LLMO SEOの実践テクニック|AI検索で引用される記事の作り方

LLMO SEOの実践テクニック|AI検索で引用される記事の作り方 LLMO・GEO
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「SEOの担当とAI検索の担当を分けたら、同じ記事を2回直すことになった」「どちらの成果として報告すればいいのか、社内で毎回もめる」――こうしたご相談を、複数人でオウンドメディアを回している会社からいただくようになりました。

結論からお伝えすると、LLMOとSEOは分けずに1つの作業として回すべきです。施策の7割が重なるため、分けると二重作業と成果の帰属という2つの問題が同時に発生します。

solezoreでは、記事の改修を1本のフローにまとめ、成果は4つの数字を並べて報告する形をおすすめしています。分けるほどのメリットが、実務上ほとんど見当たらないためです。

この記事では、重なる作業と分かれる作業の切り分け、1本のフローにまとめる方法、担当の置き方、成果報告の形、よくある失敗までを、実際にEC・D2Cブランドの検索集客を支援している立場から解説します。

重なる作業と、分かれる作業
重なる
何を書くかの判断
一次情報を集める
読み取られる状態にする
分かれる
タイトルと内部リンク(検索側)
見出しごとの結論と表(AI側)

重なる作業と分かれる作業

結論: 記事の改修に関わる作業はほぼ全部が重なります。分かれるのは、被リンクなどSEO固有の施策と、AI検索での定点観測だけです。

重なる部分

見出し直下に結論を置く、比較を表にする、出典を明記する、見出しを具体的にする。これらはSEOでもAI検索でも同じように働きます。

もともとSEOの世界で以前から推奨されてきた書き方でもあります。AI検索のために新しく覚えることではなく、以前から言われていたことの重要度が上がったと捉えるほうが正確でしょう。

分かれる部分・分けると起きる問題

SEO固有なのは、被リンクの獲得とCore Web Vitalsの改善です。AI検索での引用には直接は関わりません。

AI検索固有なのは、質問文を固定した定点観測と、AIクローラーがページを読めるかの確認です。順位計測ツールでは代替できないため、手作業の運用が残ります。

作業SEOAI検索
見出し直下の結論
表の整備
出典の明記
見出しの具体化
被リンクの獲得△(間接的)
表示速度の改善△(間接的)
AI検索での定点観測
AIクローラー向けの確認

担当や予算を分けると、2つの問題が出ます。

ひとつは二重作業です。同じ記事をSEOの観点で直し、そのあとAI検索の観点でもう一度開く。実際には同じ箇所を触っているので、時間が倍かかります。

もうひとつは成果の帰属です。改修して順位も引用も動いたとき、どちらの成果として報告するかで議論が起きます。分けたことで生まれた問題であって、分けなければ発生しません。

「専門性が違うから分けるべき」という誤解

分けたほうが専門性が高まる、と思われがちですが、実際の作業を見ると逆に働きます。

改修の中身は、見出しを切り直し、結論を足し、表を作り、数値を入れる。この4つです。SEOの観点で見ても、AI検索の観点で見ても、やることは同じ。専門性が分かれるのは、その手前の「どの記事を選ぶか」と、その後の「成果をどう読むか」の部分だけです。

料理にたとえると、包丁の使い方は和食でも洋食でも変わりません。分かれるのは献立の組み立てと味の見方であって、切る作業そのものではない。分けるなら、作業ではなく判断の部分で分けるべきなのです。

実際、SEOを担当している人がAI検索の観測まで見られるようになるまで、それほど時間はかかりません。新しい人を採るより、既にいる担当者の守備範囲を広げるほうが体制として安定します。

予算を別立てにすると、同じ改修の費用をどちらから出すかで毎回調整が発生します。既存のSEO予算の中で、新規記事と改修の比率を変えるほうが単純です。

追加で発生するのは月次の観測にかかる2〜3時間だけ。ここだけを新しい工数として見ておけば足ります。

1本のフローにまとめる

1本の記事を作る流れ
1
言葉を決める
検索側の作業。ここは変わらない
2
構成を作る
見出しごとに結論を1行決める。ここでAI側も満たす
3
書く
数字と出典を入れる。両方に効く
4
出した後に直す
3か月後。流入と引用の両方を見る

結論: 対象記事の選定・改修・観測を1つの流れにします。改修の作業内容はSEOとAI検索で共通なので、分ける必要がありません。

対象を選ぶ(月初)

Search Consoleで、表示回数が多く平均掲載順位が5〜15位の記事を抽出します。この帯は、候補には入っているのに選ばれていない状態で、改修の余地が最も大きいためです。

購買に近いテーマ(「おすすめ」「比較」「費用」を含むクエリで表示されている記事)を優先すると、成果が事業に繋がりやすくなります。

改修する(月内)・観測する(月末)

1本あたり2〜4時間。作業の中身は次の4つです。

  1. 見出しの切り直し:ひとつの見出しに複数の論点が入っていれば分ける(30〜60分)
  2. 結論の追加:各見出しの直下に60〜120文字(60〜90分)
  3. 表の作成:比較・要件・金額を扱うセクションに(含む)
  4. 数値の補強:定性表現を数字に置き換える(30分)

この4つは、SEOの改善としてもAI検索の対策としても機能します。同じ作業を2回やる必要はありません。

  • Search Console:表示回数・順位・クリック率・指名検索数
  • 手作業:決めた質問文15〜20本で、3つのエンジンでの引用状況

後者が追加分です。慣れれば月2〜3時間ほどで、ここだけがAI検索固有の工数になります。

SEO・GEO・LINE|検索とAI検索の両方で見つかる土台を作る

担当の置き方

分けないほうがよい
01
同じ人が両方やる
作業の大半が重なる。分けると二度手間になる
02
分けるとしたら技術面だけ
読み取られる状態の整備は1回で終わる
03
判断する人は1人
何を書くかを決める人

結論: 記事の改修は1人が通しで担当します。SEO担当とAI検索担当に分けると、同じ記事を2回開くことになります。

1人が通しで担当する・観測は社内に残す

改修は執筆というより整理の作業です。記事の中身を理解している人が、見出しから数値まで一度に見るほうが速く終わります。

複数人で分担するなら、記事単位で分けます。工程単位(見出しは誰、表は誰)で分けると、引き継ぎのたびに文脈を共有する手間が発生します。

改修を外部に委託する場合でも、月次の観測は社内に残すことをおすすめしています。

AI検索での見え方を担当者自身が見ていないと、次に何を直すかの判断ができなくなるためです。健康診断を人任せにして結果票だけ受け取っても、数値の意味が分からなければ次の行動は決まりません。

書ける人がいるかで体制が変わる

  • 書ける人が社内にいて週5〜8時間ある:内製が最も経済的。型だけ外部から受け取ります
  • 書ける人はいるが時間がない場合は、改修だけ外注し、選定と観測を社内に残します
  • 書ける人がいないなら、記事制作を含む契約が必要になります

3つ目の場合でも、記事が50本未満なら改修より追加が先になります。直す対象がそもそも足りていない状態だからです。

成果報告の形

1枚にまとめる順番
1
費用を先に書く
判断の基準になる
2
流入の3か月の傾き
検索側の成果
3
引用の確認結果
AI側。目視で数件確認した記録
4
来月変えることを1つ
ここが無いと会議が決まらない

結論: 順位・流入・引用・指名検索の4つを並べて報告します。どちらの施策の成果かを切り分けようとすると、説明が破綻します。

4つの数字を並べる

  • 表示回数:維持されていれば順位は無事
  • 平均掲載順位は、SEOの成果として見ます
  • クリック率だけが下がっていれば、AI検索の影響を疑います
  • 指名検索数:AI経由で名前を知った人の動きが出る

改修は両方に働くので、結果も両方に出ます。切り分けようとせず、全体としてどう動いたかで判断するほうが実態に近くなります。

判断の基準を先に決める

着手前に、何をもって成果とするかを決めておいてください。決めていないと、結果の読み方が定まりません。

実際にあった例では、記事のクリックが12%減った一方で指名検索が64%増えたケースがありました。クリック数だけを見れば失敗、指名検索と問い合わせまで見れば成功です。同じ数字が、決め方ひとつで失敗にも成功にも読めてしまいます。

よくある失敗

失敗はどこで起きるか
うまくいかないとき
分けて動かした
二度手間になり、どちらも中途半端
技術面から入った
中身が薄いままで、どちらにも出ない
特殊な手法を探した
中身の質のほうが効く
3か月で諦めた
効き始める手前でやめている

結論: 失敗のほとんどは、着手前の記録を取らなかったことと、対象を絞らなかったことに集約されます。

着手前の記録がない

改修してから「引用されるようになった気がする」と言われても、前と比べようがありません。半日の記録作業を省いたために、数か月分の投資が評価できなくなります。

質問文15〜20本での引用状況と、対象記事のSearch Consoleの数字。この2つを改修前に保存しておくだけで、後から説明できるようになります。

対象を絞らない・完璧に直そうとする

200本の一覧を前にすると、どこから手をつけるか決めるだけで時間が過ぎます。「リストは作ったが着手できていない」という状態が2か月続く、というのはよくある話です。

5本に絞ってください。20本でも多いなら5本です。終わったら次の5本を選ぶ。一覧の完成度を上げる時間より、1本目に手をつける時間のほうが価値があります。

1本に半日かけるくらいなら、4本に2時間ずつかけたほうが引用される面は増えます。見出しと結論だけ足して次へ進み、表と数値は二巡目に回す。そういう分け方もできます。

順序を間違えないための確認

順序を確かめる3つ
01
記事の本数は足りているか
少なければ、まず書く
02
計測は入っているか
無ければ判断できない
03
流入のある記事はあるか
あればそこから直す

結論: SEOの基盤がないサイトでAI検索の対策だけを進めても成果は出ません。着手前に順位と技術条件を確認します。

順位を先に見る・技術条件を30分で確認する

AI検索が参照する候補の多くは、通常の検索でも評価されているページです。主要キーワードで2ページ目以降にとどまっているなら、AI検索対策よりSEOの整備が先になります。

土台のない場所に2階は建ちません。順位を確認せずに構造だけ直して、3か月を無駄にした案件を実際に見ています。

  • サーバーサイドレンダリングになっているか(JavaScriptを切ってページを開く)
  • robots.txtでAIのクローラーを弾いていないか
  • 記事内に著者情報があるか

3つ目は参照の可否というより信頼性の評価に関わります。医療・金融など判断の重い領域では、監修者の明示まで必要になります。

あわせて考えたいのが、外部の掲載情報との整合です。自社サイトと外部メディアで料金や所在地が食い違っていると、AIは情報の揃っている側を選びます。記事の改修が一巡したら、次はこの棚卸しに手をつけると流れが繋がります。

統合したあとの1か月

統合後の1か月
1
既存記事を一覧にする
流入のある順に並べる
2
上位10本に結論を足す
見出しの直後に1行
3
数字と出典を入れる
制度や相場の数値
4
引用されるか確かめる
実際に聞いてみる

結論: 1本のフローにまとめると、月の動きが定型化します。選定に1時間、改修に週5〜8時間、観測に2〜3時間という配分です。

週ごとの動き・定例に組み込む

  • 第1週:対象記事の選定(1時間)と、1本目の改修
  • 第2〜3週は、週2本のペースで改修を進めます
  • 第4週に月次の観測を行い、翌月の対象を見直します

「毎月これを繰り返すのは負担では」というご相談をよくいただきます。ただ実際にやってみると、選定と観測は慣れると短くなります。時間がかかるのは改修だけです。

カレンダーに枠を取ってしまうところまでやって、初めて計画になります。空いた時間にやりますという進め方は、たいてい動きません。

日々の運用業務がある担当者にとって、まとまった2〜4時間を作るのは簡単ではないためです。会議の合間の30分では、見出しの切り直しは終わりません。改修は集中して一気に進めるほうが速く、細切れの時間には向いていないのです。

週に半日を固定で確保する。それができないなら、外注を検討したほうが早く進みます。

記録の作り方

結論: 特別なツールは要りません。表計算ソフトで、対象記事の一覧と質問文の結果を残せば十分です。

記事の一覧・質問文の結果

対象20本を行に並べ、見出し・結論・表・数値の4列を作ります。完了した作業にチェックを入れていくだけの形です。

途中で担当者が変わっても引き継げますし、進捗を聞かれたときに即答できます。凝った管理表を作る時間があるなら、1本目に手をつけたほうがいいでしょう。

質問文を行に、月を列に並べます。各セルには、引用の有無と、引用されていない場合はどこが入っていたかを記録します。

記録するもの形式頻度
記事の改修状況20行×4列のチェック表随時
質問文での引用20行×月列月次
Search Consoleの数字4指標×月列月次
質問文そのものの見直し四半期

3つ目まではエクスポートと手入力で作れます。4つ目は、市場の言い方が変わることがあるので、半年前に決めた質問文が実態と合っているかを確認する作業です。

高機能なツールを探すより、続く形で残すほうが大切だと考えています。記録が止まると、その時点から先の判断材料がなくなります。

solezoreの支援事例|業種別の進め方

結論: solezoreではLLMOとSEOを分けずに、1本のフローとして支援しています。業種によって最初に手をつける場所が変わります。

メディア|担当を分けていたことが原因だった

ご相談は、こういう内容でした。

「SEOチームとAI検索チームで同じ記事を触っていて、作業が重複している。どう分ければいいでしょうか」

お聞きしていくと、分け方の問題ではありませんでした。分けたこと自体が原因です。同じ箇所を2回開いているので、単純に時間が倍かかっていました。

進め方としては、まず改修のフローを1本にまとめました。対象記事の選定から観測までを1人が通しで担当する形です。工程単位ではなく記事単位で分担を切り直しています。

作業時間は約4割減りました。成果報告も、順位・流入・引用・指名検索の4つを並べる形に変えたことで、どちらの成果かという議論がなくなっています。

飲食|順位を見ずに3か月使っていた

こちらは順序の問題でした。

  • 対象記事:18本
  • 改修にかけた時間:合計52時間
  • 3か月後の引用:0本
  • 対象記事の平均掲載順位:24.6位

順位を確認していれば、着手前に分かった話です。候補に入っていない記事をいくら整えても、参照される場所にいません。

方針を変えて、内部リンクの整理とインデックスの確認から入り直しました。9位まで上がった段階で構造の改修を再開しています。52時間を無駄にした原因は、記事の質ではなく着手の順序でした。今は必ず順位の確認から入っています。

solezoreのサービス一覧と料金

よくある質問

Q. LLMOとSEO、担当を分けたほうがいいですか?

A. 分けないほうがいいでしょう。施策の7割が重なるため、分けると同じ記事を2回開くことになります。成果の帰属でも議論が起きます。複数人で回すなら、工程単位ではなく記事単位で分担してください。

Q. 成果はどちらの施策として報告すればいい?

A. 切り分けずに報告してください。順位・流入・引用・指名検索の4つを並べ、全体としてどう動いたかで判断します。改修は両方に働くので、無理に分けようとすると説明が破綻します。

Q. 追加でかかる工数はどのくらいですか?

A. 月次の観測にかかる2〜3時間だけです。質問文15〜20本を3つのエンジンで確認する作業で、自動化しにくいぶん人手が残ります。記事の改修そのものは、SEOの改善としてやることと変わりません。

Q. 何から始めればいいですか?

A. 順位の確認からです。主要キーワードで1ページ目に入っているかを見てください。2ページ目以降なら、AI検索対策よりSEOの整備が先になります。順位を確認せずに構造だけ直すと、時間が無駄になりかねません。

Q. 専門性が違うので、分けたほうが質が上がるのでは?

A. 改修の作業そのものは共通なので、分けても質は上がりません。専門性が分かれるのは、どの記事を選ぶかという判断と、成果をどう読むかの部分です。分けるなら作業ではなく判断のほうで分けてください。実務では、SEOの担当者が観測まで見られるようになるまで、それほど時間はかかりません。

Q. 管理ツールは何を使えばいいですか?

A. 表計算ソフトで足ります。対象記事20本のチェック表と、質問文ごとの引用状況を月単位で残すだけです。凝った管理表を作る時間があるなら、1本目の改修に手をつけたほうが前に進みます。記録が止まると、その時点から先の判断材料がなくなるので、続く形にすることを優先してください。

まとめ

LLMOとSEOは、分けずに1つの作業として回すほうが速く終わります。分けることで生まれる問題のほうが大きいためです。

  • 重なる部分:見出し直下の結論・表・出典・見出しの具体化。改修作業はほぼ全部が共通
  • 分かれる部分:SEO固有は被リンクと表示速度、AI検索固有は定点観測とクローラー確認
  • フロー:選定(月初)→改修(月内)→観測(月末)を1本にまとめる
  • 担当:記事単位で分ける。工程単位で分けると引き継ぎの手間が増えます
  • 報告:4つの数字を並べる。切り分けようとしない

最後に、本文で触れなかった点を一つ。この統合を進めると、SEOの担当者がAI検索も見られるようになります。 新しい人を採るより、既にいる担当者の守備範囲が広がるほうが、体制としては安定するはずです。

solezoreでは、フローの設計から月次の観測までを支援しています。料金は公開しているので、比較の材料としてご覧ください。

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後藤駿幸(株式会社solezore 代表取締役)

この記事の監修者

後藤駿幸

株式会社solezore 代表取締役

株式会社solezore 代表取締役。30万人規模のTikTokアカウントを現役で運営しながら、企業のSNS運用代行・TikTokキャスティング・EC販売支援を行う。記事は、自社と支援先の運用で実際に起きたことをもとに書いている。

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