Instagramライブ配信のやり方|視聴者が集まる時間帯と売上につなげる演出術

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「配信のやり方は分かるのですが、何を話せばいいのか分かりません」「途中で通信が切れて、そのまま終わってしまいました」――配信の実務については、この2つのご相談をよく伺います。

結論からお伝えすると、ライブ配信で差がつくのは始める前の30分です。台本と場所と通信を整えておけば、配信中に迷いません。

solezoreでは、ライブ配信を店頭の実演にたとえて説明しています。実演する人が何を見せるか決めていて、道具が手元にあって、電源が入っている。この3つが揃っていれば、あとは話すだけです。

この記事では、配信を始める手順、配信前の準備、視聴者が集まる時間帯、配信中の演出、コメントへの対応、トラブルへの備え、配信後の作業までを、実際に配信を運用している立場から解説します。

配信を始めるまで
1
進行を紙に書く
当日考えない。3つの話題を決める
2
場所と明るさを整える
顔が暗いと見られない
3
通信を確かめる
途切れると人が戻らない
4
告知を出す
通知だけでは気づかれない

配信を始める手順

結論: 配信の開始自体は、アプリ内から数タップで行えます。ただし、始める前に確認する項目が5つあり、ここを飛ばすと配信中に問題が起きます。

手順を示します。

開始までの流れ

作業の順番は次のとおりです。

  1. 通信を確認する:同じ場所で1分の試し配信を行う
  2. 端末の設定を整える:通知を切り、充電を接続する
  3. カメラの向きと明るさを確認する:三脚に固定して映りを見る
  4. タイトルを入力する:何を紹介する配信かを書く
  5. 配信を開始する:アプリ内から開始を選ぶ
  6. 開始直後に告知を出す:ストーリーズで配信中であることを伝える

準備を含めて30分程度です。

端末側の準備|通知を切り、充電とタイトルを整える

配信中に通知が表示されると、視聴者にも見えることがあります。個人的な連絡が映る事故を防ぐため、通知は切ります。

あわせて、着信も切ります。電話がかかってくると配信が中断されます。

1時間の配信で、端末の電池はかなり消費されます。途中で切れると、そこで配信が終わります。

充電しながら配信できる状態を作ります。三脚と充電の位置を、事前に確認します。

配信のタイトルを設定できます。何を紹介するかを書きます。

「新作のコートを5点紹介します」といった形です。通りがかりで見た人が、参加するかどうかを判断できます。

配信の前にやること

前日までにやる3つ
01
告知を2回出す
1週間前と前日
02
何が聞けるか書く
見る理由を作る
03
質問を集めておく
誰も来なくても話が続く

結論: 準備するのは、台本・商品・場所の3つです。台本といっても、話す順番を箇条書きにした紙1枚で足ります。

準備の要点です。

進行と手元の準備

話す順番を書き出します。最初の挨拶、紹介する商品と順番、買い方の案内を入れるタイミング、締めの言葉。

一字一句を書く必要はありません。詰まったときに見返せる程度で足ります。

決めていないと沈黙が生まれます。視聴者は沈黙で離れます。

紹介する商品を、手が届く位置に並べます。配信中に取りに行くと、その間の映像が止まります。

在庫も事前に確認します。配信中に売り切れると、その後の紹介が無駄になります。

映る場所と、映る自分

明るさと音が確保できる場所を選びます。

日中の窓際が最も簡単ですが、夜の配信では照明が要ります。1万円前後の撮影用ライト1台で足ります。

背景も確認します。散らかった棚や、関係のない掲示物が映ると、印象が下がります。

画面越しでは、細かい柄が見づらくなります。無地か、はっきりした柄を選びます。

背景と同じ色の服を着ると、輪郭がぼやけます。背景との差が出る色を選びます。

商品を手に持って見せる場合は、袖の色にも注意します。商品と同系色の袖だと、境目が分からなくなります。

出る人を決めて、一度通す

配信に出る人を、事前に決めておきます。当日に「誰が出ますか」となると、準備のないまま始まります。

出る人は、商品を語れる人を選びます。役職より、その商品を日々扱っている人のほうが、質問に答えられます。

2人で出る形にすると、沈黙が生まれにくくなります。1人が商品を見せ、もう1人が質問役になる形です。

初回は、配信せずに一度通してみます。10分程度で構いません。

話す順番、商品を持ち替えるタイミング、カメラとの距離。実際にやってみると、想定と違う部分が見つかります。

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視聴者が集まる時間帯

集まりやすい時間と、集まりにくい時間
集まりやすい
夜(仕事の後)
昼休み
週末の午前
集まりにくい
平日の午前
夕方の移動時間
深夜

結論: 想定する相手が画面を見ている時間に合わせます。ただし、1回で判断せず、3回ほど時間を変えて試してから決めます。

時間帯の考え方です。

時間帯と曜日の決め方

想定する相手向く時間帯理由
会社員平日21時前後帰宅後から就寝前
主婦層平日10時前後送り出しの後の時間
学生平日17〜19時下校後
経営者・個人事業主平日8時前後か22時以降業務の前後

この表は目安です。自社のフォロワーが実際にいつ画面を見ているかは、分析画面で確認できます。

フォロワーがアクティブな時間帯が分かります。ただし、これはフォロワーの傾向であり、新規に届く相手の傾向とは限りません。

参考にはなりますが、これだけで決めません。実際に3回試して、参加者数と滞在時間を比べます。

平日と土日では、視聴者の層が変わります。

平日の夜は、その日のうちに決められる人が集まります。土日は、時間に余裕がある人が集まり、滞在時間が長くなる傾向があります。

商材によって向く曜日が違うため、こちらも試します。

時間帯が決まったら、固定します。「毎月第2・第4木曜の21時から」という形です。

毎回変えると、覚えてもらえません。固定すると、その時間に見に来る人が生まれます。

配信中の演出

配信中にやる3つ
01
何の話か繰り返す
途中から入る人がいる
02
名前を呼ぶ
コメントした人の名前を出す
03
実物を見せる
質感と大きさが伝わる

結論: 演出といっても、凝った仕掛けは要りません。手元を見せる、比べて見せる、動かして見せる。この3つで十分に伝わります。

演出の要点です。

大きさと質感を伝える映し方

商品を紹介するとき、手元を画面いっぱいに映します。全身が映った状態では、商品の細部が見えません。

カメラを近づけるか、商品をカメラに寄せます。切り替えるだけで、伝わり方が変わります。

2つを並べて比べると、違いが分かります。色違い、サイズ違い、使用前と使用後。

言葉で説明するより、並べて見せるほうが早く伝わります。

間を作らない進め方

写真では分からない部分を見せます。開閉する、たたむ、着て動く。

質感や動作は、動画でしか伝わりません。ここがライブの利点です。

商品を準備する間、映像が止まります。この時間に、視聴者は離れます。

準備が要る場面では、話しながら手を動かします。あるいは、事前に手元へ揃えておきます。

商品を1点ずつ、時間を区切って紹介します。「次はこの商品です」と言うと、目当ての商品を待つ人が残ります。

複数を同時に見せると、どれの話か分からなくなります。

コメントへの対応

コメントを扱う順番
1
読み上げる
見ている人にも共有される
2
名前を呼んで返す
参加している実感が出る
3
答えられないものは後で
その場で無理に答えない
4
荒れたら触れない
反応すると広がる

結論: コメントに答えることが、ライブの最大の価値です。名前を呼んで答えると、その人が残り、他の人もコメントしやすくなります。

対応の要点です。

コメントの拾い方と、拾えないとき

コメントをくれた人の名前を読み上げて答えます。

呼ばれた人は残ります。他の人も、答えてもらえると分かるとコメントしやすくなります。

視聴者が増えると、コメントが流れて拾えなくなります。

配信する人とは別に、コメントを見る担当を置くと拾えます。1人で配信する場合は、定期的にコメント欄を読み上げる時間を作ります。

答えにくいコメントへの返し方

在庫の細かい状況、個別の対応、価格の交渉。その場で答えられない質問があります。

「後ほど個別にご連絡します」と伝え、配信後に対応します。曖昧に答えると、後で行き違いが生じます。

まれに、批判的なコメントが入ります。無視するか、短く受け止めて次に進みます。

長く反応すると、配信の流れが止まります。悪質な場合は、コメントを制限する機能を使います。

トラブルへの備え

起きやすいことと、備え
配信中に起きること
通信が切れた
すぐ入り直す。告知に一言添える
誰も来ない
質問を用意しておく。話し続けられる
荒らしのコメント
触れずに削除する。反応しない
商品を聞かれて答えられない
後で連絡すると伝える

結論: 起きやすいのは、通信の切断・電池切れ・音が入らないの3つです。いずれも事前の確認で防げます。

備えの要点です。

配信が止まったときの戻し方

配信が途切れると、視聴者の多くは離れます。

すぐに再開し、ストーリーズで「再開しました」と伝えます。ただし、戻ってくる人は半分程度です。

防ぐには、事前の試し配信が最も確実です。同じ場所、同じ時間帯で1分ほど配信してみます。

1時間の配信で、端末の電池はかなり消費されます。

充電しながら配信できる状態を作ります。三脚と充電ケーブルの位置を事前に確認します。

音と映り込みの事故

外付けマイクを使う場合、接続を確認します。配信を始めてから気づくと、その間の内容が伝わりません。

開始前に、10秒ほど録画して音を確認します。

背景に人が映る、関係のない掲示物が映る。事前に背景を確認します。

営業中の店舗で配信する場合は、お客様が映らない角度を選びます。撮影していることを掲示するか、事前に声をかけておきます。

商品が売り切れたとき

配信中に在庫がなくなることがあります。そのまま紹介を続けると、買えない人が出ます。

売り切れた時点で伝え、次回の入荷予定を案内します。分からない場合は「確認して後日お知らせします」と伝えます。

在庫の残数を配信中に把握できる体制があると、この対応が楽になります。担当者を1人置いて、注文の状況を見てもらう形です。

配信後の作業

終わった後の順番
1
残すかどうか決める
残すと後から見られる
2
良かった部分を切り出す
短い投稿にする
3
出た質問を投稿にする
需要が確かめられている
4
次回の日程を出す
続けると人が集まる

結論: 配信後に行うのは、保存・切り出し・個別対応・記録の4つです。この4つで30分程度かかります。

作業の内容です。

終わった配信の使い道

配信した内容を、後から見られる形で残します。ハイライトに追加することもできます。

見られなかった人に届く経路になります。とくに、商品の説明を含む配信は残す価値があります。

反応がよかった部分を、30秒程度に切り出します。これをリールとして投稿します。

ライブは既存のフォロワーが中心ですが、リールは新規に届きます。同じ内容を別の経路で届ける形です。

配信後の個別対応と記録

配信中に答えられなかった質問に、個別に返信します。

その日のうちに対応します。時間が空くと、相手の関心も薄れます。

視聴者数、最大同時視聴者数、コメント数、注文数。この4つを記録します。

3回続けると、どの時間帯とどの商品が合うかが見えてきます。

あわせて、配信の中で何を話したときに視聴者が増えたかも書き留めます。数字だけでは、その理由が残りません。

振り返りを次回に繋げる

配信の直後に、5分だけ振り返ります。話しにくかった場面、準備が足りなかった点、コメントで多かった質問。

コメントで多かった質問は、次回の配信で先に答えます。あるいは、ハイライトに追加します。同じ質問が繰り返されるなら、それは情報が届いていないということです。

この5分を積み重ねると、3回目あたりから配信が安定します。

配信で使える機能

結論: ライブには、他のアカウントと一緒に配信する機能、質問を集める機能、コメントを制限する機能があります。目的に応じて使い分けます。

機能ごとに見ます。

2人配信と、質問を集める機能

2人で話す形にすると、それぞれのフォロワーに届きます。取引先や、同じ業界の別ブランドと組む方法があります。

利点は、新規に接触できることです。相手のフォロワーにとっては、初めて見るアカウントになります。

事前に、話す内容と時間配分を決めておきます。決めていないと、片方だけが話す形になります。

配信の前に、質問を募集できます。ストーリーズの質問スタンプを使う形です。

集まった質問に答える構成にすると、話す内容が決まります。あわせて、質問を送った人が配信に参加します。

質問が集まらない場合は、社内で受けている問い合わせを使います。実際に聞かれていることなので、同じ疑問を持つ人に届きます。

配信中に触れる3つの設定

特定の言葉を含むコメントを表示しない設定があります。悪質なコメントが続く場合に使います。

ただし、最初から制限を強くすると、通常のコメントも弾かれます。問題が起きてから調整する形で足ります。

配信を残すかどうかは、開始前に選べます。残す設定にしておくと、終了後にそのまま保存できます。

商品の説明を含む配信は、残す価値があります。逆に、その日限りの案内を中心にした配信は、残さない判断もあります。

配信中に、現在の視聴者数が表示されます。この数字を見ながら、話す内容を調整できます。

人数が増えたタイミングで、買い方の案内を入れる。この使い方をすると、届く人数が増えます。

使わなくてよい機能

配信の画面には多くの機能が並びますが、事業で使うなら3つで足ります。コメント、商品の表示、保存の設定です。

フィルターや効果は、使っても数字は動きません。操作に気を取られて、話す内容が薄くなるほうが損失になります。慣れるまでは、機能を増やさないほうが結果が安定します。

増やすとしたら、3回配信して進行に慣れてからです。最初から全部を使おうとすると、配信そのものが負担になって続きません。

solezoreの支援事例|業種別の進め方

結論: solezoreでは、配信の実務から支援することがあります。ここでは2つの業種で、何を変えたかを紹介します。

美容|時間帯を3回試して決めた

サロンを運営する企業から相談が寄せられました。ライブを始めたものの、視聴者が集まらない状態でした。

配信は毎回、平日の15時に行っていました。担当者の手が空く時間だったためです。

3回に分けて、10時、15時、21時で試しました。参加者数は、10時が28人、15時が6人、21時が19人でした。滞在時間も10時が最も長い結果です。

以降、10時に固定しています。想定する相手は子育て中の方が中心で、送り出しの後の時間が合っていました。配信の内容は変えていません。

アパレル|手元を大きく映すようにした

ブランドを運営する企業からのご相談です。視聴者は集まっていましたが、途中の離脱が多い状態でした。

配信を見ると、スタッフが全身を映して商品を持って話していました。商品の細部が見えず、質感も伝わりません。

商品を紹介する場面では、手元を画面いっぱいに映す形へ変更しました。カメラを近づけるだけの変更です。

次の配信から、平均の滞在時間が伸びました。写真では分からない部分を見せることが、ライブの価値だと再確認した例です。担当者から「もっと早く気づけばよかった」と言われました。

solezoreのサービス一覧と料金

よくある質問

Q. ライブ配信を始める前に何を準備すればいいですか?

A. 台本・商品・場所の3つです。台本は話す順番を箇条書きにした紙1枚で足ります。商品は手が届く位置に並べ、場所は明るさと音が確保できるところを選んでください。準備を含めて30分程度です。

Q. 視聴者が集まる時間帯はいつですか?

A. 想定する相手によります。会社員向けなら平日21時前後、主婦層向けなら平日10時前後、学生向けなら平日17〜19時が目安です。ただし1回で判断せず、3回ほど時間を変えて試し、参加者数と滞在時間を比べてください。

Q. 配信中は何を話せばいいですか?

A. 紹介する商品を3〜5点決め、それぞれ10分ずつ話す配分にしてください。1時間の配信であれば、これで時間が埋まります。決めていないと沈黙が生まれ、視聴者は沈黙で離れます。

Q. 通信が切れたらどうすればいいですか?

A. すぐに再開し、ストーリーズで再開したことを伝えてください。ただし、戻ってくる人は半分程度です。防ぐには、事前に同じ場所・同じ時間帯で1分ほど試し配信を行ってください。

Q. コメントが多くて拾えないときはどうすればいいですか?

A. 配信する人とは別に、コメントを見る担当を置いてください。2人いれば、片方がコメントを読み上げられます。1人で配信する場合は、定期的にコメント欄を読み上げる時間を作ってください。

Q. 配信後にやることはありますか?

A. 保存・切り出し・個別対応・記録の4つで、30分程度です。反応がよかった部分を30秒に切り出してリールとして投稿すると、新規にも届きます。答えられなかった質問への個別対応は、その日のうちに行ってください。

まとめ

Instagramライブ配信のやり方について、要点を整理します。

  • 差がつくのは始める前の30分。台本・商品・場所を整える
  • 通知を切り、充電を接続し、試し配信で通信を確認する
  • 時間帯は3回試して決める。決まったら固定する
  • 演出は3つで足りる。手元を見せる、比べて見せる、動かして見せる
  • コメントは名前を呼んで答える。拾う担当を別に置くと安定する
  • 配信後は、保存・切り出し・個別対応・記録の4つを30分で行う

補足すると、配信の前に10秒だけ録画して、音と映りを確認してください。

外付けマイクの接続忘れ、逆光で顔が暗い、背景に不要なものが映っている。この3つは、10秒の確認で防げます。

もう1つ、商品を紹介する場面では、カメラを商品に近づけてみてください。全身が映った状態では、質感も細部も伝わりません。近づけるだけで、伝わり方が変わります。

solezoreでは、ライブ配信の企画から配信後の活用まで支援しています。いまの配信で何を直すべきかの整理からでも構いませんので、現状をお聞かせください。

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後藤駿幸(株式会社solezore 代表取締役)

この記事の監修者

後藤駿幸

株式会社solezore 代表取締役

株式会社solezore 代表取締役。30万人規模のTikTokアカウントを現役で運営しながら、企業のSNS運用代行・TikTokキャスティング・EC販売支援を行う。記事は、自社と支援先の運用で実際に起きたことをもとに書いている。

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