

「市販の曲を使ったら、動画が見られない状態になりました」「毎回BGMを探すのに20分かかっています」――音楽についてのご相談は、この2つが大半です。
結論からお伝えすると、著作権の不安は音源を選ぶ場所を決めておけば消えます。使える長さにも公式の目安があり、YouTubeショートでは曲によって最長90秒まで音楽を追加できます(YouTubeヘルプ「YouTube ショートでの音楽の使用条件について」・2026年9月18日確認)。曲の良し悪しで反応が変わることは、ほとんどありません。テンポの数値で絞り、候補を3曲に固定してしまえば、探す時間そのものが要らなくなります。
solezoreでは、BGMを部屋の照明にたとえて説明しています。照明の色を変えれば部屋の印象は変わりますが、家具の配置が悪ければ暮らしにくいままです。音楽は印象を整えるもので、内容を補うものではありません。
この記事では、面ごとのBGMの付け方、公式が定める使える長さ、著作権の考え方、音源ライブラリの違い、フリー音源の探し方、テンポからの選び方、音量のバランス、広告で使う場合の注意点までを、実際に制作している立場から解説します。
ショート動画の音楽が担う役割
結論: 音楽の役割は、テンポを作ることと、間を埋めることの2つです。内容の弱さを補う役割は持っていません。
まず、何のために入れるのかを揃えます。
テンポを作る
同じ映像でも、BGMのテンポによって速く見えたり遅く見えたりします。編集で1.1〜1.2倍にしても、遅いBGMを載せると全体が重く感じます。
人の心拍に近いテンポは自然と見てしまう、という説明がされています。曲の雰囲気ではなくテンポで選ぶ理由がここにあります。
テンポが合っていれば、曲そのものは何でも構いません。同じ曲を使い続けても問題はなく、むしろ聞いた瞬間にどのアカウントか分かる状態は有利に働きます。
間を埋める
削る作業を徹底すると、映像が細かく切り替わります。この状態で音が無いと、切り替えのたびに落ち着きません。
BGMが下に流れていると、切り替えがつながって見えます。編集の粗さを隠す役割も、ここに含まれます。
ただし、埋めるためだけに大きな音量で流すと逆効果です。話し声が聞き取りにくくなり、内容が入りません。
内容を補う役割はない
雰囲気のある曲を載せても、話している内容が薄ければ最後まで見られません。音楽で救えるのは印象だけです。
BGMを変えても数字が動かない場合、原因は構成か演者か編集にあります。ここに時間を使う前に、削る作業と冒頭2秒を見直したほうが差が出ます。
同様に、BGMと映像だけで音声のない動画は、伝えるべきものが伝わりません。ナレーションかセリフは必ず入れます。
BGMの付け方|面で違う操作
結論: BGMの付け方は面で違います。YouTubeショートは作成画面で曲を選ぶと使える秒数が表示され、TikTokとInstagramリールはアプリ内のライブラリから選ぶ形が基本です。
面ごとの違いを先に押さえます。
YouTubeショート|作成画面で追加し、秒数を確認する
YouTubeでは、ショートを作成する画面に音楽を追加する操作が用意されています。曲を選ぶと、その曲に使える秒数がその場で表示される仕組みです(YouTubeヘルプ・2026年9月18日確認)。表示された範囲内で使う限り、あとから秒数オーバーを心配する必要はありません。
追加できる曲は3分のショートを前提にしたもので、曲によって使える長さが変わります。次の章で扱う使える長さのルールと合わせて、追加する前に一度目を通しておくと迷いません。
TikTok・Instagramリール|アプリのライブラリから選ぶ
TikTokとInstagramリールは、投稿の作成画面に用意された音源のライブラリから選ぶ操作が基本です。画面の名称や並び順はアプリの更新で変わることがあり、公式ページに細かい手順の記載も無いため、実際の操作はそのときの画面に従うことになります。
とはいえ、選ぶ場所が変わっても考え方は同じです。ライブラリの中から選べば権利の処理は済んでおり、外部の音源を持ち込む場合だけ、次の著作権の章の確認が必要になります。

使える長さのルール|YouTubeは曲によって90秒まで
結論: 使える長さは公式に定めがあり、YouTubeショートでは3分の動画に対して曲によって最長90秒、一部は60秒や30秒までの音楽を追加できます。
根拠になる公式の記載を示します。
3分のショートと音楽の秒数
YouTubeのヘルプには「YouTube のツールを使用すると、曲によっては3分間のショート動画に最大90秒の音楽を追加できます」と明記されています(YouTubeヘルプ「YouTube ショートでの音楽の使用条件について」・2026年9月18日確認)。90秒は目安の上限で、曲によっては60秒や30秒までに制限されている場合があります。
動画の尺そのものの上限(3分・2024年10月15日以降適用)と、音楽の秒数の上限(90秒)は別に決まっています。両方を混同すると、尺は足りているのに曲だけ短く切られる、という誤解が起きます。
曲を選んだ時点で使える秒数が画面に出るため、90秒という数字自体を覚えておく必要はありません。
オーディオライブラリと著作権の申し立て
YouTubeオーディオライブラリに入っているロイヤリティフリーの音楽は、著作権の申し立てを受けません(YouTubeヘルプ・2026年9月18日確認)。市販の楽曲との一番大きな違いがここにあります。
もう1つ、2026年9月24日から、1分を超えて3分未満の新しいショート動画では、著作権の申し立てがあっても自動ではブロックされなくなります。解決すれば視聴も収益化も続けられ、1分未満の扱いは変わりません。
長尺の動画から切り出してショートにした場合は、オーディオライブラリの音楽を使えないという制限も公式にあります。
面によって、公開されている数字の量が違います。ここまでの内容を一覧にしておきます。
| 面 | 使える長さ・扱いの目安 |
|---|---|
| YouTubeショート | 3分の動画に対し曲によって最長90秒(一部60秒・30秒)。オーディオライブラリの音源は申し立てを受けない |
| TikTok | アプリ内ライブラリの音源であれば通常の投稿で使える。秒数の上限は公式ページに記載が無い |
| Instagramリール | アプリ内ライブラリから選ぶ。事業者アカウントは商用利用できる音源に絞られる仕様 |
TikTokとInstagramは、YouTubeほど条件を数字で公開していません。分からない秒数を推測で書くより、面のライブラリ内から選ぶことを徹底するほうが安全です。
著作権|どこまで使えるか
結論: 市販の楽曲をそのまま載せると、動画が公開されなくなることがあります。プラットフォームが用意しているライブラリから選べば、この問題は起きません。
判断の基準を先に決めておきます。
市販の楽曲をそのまま使わない
音源ファイルを持ち込んで載せると、自動の検出により音が消される、あるいは動画自体が表示されなくなる場合があります。
この処理は投稿の直後ではなく、数日後に起きることもあります。公開時点で問題がなかったからといって、安全とは限りません。
さらに、企業のアカウントで繰り返すと、アカウント全体の扱いに影響する場合があります。1本の問題では済まないため、最初から避けます。YouTubeが著作権の申し立てを受けないと案内しているのはオーディオライブラリの音源だけで、市販の楽曲はこの対象に含まれません。ここは今回のルール変更後も変わっていません。
プラットフォームのライブラリを使う
各面には、その中で使える音源のライブラリが用意されています。ここから選べば、権利の処理は済んだ状態で使えます。
ただし、個人のアカウントと事業者のアカウントで、使える範囲が違う場合があります。事業者として運用する場合、商用で使える範囲に限定されていることがあるため、切り替えの前に確認します。
範囲の指定は面ごとに変わるうえ、時期によっても変わります。運用を始める段階で一度確認し、年に1回は見直す形にします。
面ごとの音源ライブラリの違い
結論: 3つの面で、使える音源の範囲が違います。同じ動画を3つの面に出す場合、音源だけは差し替えることになります。
面ごとの扱いを整理します。
音ありと音なしの2種類を用意しておく
| 面 | 音の前提 | 音源の扱い |
|---|---|---|
| TikTok | 音ありで見られる | 面内のライブラリが充実。事業者向けの範囲が別に用意されている |
| Instagramリール | 音声オフで自動再生される | 面内のライブラリから選ぶ。事業者アカウントでは範囲が絞られる場合がある |
| YouTubeショート | 音ありで見ている人が多い | 面内のライブラリのほか、YouTubeオーディオライブラリも使いやすい |
同じ動画をそのまま3つの面に出すと、音源が使えない面が出ます。書き出しの段階で、音を抜いたものと入れたものの2種類を用意しておくと差し替えが速くなります。
Instagramなど音声オフで再生が始まる面では、まず目で止めて、それから音を使わせる設計にします。冒頭のテロップを強くします。
TikTokは音がある文化のため、音源そのものが内容の一部として扱われます。流行の音源を使うと、その音源から辿って見られる機会が増えます。
YouTubeショートは音ありで見ている人が多く、ナレーションの重要度がさらに上がります。BGMの音量は他の面より下げるほうが聞き取りやすくなります。
3つの面に出す運用では、音源の差し替えが毎回発生します。作業を減らすには、次の章で挙げる外部の音源サービスで1曲に固定する方法があります。
流行の音源を使いたい場合は、TikTok向けだけ差し替えます。すべての面で流行を追うと、作業量が3倍になります。
音源の探し方|ライブラリと外部サービス
結論: 音源の探し方は3段階です。面のライブラリ、YouTubeオーディオライブラリ、それでも足りない場合の外部の音源サービスの順に検討します。
見る順番を決めておくと迷いません。
面のライブラリとYouTubeオーディオライブラリをまず見る
最初に見るのは、投稿する面が用意しているライブラリです。TikTokとInstagramリールは、通常の投稿で使う分にはここだけで足ります。
YouTubeにはこれとは別に、YouTubeオーディオライブラリという無料の音源集があります。ロイヤリティフリーの音楽と効果音がまとまっており、著作権の申し立てを受けずに使えます(YouTubeヘルプ・2026年9月18日確認)。ショートに限らず、通常の動画にも使える音源です。
外部の音源サービスを使う場面
面をまたいで同じ曲を使いたい場合や、広告として配信する予定がある場合は、外部の音源サービスを検討します。
国内ではDOVA-SYNDROMEのような無料の音源サイトが古くから知られています。海外にはArtlistやEpidemic Soundのように、契約の範囲内で商用利用まで含めて使えるサービスもあります。契約内容はサービスや時期によって変わるため、名前だけで選ばず次の項目を確認します。
選ぶときに確認するポイント
金額の比較より先に、契約の中身を確認します。同じような月額に見えるサービスでも、含まれる範囲は契約書ごとに違います。見るべき点は次の4つです。
| 確認する項目 | 見るところ |
|---|---|
| 商用利用の可否 | 事業のアカウント・広告での使用が含まれているか |
| クレジット表記 | 表記が必須か、無くてもよいか |
| 使用できる本数・曲数 | 契約の範囲内で使える動画・曲数に上限があるか |
| 解約後の扱い | 解約後も過去に公開した動画で使い続けられるか |
解約後の扱いを見落とすと、あとで音を差し替える作業が発生します。契約前にこの4点をまとめて確認しておくと、あとの手戻りが減ります。特に本数の制限は、月に何本出すかが決まっていないと見落としやすい項目です。
選び方|テンポから探す
結論: 曲の雰囲気から探すと時間がかかります。テンポの数値で絞り、80〜100の範囲から選びます。
探す時間をゼロに近づけます。
80〜100の範囲で選ぶ
60〜100の範囲が使える幅で、そのうち80〜100が扱いやすい水準です。多くの音源サービスはテンポで検索できます。
明るいか暗いかで探すと、候補が数百曲になります。テンポで絞ると数十曲になり、そこから3曲選ぶだけで済みます。
話す速度が速い演者の場合は80前後、ゆっくり話す演者は100前後が合います。演者ごとに決めておくと、毎回判断せずに済みます。
候補を3曲に固定する
毎回探すのをやめて、3曲を候補として登録しておきます。動画の内容によって使い分ける形にします。
3曲の分け方は、明るい内容・落ち着いた内容・手順の説明の3種類が扱いやすいところです。1本あたり20分かかっていた選曲が、1分で終わります。
飽きたと感じるのは作っている側だけです。見ている人は毎回違うため、同じ曲が続いても気づきません。
音量のバランス
結論: 話し声を基準に、効果音を1段下げ、BGMをさらに下げます。BGMが話し声と同じ音量だと、内容が頭に入りません。
関係を固定しておきます。
3つの音の関係
音の種類は3つで、それぞれの役割が違います。
- 話し声(内容を伝える)
- 効果音(場面の切り替わりを示す)
- BGM(テンポを作り、間を埋める)
音量は、この順番で小さくします。作っている側は内容を知っているため、BGMが大きすぎることに気づきにくいという問題があります。
判断の方法は簡単です。他の人に画面を見ずに聞いてもらい、内容が追えるかを確認します。追えない場合はBGMを下げます。
効果音を入れすぎない
場面の切り替わりに1〜2か所で足ります。すべての切り替えに入れると、うるさく感じます。
効果音が多い動画は、内容が薄い印象を与えることがあります。演出で持たせようとしている状態は、見ている人にも伝わります。
音を入れる順番も決まっています。速度を1.1〜1.2倍にした後にBGMを入れます。逆にするとBGMまで速くなり、テンポが崩れます。
流行の音源を使うかどうか
結論: 流行の音源を使うと、その音源から辿って見られる機会が増えます。ただし、事業と関係のない層が集まる場合もあります。
使いどころを分けます。
有利に働く場面
TikTokでは、音源ごとに動画がまとまって表示される仕組みがあります。流行の音源を使うと、そこから見られる機会が生まれます。
新しく始めたアカウントでは、この経路が最初の視聴につながります。まだ誰にも知られていない段階では、有効な手段です。
ただし、流行の期間は短く、1〜2週間で入れ替わります。追い続けるには、常に確認する時間が必要になります。
避けたほうがいい場面
事業と関係のない流行に乗ると、再生されても顧客にならない層が集まります。以降の配信もその層に向かうため、後から戻すのに時間がかかります。
再生数は目的ではありません。判断の基準は、その動画を見た人が自社の顧客になり得るかどうかです。
また、流行の音源は他の面では使えないことが多く、差し替えの作業が増えます。3つの面に出す運用では、TikTok向けだけに絞ります。
探す場所|公式の機能で今の傾向を見る
流行の音源は、担当者の勘だけで追いかけると時間がかかります。TikTokは公式のクリエイティブセンターで、いま伸びている音源や広告のクリエイティブ傾向を確認できます。曲名を一覧で覚える必要はなく、傾向を見る場所を1つ決めておくことのほうが重要です。
具体的な曲名はここには書きません。流行は数週間単位で入れ替わるため、記事に書いた時点で古くなります。見る場所さえ知っていれば、曲が変わっても同じ手順で対応できます。
商用利用と広告で使う場合
結論: 通常の投稿で使えた音源が、広告として配信すると使えない場合があります。広告に出す予定があるなら、最初から外部の音源で作ります。
後から作り直すことにならないようにします。
投稿と広告で範囲が違う
面内のライブラリは、通常の投稿では使えても、広告として配信する場合は範囲が絞られることがあります。既存の投稿を広告として配信する形式でも同じです。
作り直しになると、編集の作業がまるごと発生します。広告の可能性がある動画は、最初から外部の音源サービスの曲で作っておきます。面によって呼び方は違っても、通常の投稿用と広告用で許可されている音源が別枠になっているという考え方は共通しています。
広告に使う音源を選ぶ基準
広告に回す動画は、契約が広告配信を含んでいるかを最初に確認します。通常の投稿だけを想定した契約だと、広告用には使えないことがあります。
3つの面すべてに広告を出す予定があるなら、面を横断して使える契約を1本にまとめると差し替えの手間が減ります。TikTokだけで出すなら、TikTok向けの契約に絞ったほうが管理は簡単です。
金額で選ぶより先に、使う面の数と広告に出す本数を決めておきます。範囲が定まっていないと、契約したあとで足りない・余ったという判断がしにくくなります。
事業者アカウントでの確認
個人のアカウントとして始めたものを、事業者のアカウントに切り替えると、使える音源の範囲が変わることがあります。
切り替えの前に、過去の投稿で使っている音源が引き続き使えるかを確認します。切り替え後に音が消える場合があるため、順番に注意します。
判断に迷う場合は、外部の音源に統一しておくと、面の仕様が変わっても影響を受けません。
つまずきやすい点
結論: 失敗は、権利の確認を後回しにすることと、選曲に時間をかけすぎることの2つに集中します。
先に決めておけば避けられます。
確認を公開直前に回さない
音源が使えるかどうかを公開の直前に確認すると、そこで止まります。編集をやり直すことになり、公開が1週間遅れます。
確認は運用を始める段階で一度だけ行い、使う音源を決めてしまいます。年に1回見直せば足ります。
社内で複数人が編集する場合は、使ってよい音源を一覧にして共有します。人によって判断が変わる状態にしません。
選曲を作業にしない
毎回20分かけて探すのは、作業として重すぎます。月8本なら、それだけで2時間半かかります。
3曲に固定すれば、この時間はゼロになります。空いた時間を撮影や編集に回すほうが、数字への影響が大きくなります。
曲を変えたくなったら、3か月に1回まとめて入れ替えます。毎回変えると、アカウントとしての統一感も失われます。
solezoreの支援事例|業種別の進め方
結論: 音楽の改善は、曲を良くする方向ではなく、選ぶ時間と権利の不安をなくす方向で行います。
2つの事例を挙げます。
音楽|広告への転用で作り直しが発生した
音楽関連のサービスを提供する企業から、投稿した動画を広告に出そうとしたところ使えなかった、という点でのご相談です。
面内のライブラリから選んだ音源で、投稿としては問題なく公開されていました。広告として配信する段階で、範囲外であることが分かった形です。
外部の音源サービスに切り替え、過去12本を作り直しています。以降は、広告の可能性がある動画をすべて外部の音源で作る運用にしました。作り直しにかかった時間は、12本で約9時間でした。
食品|選曲を3曲に固定した
食品メーカーから、編集の担当者が毎回BGM選びに時間をかけている――そういう相談でした。1本あたり20分程度を使っていました。
テンポで絞り、明るい内容・落ち着いた内容・手順の説明の3種類に1曲ずつ割り当てています。担当者が変わっても同じ曲を使う形にしました。
月10本の投稿で、選曲にかけていた3時間20分が20分に下がりました。動画の反応に変化はなく、時間だけが空いたという結果になっています。

よくある質問
Q. 市販の曲をショート動画に使ってもいいですか?
A. 音源ファイルを持ち込んで載せる形は避けてください。音が消される、あるいは動画自体が表示されなくなる場合があります。処理は投稿の数日後に起きることもあり、公開時点で問題がなくても安全とは限りません。
Q. BGMは毎回変えたほうがいいですか?
A. 変える必要はありません。むしろ3曲に固定するほうが、選ぶ時間がゼロになり、聞いた瞬間にどのアカウントか分かる状態にもなります。飽きたと感じるのは作っている側だけです。変えるなら3か月に1回まとめて入れ替えてください。
Q. どのくらいのテンポを選べばいいですか?
A. 80〜100の範囲が扱いやすい水準です。話す速度が速い演者なら80前後、ゆっくり話す演者なら100前後が合います。曲の雰囲気から探すと候補が数百曲になりますが、テンポで絞れば数十曲まで減ります。
Q. BGMの音量はどのくらいが適切ですか?
A. 話し声を基準に、効果音を1段下げ、BGMをさらに下げてください。作っている側は内容を知っているため、大きすぎることに気づきにくい部分です。他の人に画面を見ずに聞いてもらい、内容が追えるかを確認するのが確実です。
Q. 3つの面で同じ音源を使えますか?
A. 面内のライブラリを使う場合は、面ごとに差し替えが必要です。外部の音源サービスを契約すれば、3つの面で同じ曲を使えます。差し替えの作業を減らしたい場合や、広告に転用する予定がある場合は、外部の音源を選んでください。
Q. 流行の音源は使ったほうがいいですか?
A. 事業と関係する範囲なら有効です。音源から辿って見られる機会が増えます。ただし関係しない流行に乗ると、顧客にならない層が集まり、以降の配信もその層に向かいます。使う場合はTikTok向けだけに絞ると、作業量も抑えられます。
Q. BGMを入れなくてもいいですか?
A. 内容とテロップだけで伝わるなら、無理に入れる必要はありません。ただし、音声オフで再生される面や間が気になる場合は、短くても入れておくと視聴が安定します。BGMはあくまで補助という位置づけは変わりません。
Q. 市販の曲を広告に使うことはできますか?
A. 面のライブラリにある音源であっても、広告として配信する場合は使えないことが多いため、商用利用を含む外部の音源サービスに切り替えます。市販の楽曲そのものは、通常の投稿と同じく許諾なしには使えません。
Q. 著作権の申し立てが来たらどうすればいいですか?
A. まず内容を確認します。2026年9月24日以降、1分を超えて3分未満の新しいショートは、申し立てがあっても自動ではブロックされなくなりました。解決すれば視聴も収益化も続けられます。不安な場合は音源を外して差し替えます。
Q. 動画の途中から音楽を流すことはできますか?
A. 面の投稿画面にある音楽の追加機能は、動画全体に音を重ねる形が基本で、途中からの再生には対応していない場合があります。途中から流したい、自分で用意した音源と組み合わせたいという場合は、編集アプリの中で音の配置まで済ませてから書き出す方法が確実です。
まとめ
ショート動画の音楽について、要点を整理します。
- 音楽の役割はテンポを作ることと間を埋めること。内容を補う役割はない
- 付け方は面で違う。YouTubeは作成画面で秒数が表示され、TikTok・Instagramはライブラリから選ぶ
- YouTubeショートは3分の動画に対し曲によって最長90秒。オーディオライブラリの音源は申し立てを受けない
- 2026年9月24日から、1分超3分未満のショートは著作権の申し立てで自動ブロックされなくなった
- 市販の楽曲をそのまま載せない。数日後に音が消える場合がある
- 面内のライブラリ、YouTubeオーディオライブラリ、外部の音源サービスの順に探す
- 外部サービスは金額より先に、商用利用・クレジット表記・本数制限・解約後の扱いを確認する
- 曲は雰囲気でなくテンポで選ぶ。80〜100の範囲が扱いやすい。候補を3曲に固定すると選曲は1分で終わる
- 音量は話し声・効果音・BGMの順に小さくする
- 広告に出す予定があるなら、契約が広告配信を含むかを先に確認する
補足すると、いま作っている動画を、音を消した状態で最後まで見てみてください。
内容が追えるなら、テロップと構成が成立しています。追えない場合は、BGMで持たせている状態です。音声オフで自動再生される面では、そのまま流されます。
もう1つ、YouTubeで音楽を追加したときに表示される秒数を、ショートを作るたびに確認してみてください。90秒という数字を覚えておくより、その場で表示される数字を見るほうが、曲を変えたときにも迷いません。
solezoreでは、音源の整理を含めた運用の支援を承っています。既存の動画で使っている音源が、事業者として問題なく使える範囲かを確認するところからでも構いません。
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