示回数を押し上げます。

複数人で運用するときの決めごと

書き手が複数いる場合、文章の調子が人によって変わります。読者は同じアカウントとして見ているため、日によって印象が変わると距離を感じます。

決めておくのは3つです。一人称をどうするか、絵文字を使うか、そして触れない話題は何か。この3つが揃っていれば、書き方の細かい違いは個性として残って構いません。

触れない話題は特に大事です。政治、宗教、他社への批判、社内の未確定の情報。この4つは、会話の場だからこそ踏み込みやすく、踏み込んだ結果が長く残ります。

判断に迷ったときの窓口も1人決めておきます。全部を確認に回すと投稿が止まるので、迷ったときだけ聞ける相手がいるという形が現実的です。

solezoreの支援事例|業種別の進め方

結論: solezoreでは、投稿を増やす前に扱う話題を3つに絞ります。ここでは3つの業種で、最初に何を変えたかを紹介します。

飲食|告知をやめて裏側を出した例

複数店舗を持つ飲食店から相談をいただきました。1日2投稿を3か月続けていましたが、表示回数が1投稿300回前後で止まっています。

投稿を並べると、9割が新メニューとキャンペーンの告知でした。読み手にとっては広告が並んでいる状態です。

そこで、仕込みの工程、食材の選び方、失敗した試作の話に切り替えました。告知は10投稿に1回だけ残しています。

6週目に、1投稿あたりの表示回数が4,200回まで上がりました。予約ページへの遷移も、月8件から月41件に増えています。

アパレル|返信の時間を業務にした例

小規模なブランドです。投稿は続いていましたが、返信が放置されていました。担当の方が「返信は業務の空き時間に」と考えていたためです。

数字を見ると、返信が付いた投稿だけ表示回数が3倍以上になっていました。返していない投稿は、そこで止まっています。

打った手は、1日15分を返信の時間として業務に組み込むことだけでした。投稿の本数も内容も変えていません。

1か月後、平均の表示回数が2.7倍になりました。「投稿を増やさないと駄目だと思い込んでいました」というお言葉を、担当の方からいただいています。

マーケティング支援|話題を3つに絞った例

支援会社から寄せられた相談です。扱う話題が9つに広がり、フォロワーは増えているのに問い合わせが来ない状態でした。

読者の層を確かめると、同業の支援会社が多くを占めていました。届いてはいるが、客ではない層です。

話題を、依頼する側が知りたい3つに絞りました。費用の考え方、外注と内製の分け方、契約前に確認することです。

再生の数字は落ちましたが、3か月目に問い合わせが月2件から月9件に増えています。届く相手を変えるほうが、届く量を増やすより早く結果が出ました。

solezoreのサービス一覧と料金

よくある質問

Q. ThreadsはInstagramのアカウントがないと使えませんか?

A. Instagramのアカウントで登録する仕組みです。会社として運用するなら、会社のInstagramアカウントから作ります。担当者の個人アカウントで始めると、退職時に引き継げなくなります。ユーザーネームはInstagramと共通になるため、名義の判断は最初にしておきます。

Q. Instagramと同じ内容を投稿してもいいですか?

A. そのまま流すと反応が返りません。写真に添える前提で書いた文章は、テキストだけになると意味が通らないためです。同じ内容を扱うのは構いませんが、冒頭の1行を会話の入り口に書き換えます。手間としては1投稿2分ほどで、この2分で数字が変わります。

Q. 1日に何回投稿すればいいですか?

A. 1日1〜3投稿が目安です。テキスト中心で制作の負担が小さいため、週数回では埋もれます。ただし無理に数を出すと中身が薄くなるので、書くことがない日は返信に回す切り替えを決めておきます。返信は1件30秒で済み、次の投稿の表示回数を押し上げます。

Q. フォロワーが少なくても届きますか?

A. 届きます。タイムラインにフォローしていないアカウントの投稿が多く流れる仕組みのため、始めたばかりでも1つの投稿が数万回表示されることがあります。フォロワー1,000人のアカウントが3万回、5,000人のアカウントが2,000回という逆転も普通に起こります。

Q. 何を投稿すればいいか決まりません。どう考えればいいですか?

A. 型を5つ回すとネタに困りません。気づき、失敗談、数字、問いかけ、裏側の5つです。中でも失敗談が最も反応が返ります。うまくいった話は聞き飽きられているためで、完璧な発信ばかりのアカウントには会話が生まれません。

Q. 外部リンクを貼っても大丈夫ですか?

A. 貼れます。ただしリンクだけの投稿は反応が返りにくいため、案内は10投稿に1回程度にとどめます。最も安定した経路はプロフィールのリンクで、投稿を読んで興味を持った人がそこを見に来ます。リンク先は、投稿している内容と地続きのページにします。

Q. 社内で運用するのと外注するのは、どちらがいいですか?

A. 制作の負担が小さいため、他のSNSより内製しやすい面です。1日30分ほどで回ります。現場を知っている人が自分の言葉で書くほうが反応が返るため、書き手だけは社内に置く形をおすすめしています。外注する場合は月10万〜30万円が目安で、投稿1本あたり3,000〜1万円に割り戻して比べます。

まとめ

Threadsを事業で使うための要点を整理します。

  • テキストが主役。制作の手間が小さく、1日3投稿でも回る
  • Instagramの資産を引き継げるが、同じ内容をそのまま流すと伸びない
  • フォローしていない人の投稿が多く流れるため、フォロワーが少なくても届く
  • 表示を決めるのは初動の反応、返信の量、読まれた時間の3つ
  • 返信が最も重要。1件30秒の作業が次の投稿を押し上げる
  • 伸びる型は、気づき・失敗談・数字・問いかけ・裏側の5つ
  • 扱う話題は3つまでに絞る。広げると読者がばらつく
  • 追う数字は表示回数、返信の数、プロフィール遷移。フォロワー数は結果
  • 集客の中心はプロフィールのリンクと、返信からの相談
  • 外注は月10万〜30万円。1本3,000〜1万円に割り戻して比べる

ここまで触れなかった話を1つ足します。Threadsは、担当者の異動に最も弱いSNSです。 文章に人柄が出る面なので、書き手が替わると読者が気づきます。引き継ぐ場合は、いきなり交代せず、2人体制の期間を1か月ほど挟むほうが離脱が少なく済みます。

やらないことも決めておきます。他のSNSの転載をそのまま流すこと、告知を並べること、そして同業に向けた内容を書き続けること。3つ目は気づきにくく、フォロワーは増えるのに問い合わせが来ない状態を作ります。

次の一歩は、扱う話題を3つ書き出すところからです。投稿の本数を決めるのは、そのあとで構いません。

solezoreでは、アカウントの設計から話題の整理、投稿と返信の運用、数字の確認までを承っています。いまのアカウントがなぜ伸びていないかを見るところだけ、というご依頼もお受けしています。

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後藤駿幸(株式会社solezore 代表取締役)

この記事の監修者

後藤駿幸

株式会社solezore 代表取締役

株式会社solezore 代表取締役。30万人規模のTikTokアカウントを現役で運営しながら、企業のSNS運用代行・TikTokキャスティング・EC販売支援を行う。記事は、自社と支援先の運用で実際に起きたことをもとに書いている。

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