ショート動画編集の完全攻略|バズる動画に仕上げる実践テクニック

ショート動画編集の完全攻略|バズる動画に仕上げる実践テクニック ショート動画
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「エフェクトをいろいろ入れているのですが、伸びません」「編集に3時間かかって、月に4本が限界です」――編集についてのご相談は、この2つに集まります。

結論からお伝えすると、編集で成果を分けているのは演出ではありません。どれだけ削ったかで決まります。足す作業に時間をかけている間は、時間だけが増えて数字は動きません。

solezoreでは、編集を彫刻にたとえて説明しています。粘土のように盛るのではなく、石を削って形を出す作業です。何を残すかではなく、何を落とすかを判断し続けます。

編集は足す作業ではなく、削る作業
効く編集
沈黙を切る
尺を短くする
読める文字を置く
音量を揃える
効きにくい編集
凝った切り替え
大量の効果音
派手な色調整
アニメーションの多用

この記事では、編集の4つの作業と順番、削る基準、速度の扱い、テロップと音の設定、画面の切り替え、そして1本あたりの時間を短くする方法までを、実際に制作している立場から解説します。

ショート動画編集の役割|足すのではなく削る

結論: 編集の役割は密度を上げることです。同じ内容でも、無駄が削られているほど最後まで見られ、その後の行動も増えます。

まず、何のための作業なのかを揃えます。

見ている人の時間を借りている

流し見の場に出す前提では、退屈な1秒が離脱につながります。内容が良くても、間延びしていれば途中で止まります

削る対象は「えー」「あのー」だけではありません。同じことを2回言っている箇所、前置き、確認の言葉。話し言葉には、聞いている場では自然でも、動画では邪魔になる要素が多く含まれます。

削った結果、話が速く感じるくらいでちょうどよくなります。丁寧に見えるものほど、画面では冗長に見えます

演出を足しても数字は動かない

エフェクト、トランジション、凝った文字の動き。これらを増やしても、最後まで見られた割合はほとんど変わりません。

演出が影響するのは、既に内容が整っている段階です。土台がない状態で足すと、作業時間だけが伸びます。編集アプリの機能を覚える前に、削る基準を決めるほうが差になります

反応が出ている動画を分解すると、使われている機能はカット、文字入れ、音の3つだけということがよくあります。

撮影で決まる部分は編集で直せない

暗い、引きすぎている、アングルが1つしかない。この3つは編集で戻せません。

編集の時間が長引く原因の多くは、素材の不足にあります。差し込むカットがないため、同じ画を延々と映すことになり、そこを埋めるために演出を足す、という順番で時間が伸びます。

撮影の段階で2〜3アングルと差し込み用のカットを押さえておけば、編集は組み立てるだけの作業になります。

編集の手順|4つの作業を順番に

編集の順番
1
間を詰める
沈黙を切る。最も効く
2
冒頭2秒を作る
ここに時間をかける
3
テロップを入れる
読める大きさで
4
音を整える
最後。凝りすぎない

結論: 削る、速度を上げる、テロップ、音の順で行います。順番を変えると、後の作業でやり直しが発生します。

作業の順番を固定します。

4つの作業と所要時間

  1. 削る(不要な部分のカット):20〜30分
  2. 速度を上げる(1.1〜1.2倍):5分
  3. テロップを載せる:20〜30分
  4. 音を入れる(BGM・効果音):10分

1本30〜60秒の動画で、合計60〜90分が目安です。このうち1番目と3番目で全体の8割を使います

慣れると1番目は10分程度まで下がります。逆に3番目は、自動の文字起こしを使っても確認と修正が残るため、大きくは下がりません。

順番を守る理由・完成の判断を決めておく

速度を変えてから音を入れます。逆にすると、速度変更で音がずれてやり直しになります。

テロップも速度変更の後です。先に載せると、位置と長さが全部ずれます。やり直しが発生するのは、この2つの順番を逆にした場合がほとんどです

削る作業を最後に回すのも避けます。テロップを載せた後に削ると、文字の割り当てが崩れます。

どこで終わりにするかを決めていないと、際限なく手が入ります。判断の基準を3つ決めておきます。

  • 全体を通して見て、飛ばしたくなる箇所がないか
  • 音を消しても内容が追えるか
  • 冒頭2秒で何の話か分かるか

この3つを満たしたら公開します。それ以上の作り込みは、次の1本を作ったほうが得られるものが大きくなります。

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削る|どこまで削るか

削る場所は3つ
01
話し始めの間
息を吸う音まで切る
02
言い直し
言葉に詰まった部分
03
説明の重複
同じことを2回言っている場所

結論: セリフとセリフの間の0.1〜0.2秒の空白まで削ります。ここを残すと、内容が同じでも間延びして見えます。

最も差が出る作業です。

削る対象

削るものは4種類あります。

  1. 言いよどみ(えー、あのー、そのー)
  2. セリフ間の空白(0.1〜0.2秒単位)
  3. 繰り返し(同じことを言い直している箇所)
  4. 前置き(今日はこれについて話します、など)

4番目が最も見落とされます。話し始めの数秒に入りやすく、しかも本人は必要だと思っている部分です。冒頭2秒は最も重要な場所なので、ここに前置きが入ると全体が持ちません。

削った後で意味が通らなくなる場合は、削りすぎではなく、元の話し方に情報が足りていない可能性があります。

息継ぎまで削るかどうか

自然な呼吸まで削ると、聞いていて苦しくなります。目安は、1文と1文の間だけを詰め、文の途中は触らないことです。

判断に迷ったら、音だけを聞いてみてください。画面を見ずに聞いて不自然なら削りすぎです。

削る量の目安として、素材が90秒あったものが60秒前後に収まる程度が一般的です。3分の1が消えても、内容は減っていません。

削れない素材を見分ける

削っても短くならない素材があります。話す速度が遅い、内容が薄い、同じ話を角度を変えて繰り返している場合です。

この場合は編集で解決せず、撮り直します。編集で30分粘るより、5分撮り直すほうが速いという判断になります。

撮り直しの判断を早くするために、撮影の当日にその場で1本編集してみる方法があります。編集で困った点が分かれば、その日のうちに撮り足せます。

速度|1.1〜1.2倍にする理由

速くする効果と、やりすぎたときの副作用
効果
尺が縮む
最後まで見られる割合が上がる
テンポが出る
やりすぎ
聞き取れなくなる
落ち着きが無くなる
業種によっては信頼を損なう

結論: 削り終えた後に全体を1.1〜1.2倍にします。速いほうが最後まで見られた割合も、その後の行動も良かったという検証結果があります。

小さい操作ですが、影響が大きい部分です。

どのくらい上げるか・音程の扱い

1.1倍で自然に速く感じ、1.2倍で明らかに速くなります。1.3倍を超えると聞き取りにくくなり、内容が入りません。

話す速度が元から速い演者の場合は1.1倍まで、ゆっくり話す演者は1.2倍まで、という使い分けになります。演者ごとに固定の倍率を決めておくと、毎回判断せずに済みます

速度を上げると声が高くなります。編集アプリには音程を維持する設定があるため、これをオンにします。

オフのままだと、聞き慣れない声になり、演者への信頼が落ちます。この設定を確認していない動画は、聞けばすぐに分かります

BGMを入れるのは速度変更の後です。順番を逆にするとBGMまで速くなり、テンポが崩れます。

テロップ|文字数・位置・色

テロップを決める順番
1
大きさを決める
腕の長さでスマホを持って読めるか
2
位置を決める
画面下は操作の表示で隠れる。中央より上に
3
色を決める
背景との差をはっきり。縁取りか帯を敷く
4
実機で見る
画面で見ただけでは分からない

結論: テロップは必須です。1行10〜13文字で折り返し、画面の中央から下寄りに置きます。

無音で流れてくる面では、これがないと内容が伝わりません。

文字数と位置

1行は10〜13文字までにします。それ以上は、1秒程度の表示時間では読み切れません。

位置は画面の中央から下寄りです。上部は他の表示に隠れることがあり、下端はキャプションやボタンと重なります。上下それぞれ画面の15%程度を空けておくと、どの面に出しても隠れません

書体は太めのゴシック体を選びます。細い書体は、小さい画面で背景に溶けます。

色と縁取り

背景に溶けない色を選び、縁取りか影を付けます。白い文字に黒い縁取りが最も外しにくい組み合わせです。

色数は2色までにします。強調したい語だけを別の色にして、他は同じ色で通します。色が3色以上あると、どこを読めばいいか分からなくなります

全文をテロップにするか、要点だけにするかは内容によります。手順の説明は全文、雰囲気を伝える動画は要点だけ、という使い分けが扱いやすいところです。

音|BGM・効果音・音量のバランス

音で気をつける3つ
01
声が最優先
音楽が声を消したら本末転倒
02
音量を揃える
動画ごとに違うと、その都度調整させることになる
03
権利
使える音源だけ。後から音が消えることがある

結論: BGMは明るいか暗いかではなく、テンポで選びます。80〜100BPMの範囲が扱いやすい水準です。

音量の関係も先に決めておきます。

テンポで選ぶ

人の心拍に近いテンポは、自然と見てしまうという説明がされています。曲の雰囲気から探すと時間がかかるため、テンポの数値から絞ります。

60〜100の範囲、そのうち80〜100が扱いやすいという目安です。楽曲のライブラリはテンポで検索できるものが多く、ここから選ぶと2〜3分で決まります。

同じ曲を使い続けても問題ありません。むしろ、聞いた瞬間にどのアカウントか分かる状態は有利に働きます。

音量の関係

3つの音の関係を固定します。話し声を基準に、効果音を1段下げ、BGMをさらに下げます。

BGMが話し声と同じ音量になっていると、内容が頭に入りません。作っている側は内容を知っているため気づきにくく、他の人に聞いてもらうと一発で分かります。

効果音は入れすぎないほうが良い結果になります。場面の切り替わりに1〜2か所で足ります。

画面の切り替え|2秒の目安

結論: 同じアングルが5秒以上続くとそこで離脱が起きるため、2秒を目安に画面を切り替えます。切り替えの中身は、アングルの変更でも差し込みのカットでもかまいません。

素材が必要になるため、撮影と連動します。

切り替えの中身・トランジションは使わない

凝った演出は必要ありません。次のどれでもかまいません。

方法用意するもの撮影での準備
アングルを変える正面と斜めの2方向必要
手元や商品を差し込む別撮りのカット必要
文字だけの画面を挟む編集アプリの文字入れ不要
写真や資料を出す既にある画像不要

上2つは撮影時にしか用意できません。下2つだけで組み立てると、人が映らない時間が増えて情報が薄くなります。

場面をつなぐ効果は、ほとんどの場合で不要です。単純に切り替えるほうがテンポが保てます。

回転や拡大を挟むと、その0.3秒が退屈な時間になります。つなぎ目を目立たせない方向で作ります

例外は、時間の経過を示す場合です。数日後、翌月といった飛躍がある場面だけ、切り替えを分かる形にします。

編集ソフトの選び方

結論: スマートフォンの無料アプリで始めて問題ありません。パソコンのソフトが必要になるのは、分業する場合か月20本以上作る場合です。

先に高機能なものを選ぶ必要はありません。

必要な機能は4つ・乗り換えの判断

カット、速度変更、文字入れ、音源の4つができれば足ります。この4つはどのアプリにも入っています。

環境費用向いている状況
スマートフォンの無料アプリ無料〜月1,000円前後撮影から投稿まで1人で回す
パソコンの編集ソフト月3,000円前後分業する、月20本以上

月1,000円前後の課金で、透かしの除去と素材の追加ができます。最初の数本は無料の範囲で試して、必要になってから課金する順番で足ります。

パソコンに移すのは、撮影する人と編集する人が分かれた時点です。素材の受け渡しと、複数人での確認が必要になるためです。

月20本を超えると、テンプレートの使い回しと書き出しの速さで差が出ます。それ以下の本数では、乗り換えの学習に使う時間のほうが大きくなります

編集時間を短くする

時間を減らす順番
1
撮り方を直す
撮影で削れば、編集で削らずに済む
2
テンプレートを作る
テロップの形式と音量を固定する
3
まとめて編集する
1本ずつだと立ち上げの時間が毎回かかる
4
凝る場所を1つに絞る
冒頭2秒だけ手をかける

結論: テンプレートを作り、同じ設定を使い回します。1本90分かかっていたものが、40〜50分まで下がります。

作業を減らす方向で考えます。

テンプレートに含めるもの・まとめて作業する

新規に作るたびに設定するのをやめて、次を保存しておきます。

  1. テロップの書体・サイズ・色・位置
  2. 速度の倍率(演者ごと)
  3. BGMの候補3曲と音量
  4. 冒頭と締めの定型カット

この4つを保存しておくと、1本あたり20〜30分減ります。毎回同じ見た目になりますが、それは統一感として働きます。

1本ずつ完成させるより、5本分をまとめて処理するほうが速くなります。削る作業を5本分、テロップを5本分、というように工程ごとに進めます。

頭の切り替えが起きないぶん、1本あたり10〜15分下がります。撮影日をまとめている場合は、編集も同じ日にまとめると効率が上がります。

solezoreの支援事例|業種別の進め方

結論: 編集の改善は、演出を足す方向ではなく作業を減らす方向で行います。時間が空くと本数が増え、本数が増えると数字が動きます。

2つの事例を挙げます。

アパレル|演出を減らして本数を倍にした

レディースのブランドから、1本の編集に3時間かかり月4本が限界という相談です。エフェクトとトランジションを多用した作りでした。

演出を削り、カットと文字入れと音の3つに絞っています。テロップの設定をテンプレート化し、BGMも3曲に固定しました。

1本あたりの編集時間は3時間から50分に下がり、月4本が月10本になりました。最後まで見られた割合は、演出を減らした後のほうが3ポイント高くなっています。演出が視聴を支えていたわけではなかったことが分かりました。

アプリ|音量の関係を直しただけで数字が動いた

アプリを提供する企業から、最後まで見られているのにリンクが押されない、というのが相談の中身でした。

確認したところ、BGMが話し声と同じ音量で入っていました。内容が耳に残らない状態です。音量の関係を整え、効果音も場面の切り替わり2か所に絞りました。

同じ内容の動画で比較したところ、リンクのクリックが1.7倍になりました。編集の作業量は変わっていません。設定を1つ直しただけの変化でした。

solezoreのサービス一覧と料金

よくある質問

Q. 編集アプリは何を使えばいいですか?

A. スマートフォンの無料アプリで問題ありません。カット、速度変更、文字入れ、音源の4つができれば足ります。月1,000円前後の課金で透かしの除去と素材の追加ができます。パソコンのソフトが必要になるのは、撮影と編集を別の人が担当する場合か、月20本以上作る場合です。

Q. どのくらい削るのが適切ですか?

A. 素材が90秒あったものが60秒前後に収まる程度が目安です。言いよどみ、セリフ間の0.1〜0.2秒の空白、繰り返し、前置きの4つを削ります。削りすぎかどうかは、画面を見ずに音だけ聞いて判断してください。聞いていて苦しければ削りすぎです。

Q. 倍速にすると聞き取りにくくなりませんか?

A. 1.2倍までなら問題ありません。1.3倍を超えると内容が入らなくなります。音程を維持する設定をオンにしてください。オフのままだと声が高くなり、聞き慣れない印象になります。演者ごとに倍率を決めておくと、毎回判断せずに済みます。

Q. テロップは全文を入れるべきですか?

A. 内容によります。手順の説明は全文、雰囲気を伝える動画は要点だけが扱いやすいところです。どちらの場合も1行10〜13文字で折り返し、上下15%を空けてください。自動の文字起こしを使う場合も、固有名詞と数字は必ず目視で確認します。

Q. エフェクトやトランジションは入れたほうがいいですか?

A. 必要ありません。場面をつなぐ効果を挟むと、その0.3秒が退屈な時間になります。単純に切り替えるほうがテンポが保てます。例外は、数日後や翌月といった時間の飛躍を示す場合だけです。

Q. 編集にかかる時間を短くするにはどうすればいいですか?

A. テンプレートを作ってください。テロップの書体と位置、速度の倍率、BGMの候補、冒頭と締めのカットの4つを保存しておくと、1本あたり20〜30分減ります。加えて、5本分をまとめて工程ごとに進めると、さらに10〜15分下がります。

まとめ

ショート動画の編集について、要点を整理します。

  • 編集の役割は足すことではなく削ること。密度を上げる作業として扱う
  • 手順は、削る・速度を上げる・テロップ・音の順。順番を変えるとやり直しが出る
  • 削る対象は、言いよどみ・セリフ間の空白・繰り返し・前置きの4つ
  • 前置きが最も見落とされる。冒頭2秒に入ると全体が持たない
  • 速度は1.1〜1.2倍。音程を維持する設定をオンにする
  • テロップは1行10〜13文字。上下15%を空け、色は2色まで
  • BGMはテンポで選ぶ。80〜100BPMの範囲が扱いやすい
  • BGMが話し声と同じ音量だと、内容が頭に入らない
  • 画面は2秒を目安に切り替える。トランジションは基本的に不要
  • テンプレート化とまとめ作業で、1本90分が40〜50分まで下がる

補足すると、編集で行き詰まったときは、完成したものを音だけで聞いてみてください。

画面を見ずに聞いて内容が追えるなら、構成は成立しています。追えない場合は、編集ではなく話している内容に足りない部分があります。その場合は編集で粘らず、撮り直したほうが早く終わります。

もう1つ、既に何本か作っている場合は、最も反応が良かった1本の設定を書き出してテンプレートにしてください。書体、位置、倍率、BGM。感覚で毎回変えているものを固定するだけで、時間と品質の両方が安定します。

編集は覚えれば自分でできますが、本数が増えると時間が先に尽きます。編集を外注したときの相場と依頼の流れと比べて、どこから外に出すかを決めてください。

solezoreでは、編集の代行と、社内で編集できるようにする支援の両方を承っています。まずは既存の動画を見て、削る余地がどれだけあるかをお伝えするところからでも構いません。

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後藤駿幸(株式会社solezore 代表取締役)

この記事の監修者

後藤駿幸

株式会社solezore 代表取締役

株式会社solezore 代表取締役。30万人規模のTikTokアカウントを現役で運営しながら、企業のSNS運用代行・TikTokキャスティング・EC販売支援を行う。記事は、自社と支援先の運用で実際に起きたことをもとに書いている。

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