ショート動画の音楽選びの正解|著作権とプラットフォーム別の使い方

ショート動画

「BGMを入れたら動画が非公開になった」「ビジネスアカウントで音楽を使っても問題ないのか不安」「どんな音楽を使えばバズりやすいのか分からない」――ショート動画のBGM選びに関するご質問は、運用を始めた事業者から特に多くいただきます。

結論からお伝えすると、ショート動画の音楽選びは「著作権の安全確認」と「トレンドへの乗り方」の2点を押さえることで、リスクを回避しながら再生数にもプラスの効果をもたらせます。 ビジネスアカウントでの音楽利用には、個人アカウントと異なるルールがあるため、この違いを理解することが最初のステップです。

本記事では、プラットフォーム別の音楽利用ルールと、おすすめの著作権フリー音源サービスを解説します。

ショート動画における音楽の重要性

結論:音楽はショート動画の「雰囲気」と「拡散力」の両方に影響します。 特にトレンド楽曲を使うことで、その楽曲に関連するコンテンツとして発見される機会が増えます。

BGMが再生数に与える影響

ショート動画でBGMが再生数に影響する仕組みは以下のとおりです。

  • トレンド楽曲を使う場合:同じ楽曲を使った動画の一覧ページに表示される。その楽曲のファンや他の視聴者の目に入りやすい
  • プラットフォーム推奨楽曲を使う場合:アルゴリズムがその楽曲を「積極的に広めたい」状態の場合、推奨楽曲を使った動画は優遇されることがある
  • オリジナルBGMを使う場合:拡散効果はないが、ブランドの世界観を統一するのに効果的

EC支援の現場では、同じ内容の動画でBGMを変えただけで再生数が3〜5倍異なるケースがあります。BGMはコンテンツの「空気感」を決める重要な要素であり、軽視すると損をします。

音なし視聴とBGMの使い分け

TikTokの視聴者の約20〜30%は音なしで視聴しているとされています。そのため、字幕がない動画はこの層に全く伝わりません。

音なし視聴を考慮したBGMの使い分け:

  • 字幕あり動画:音なしでも内容が伝わるため、BGMは雰囲気づくりとして活用
  • 声メインの動画:BGMは控えめに(-15dB〜-20dB)して声を優先
  • テキストアニメーション動画:BGMがメインになることが多い。気分を高める楽曲を選ぶ

著作権の基本:使ってよい音楽・ダメな音楽

結論:市販のJ-POPや洋楽をそのまま使うと、ビジネスアカウントでは著作権侵害になります。 プラットフォームが提供する楽曲ライブラリか、著作権フリー楽曲サービスを使うことが安全です。

著作権フリー楽曲とは

「著作権フリー」という言葉には2つの意味があります。

  1. 完全フリー(パブリックドメイン):著作権が消滅または放棄された楽曲。完全に自由に使用可能
  2. ライセンスフリー(ロイヤリティフリー):使用料が不要だが、利用規約の範囲内でのみ使用可能

多くの「著作権フリー」サービスは後者です。「商用利用可能か」「TikTok・Instagramでの使用が許可されているか」を利用規約で必ず確認してください。

市販楽曲をショート動画に使うとどうなるか

市販楽曲(J-POP・洋楽・アニメソングなど)を許可なくショート動画に使用した場合、以下のリスクがあります。

  • 動画の音声が自動で消音される(YouTubeの Content ID システムなど)
  • 動画が非公開・削除される
  • 収益化が停止される(または収益が権利者に移転される)
  • アカウントへのペナルティ(繰り返し違反するとアカウント停止)

特にビジネスアカウントや収益化しているアカウントでの著作権侵害は、個人アカウントより厳しく対処される場合があります。リスクを取らず、安全な楽曲のみを使うことを強くおすすめします。

プラットフォーム別の音楽ライブラリ

結論:各プラットフォームが提供する音楽ライブラリを使えば、著作権問題を回避できます。 ただし、ビジネスアカウントとパーソナルアカウントで使用できる楽曲が異なるため注意が必要です。

TikTokの商用楽曲ライブラリ

TikTokには2種類の楽曲ライブラリがあります。

パーソナルアカウント向け(一般ユーザー):

  • 大手レーベルの楽曲を含む多数の楽曲が使用可能
  • 個人利用・非商業目的での利用に限られる

ビジネスアカウント向け(TikTok for Business):

  • 商用利用可能な「ビジネス向け楽曲ライブラリ」が別途用意されている
  • 使用できる楽曲数はパーソナルより少ないが、商業目的での利用が認められている
  • ビジネスアカウントに切り替えると、パーソナル向けの楽曲は使用不可になる

ビジネスアカウントに設定している事業者は、必ず「ビジネス向け楽曲ライブラリ」から楽曲を選ぶことを徹底してください。

Instagramの音楽機能

Instagramリールで使える音楽も、アカウントの種類によって異なります。

  • パーソナルアカウント:Instagram音楽ライブラリの楽曲が広く使用可能
  • プロフェッショナルアカウント(ビジネス):使用できる楽曲が制限される場合がある

インスタグラムのビジネスアカウントで音楽が使えない場合は、アカウント種別の設定を確認するか、著作権フリー楽曲を使用してください。

YouTubeのオーディオライブラリ

YouTubeが提供するオーディオライブラリは、YouTube上での使用に限り無料で利用できる著作権フリー楽曲集です。

  • 種類:数千曲以上の楽曲・効果音
  • 使用条件:YouTube動画での使用。一部は帰属表示が必要
  • アクセス方法:YouTube Studio → 「オーディオライブラリ」から検索・ダウンロード可能

YouTubeショートを主軸に運用している場合は、このオーディオライブラリから楽曲を選ぶのが最も安全です。

おすすめの著作権フリー音源サービス

結論:ショート動画ビジネスに継続的に音楽を使う場合、月額サブスクリプション型の著作権フリー音源サービスへの加入が最もコストパフォーマンスが高いです。

Artlist・PIXTA・OtoLogicの特徴

Artlist(年額約22,000円〜):

  • 世界中のアーティストの高品質楽曲が使い放題
  • TikTok・Instagram・YouTubeでの商用利用が許可されている
  • 年額プランに入れば配信中の動画にも永続的に楽曲が使用可能

PIXTA Audio(月額2,178円〜):

  • 日本発のサービスで日本語サポートが充実
  • 月額でダウンロード数に制限があるプランと使い放題プランがある
  • 和風・J-POP系の楽曲も充実しており、日本向けコンテンツに向いている

OtoLogic(無料):

  • 完全無料で使えるクリエイター向け音楽サービス
  • BGM・効果音・ジングル等が揃っている
  • 商用利用可能(ただし条件を確認すること)

ショート動画を月10本以上制作する場合は、Artlistなどのサブスクリプション型サービスへの加入を強くおすすめします。1曲ずつ購入するより、トータルコストが大幅に下がります。

トレンド楽曲の活用方法

結論:トレンド楽曲を使うことで、その楽曲を使った動画の一覧に表示され、新規視聴者への露出が増えます。 ただし、トレンドの賞味期限は短いため、素早いアクションが重要です。

流行のBGMで表示機会を増やす仕組み

TikTokでは、特定の楽曲を使った動画が一覧ページにまとめて表示されます。あるトレンド楽曲が急に人気になると、その楽曲を使った新しい動画も「トレンドの波」に乗って多くの人に見られる可能性が高まります。

これは「サウンドトレンドへの参加」と呼ばれる戦略で、TikTok運用において再生数を増やす有効な手法のひとつです。

トレンド音楽を見つける方法

トレンド楽曲を素早く見つけるには以下の方法があります。

  • TikTokの「発見」タブ:「トレンド音楽」セクションで今人気の楽曲を確認できる
  • 競合アカウントの動画:同業の競合アカウントがどんな楽曲を使っているか参考にする
  • TikTok Creative Center:TikTok公式のクリエイターツールで、エリア別・ジャンル別のトレンド楽曲を確認できる

トレンドに乗るためのコツは「気づいたらすぐ使う」ことです。トレンドのピークを超えてから使っても、その楽曲が既に飽和状態で効果が限定的になります。

solezoreの支援実績

「ビジネスアカウントで音楽を使ったら動画が消音された」「著作権の確認まで手が回らない」というご相談は多くいただきます。市販楽曲とビジネス向け楽曲ライブラリの違いが把握しきれず、知らずに使ってしまうことが主な原因です。solezoreでは著作権の安全確認とトレンドへの乗り方を両立させた楽曲選定・編集をご支援しています。

アパレルD2Cでトレンド楽曲活用により再生数が2倍

課題: 市販楽曲を誤って使用し、動画が非公開になるトラブルが続いていました。 solezoreのアプローチ: ①ビジネス向け楽曲ライブラリと著作権フリー音源を用途別に整理、②トレンド音源を素早く拾う運用ルールを設計、③楽曲別に再生数を記録し効果を検証。 成果: 消音・非公開のリスクがなくなり、トレンド楽曲に乗せた投稿の平均再生数が約2倍に改善しました。

美容サロンのBGM最適化で視聴維持率が向上

課題: 施術紹介動画のBGM音量が大きく、肝心の声が埋もれて途中離脱が多い状態でした。 solezoreのアプローチ: ①市販楽曲を著作権フリー音源へ切り替え、②声を優先する音量バランス(-18dB前後/数値が小さいほど音量が小さい)に調整、③無音の空白を避ける控えめなBGM設計。 成果: 視聴維持率が約15ポイント改善し、予約につながる動画が増えました。

よくある質問

ビジネスアカウントでも好きな音楽を使えますか?

A. ビジネスアカウントでは「ビジネス向け楽曲ライブラリ」内の楽曲のみ使用可能です。

TikTokのビジネスアカウントは、パーソナルアカウントと異なるライセンス規約が適用されます。パーソナル向けライブラリの楽曲(J-POPなど大手レーベルの楽曲)をビジネスアカウントで使うと著作権侵害になる可能性があります。ビジネス向け楽曲ライブラリから選ぶか、著作権フリーの外部サービスを利用してください。

著作権フリー楽曲でも「帰属表示」が必要な場合がありますか?

A. はい。一部の楽曲はクリエイターのクレジット表記が必要な場合があります。

YouTubeのオーディオライブラリやCC(クリエイティブコモンズ)ライセンスの楽曲は、楽曲によってクレジット表記が必要です。使用する楽曲の条件を必ず確認し、必要な場合は説明文に「音楽:〇〇(楽曲名 / アーティスト名)」と記載してください。

BGMなしでも再生数は伸びますか?

A. はい、コンテンツ次第では十分に伸びます。ただしBGMがある方が離脱しにくい傾向があります。

テキスト主体の解説動画やニュース系コンテンツはBGMなしでも高い再生数を得ることがあります。ただし、BGMが全くない動画は「無音の空白」が気になる視聴者が離脱しやすいため、控えめなBGMを入れることを推奨します。

まとめ:安全なBGMでショート動画を強化しよう

ショート動画の音楽選びの要点を整理します。

  • 市販楽曲の無断使用は著作権侵害。ビジネスアカウントでは特に厳格に対応が必要
  • TikTokビジネスアカウントは「ビジネス向け楽曲ライブラリ」から選ぶのが基本
  • 月10本以上制作するならArtlist等のサブスクが費用対効果が高い
  • トレンド楽曲は素早く活用することで表示機会が増える
  • BGMの音量は声が前に出るよう控えめに設定することで聴きやすくなる

「音楽の著作権や使用可否の確認が面倒」「BGM選びも含めて編集を外注したい」という方は、ぜひsolezoreにご相談ください。著作権フリー素材の活用から編集代行まで、現場の実績をもとにサポートします。

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